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第63話 過去からのコンプレックス

  ~~~~~2年前~~~~~


 2年前、凪達よりも前に魔法少女として行動し活動していた5人組が居た、クラフトと契約しその後2名が死亡し1名が入院中、残りの2名はどうなったのか不明である、今日はその彼女達が戦ったとある存在についての話をしよう。


 なぜするのか、理由を言うなら簡単だ、なぜならそれが大切なことだからだ、物語にとってもクラフトにとっても、そしてゲームをしているだけの話を3話続けて出すのはどうかと思ったからだ。


「おほほほほ、その程度ですの、まだまだ立ち上がってくれなくては張り合いがありませんわ」


 パシャパシャ カメラのシャッターを下ろしながらフェイスは高笑いをする、人と言うのは2年もあれば大きく変わる物だがフェイスはまったく変わらず今と同じ事をしていた、何も成長していないのだ。


「くっ、なかなか手強いにゃん」


「大丈夫シグマみんなならできる」


 金と銀の魔法少女服を纏うマジカルモジョスの冨吉 優香はそう言いながら、赤色の服に猫耳と尻尾を生やすマジカルシグマの水鳥 雷華を励ます。


[みんなここは一旦引いて作戦を・・]


「いや、そんな時間はない、ここで決める」


 マジカルセンプルスと呼ばれる透き通る様に白い服を着た魔法少女の梔子くちなし 千歳ちとせは引こうと提案しているクラフトを押しのけ前に出る。


 察しの良い読者なら気づいたと思うが彼女があの痛い格好をして飴玉舐めてる犯罪者ドロップの姉である、弟と違ってちゃんとしているし全く似ていない、本当に血が繋がってるのかこれ


[待って作戦を…]


「危ないからクラフト下がってて、クレセントお願い」


「………うん………」


 半開きの目をパチパチさせながら黒のシスター服を着るマジカルクレセントと呼ばれる佐野 饗は人形を抱きしめるみたいにクラフトを抱きしめ目を瞑る。


「…………スアャ………」


[ね、寝るなぁ離せぇ]


「ここは一気に決めよう、みんないくよ」


 千歳の指示のもと饗以外のメンバー全員が走り出し攻撃を仕掛ける、フェイスは自分の足元から無数の手を伸ばすが優香は錬金術で壁を作りその手を防ぐ。


「なかなかやりますわね、なら」


 フェイスは爪を手のひらに食い込ませ血を流し魔法を使う、しかし流れ血が下に落ちず逆に上に上がる、その上空に集まった血を優香がナイフに変えると雷華がそのナイフを操作しフェイスに向かって飛ばす。


「こんなもの」


「隙だらけよ」


 ナイフをかわすことに意識を向けたフェイスに千歳が近づきフェイスにアッパーをくらわせ上空に飛ばすと隙だらけになるのを狙っていた紫色の髪をした魔法少女、マジカルパープルが上空から猛スピードでキックを腹に当てフェイスを地面に叩きつける。


「ぐっ、なかなかやりますわね」


「まだまだ続けますか、それなら全力で行きますよ」


 パープルは落ち着いた声色でフェイスの首元に刀を突きつけながらそう言う。


「ふふふふ、今日はこの辺で勘弁してあげますわ」


 フェイスは足元に魔法陣を作り出しその中に入って逃げた。


 いつもながら逃げ足が速い奴だ、今回はこれで終わりいつも通り魔法少女と幹部がぶつかった、ただそれだけの話だった。


 この世には必ず対になる存在がいるものだ、魔法少女の対がフェイス達のように、スカルキングの対がMCJJJのように、どんな物にも対となる相反する存在はいるのだ、それはクラフトにも居たクラフトが人に力を与え希望をもたらす存在だと言うのなら、人の力を奪い希望を吸い取る存在が・・


[うっ!!]


「………クーちゃん?………」


「どったの?」


「………クーちゃんが苦しんでる………」


[なんだ・・これは・・・う・ぐわぁ!!!]


