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第71話 BOB

[さあどうだいこの大自然は、空気はいいし静かで最高じゃないか]


「あ、うん・・そうだね、あ虫」


 パン


 凪は自分の腕に止まった蚊を叩き、足の上を通るムカデを蹴り飛ばす。普段なら虫を見るだけで発狂する凪だが今日はそんな元気が出ないほど落ち込んでいる、重症だなこれは。


[息を吸って、吐いて、大自然を肌に感じるんだ]


「・・・帰る」


[待て待て待つんだ凪、来たばかりじゃないか、もう少しいようよ]


「どうせ噓でしょ伝説の力とか」


[ぎく、そ、そんなことないさ]


「だってどこからどう見てもただの山だし、熱いしなんもないし、もう帰る」


[そんなことないさ、この大自然はーえーっとその大いなる力が・・・]


「そこで何をしてる」


 木しかない大自然の山奥に男の声が響き渡り2人はその声が聞こえた方を振り返るとそこには金髪でかなりガタイが良い男のボブがそこに居た、この男に関して忘れていると思うので説明しよう、クローシア達の戦い後スカルキングに殺されそうになった所をボブに助けてもらったのだ。


 思い出しただろうかあの男である。


「あ、ど、どうもボブさん」


「・・・ん?君とそこにいる珍獣は・あぁ~もしかして日本で見た魔法少女か、変身してなかったから気づくのが遅れたよ」


「あの時はすみません助けてもらって」


[あの時は危機一髪だったよ、まさかスカルキングが動き出すなんて、想定外だったよ]


「まったくだ、父親のように静かであってくれればよかったのに」


「あの後どうなったんですか、テレビじゃどうなったか教えてくれないし」


「簡単に言えば逃げられたよ、いかんせん声を出させたらいけない相手だから対処が難しくてね、まぁ奴はあまりこの世界には姿は出さないさ」


「どうしてそう言えるんですか、また現れてどこか破壊するかも、そうなる前に倒さないと」


[…凪……]


「…どんな奴にも目的や野望が会って行動すふ、どんな奴にも行動には理由があって意味がある、無いのは狂人だけさ」


「あれは狂人ですよ、いきなり街を壊すなんて」


「…まあ、そうかもね、ただ奴は妹に会うって言う目的があるのさ、だからいろんな所で叫びまくって街を壊して妹を殺すわけにはいかない、だからあまり外には出ないで仲間に探させてる」


[い、妹が居るのか初耳だね、しかし…こう言いたくはないがアレの妹だろ]


「どんな妹なんだろう、やっぱり骨なのかな」


[案外別の種族ということも…あるかもな]


「まぁ、僕も詳しい事は知らない、知ってるのは妹を探していると言うことだけ、どんな姿のか何故離れ離れになってるのかは想像するしかないな」


「複雑なアレがあるのかな」


[まぁ、父親が魔物の始祖だしね、生き別れた兄弟とか普通にあり得てしまうからな]


「でも妹を探して見つけたとしても大人しくするとは思えない」


「多分大人しくするさ、奴は人間の世界が嫌いだからな」


[なんかあんな骨に嫌いって言われるのは心外だな、一体どこが気に食わないと言うんだ]


「花粉症にでもなったら能力がコントロールできずに国が崩壊するところかな」


「え、嫌いな理由ってそんな理由なの」


「あいつがくしゃみしたらどんな事になるか、で・・今ごろだけど、どうして君達はここにいるんだい」


「なんかぁ、この珍獣が大いなる力があるとかなんとかで」


「大いなる力?」


[ああ~あ、いやその・・・えーっとだね少しリフレッシュにと・・]


「それだよね、私をここに連れて来た理由それだよね、大いなる力とか伝説の力とかごちゃごちゃ言ってるけどそれが目的だよね」


[ち、違うさ、こ…ここには…大いなる力が……あ、そう言えばどうして君はこの山にいるんだい]


「話逸らすなよ」


「なんでって、ここは私の所有地だからだよ」


「[え]」


「この山は僕ピーカル・パティーの所有地さ、少し歩いた所に僕の別荘がある」


「所有地って・・この山の」


「ああ、この山の全てが私の所有地さ」


「その・・・すみませんでした、よしクラフトさん帰ろう」


[そ、そうだね、どうもすみませんでした]


「まあ待て、せっかく来たんだ少し遊んでいきなさい、それに大いなる力を探しに来たんだろ」


「そうですけど、どうせクラフトさんの噓だと思いますよ、この人過去の魔法少女の話とか全然しないし」


[そ、それはだね…人には言えないこともあるのだよ]


「でもそのせいで真琴さんの無駄な仕事が増えたんだよ、クラフトさんが教えないから」


「まあまあ喧嘩はやめなさい、クラフトかんの言うことあながち嘘でもないのさ」


「…え?」


[そ、そうなのかい]


「ほらそんな言葉が出る時点で嘘じゃん」


[う、嘘じゃないさ]


「ははは、仲がいいね、力の話は運動ついでに少し歩きながら話そうか」


 ボブはそう言うと歩き出し2人は少し言い合いをしながらも、ボブの後ろをついてくる。

普通に旅行で気分が乗ってない作者です、なぜ無駄に3日も居ないといけないのか、普通に2日でいいだろそれにその次の日は普通に仕事だし。


さて、今回久しぶりにボブさんが出ましたね、そもそもこの話で出す予定でずっと出したかったキャラクターでもあります。


さてこの回元々は3000文字あったのですが旅行都合で2話に分けて少し台詞を付け足して2000文字にしました、かなりゴリ押しですが上手くいけば旅行中でも毎日投稿できるはず、と言うわけで明日もお楽しみに。

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