 クラフトから飛び出すようにそれは突然現れた、クラフトと瓜二つの姿をした黒いクラフト、奴の名はシャドウコンプレックス、人間の心の闇、歪んだ精神にとりつき住むと言われる怪物・・と言うより怪異にちかいのかもしれない。


 本来はとりつき人間の負の感情を出させ、他の人間に負の感情を伝染させそこに卵を植え付けるだけの存在、特に危害を加える訳でも命を取る訳でもない、たた人の精神をダニのように吸うだけのちっぽけな存在だった、しかしそれがフェイスからクラフトにとりついたのがまずかった。


 クラフトの中にあるコンプレックス、ただ戦いを見ているだけのマスコット、彼女達を守るのではなく彼女達に守られる存在に甘んじていることに対する負の感情、それらを喰らいさらにクラフトの魔力を取り込んだことで幽霊のような存在は実態を持ったのだ。


「な、なんにゃあいつ」


「………クーちゃんの友達?………」


[そんなばかな、奴は精神の世界に住む負の感情に住む害虫、それがなぜここに]


【我らは人の陰にたゆたう者 我らの目的は1つ繁殖なり】


 コンプレックスはクラフトの全ての魔力を奪うためにクラフトに襲い掛かる。


「危ないクレセント逃げて」


 コンプレックスは尻尾を触手のように伸ばしクラフトを抱きかかえる饗ごと攻撃しようとした、千歳はその触手を掴みコンプレックスを地面に叩きつける、地面がへこむほどの衝撃にコンプレックスの体は破裂した、しかし破裂した破片の一つ一つが小さな針になり千歳に突き刺さる。


「痛い!!」


「センプルス!!」


 小さな針は千歳の体に入っていき千歳の中にある闇を増幅させ精神を乗っ取ったのだ、コンプレックスは乗っ取った千歳の体で他のメンバーに攻撃を仕掛ける、仲間を攻撃するのに抵抗があったメンバーは苦戦するが何とか千歳の体からコンプレックスを引き離す。


 しかし千歳との戦闘でかなり疲弊したメンバーと違いコンプレックスに疲れた様子はなかった。


「ごめんみんな」


「こいつをここで倒さないと大変なことになる」


「・・・だったらみんな力を貸して」


 全員が千歳のかけ声で一か所に集まり円陣を組むと円の中心に力が集まり1つの王冠を作り出す、MCJJJを倒す時に2人の力を一か所に集めることでとてつもない威力を持つ必殺技が生まれた、それを5人で行ったのだ。


 千歳はその王冠を手に取り頭に被せると千歳の体は虹色に輝き、強化形態に変身した、その力はコンプレックスを打倒したのだ。


【ぐおおおおおおお!!!我々は人の心に住まう者、消えることなどないのだああああああああああ】


 そう言い放ちコンプレックスは消滅したかのように思われた。



    ~~~~~現在~~~~~


 話を戻そう、死んでるみたいに病院のベットで生きている饗の横でクラフトは涙を流す、後悔からか恐怖からくる涙なのかクラフト自身もよくわかっていなかった、そんなクラフトの背後に黒い影があった。


【我らは人の陰にたゆたう者】


 奴の目的は繁殖、そして全てを取り込むこと。

スーペリアスパイダーマンのコミック4.5巻をガチで買おうと思ってる作者です、1〜3巻は持ってるんですけど4.5巻がないんですよ、で今調べたら4巻が8000円5巻が19000円なんですよ、ざけんな高すぎやろと思いますがこれでも安い方ですね……は?


 これなら電子で翻訳されてないやつ買って頑張って英語を覚えて読んだ方がいいのではと思ってしまいます。


 さて今回は過去編で5名出ましたがそのうち3名しか本編に出さませんね、今回は今後活躍?する佐野 饗さんの話をしようと思います。


 設定集である程度書きましたが、饗さんは孤児として花丸孤児院に居た少女で歌がとても上手です、その歌に引かれたクラフトは彼女と契約しました。

親がおらず孤児院の創設者の花丸が親代わりとして世話をしてますが、スカルキングjrと血のつながった妹です。


 髪は白髪でかなり痩せています、元々痩せてましたが入院してからはより酷くなって体重は31キロ臓器3個ぐらい無くなったんでしょうか。


 入院してるため今後の登場はほぼ無いですし登場しても喋りませんが死んでないと言うことはどこかで登場すると言うことです。

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