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第56話 闇の中に光る瞳

「まだまだいる」


 凪は自分のほほを叩き気合を入れ走り出す。


《ぐおおおおおおおおお》


 目の前にいる熊のような怪物に近づくとまずは腹を思いっきり殴り反撃が来たところでその反撃をしゃがんでかわすと膝にタックルして転ばせる。


 ズドンと音を鳴らしながら熊似怪物は地面に倒れる、凪はその怪物に馬乗りになって殴ろうとしたが目の前から飛んでくる火に気付き急いでその場から離れる。


《メラメラ》


「全然ダメだ、トドメをさそうとしても別の人の攻撃が来る」


《ベアァァァ》


 熊似怪物はゆっくりと立ちあがろうとしたタイミングで上からムイナが落ちてきて怪物を踏み潰す。


「あらよっと頭上注意だよ、ついでに君も」


 ムイナは飛んでくる火球をかわしながらジャンプしてポールの上に登るとポールに飾られた学校のマークが書かれた旗を取り外すと、ムイナはポールを思いっきり蹴り猛スピードで火の怪物に近づくと怪物にその旗を被せる。


「大抵こう言うのは耐火性だよね、さてピンクちゃんお願い」


「は、はい来てワンデイ」


 凪は再びワンデイを構えると旗をかぶせられた怪物に狙いを定めて弓を引く、放たれた矢は怪物に命中し怪物を元の姿に治す。


「やった当たった」


「ナイスついでにこれも」


 ムイナは突き刺さっていたデットマックスを引き抜くと目の前に居た怪物を切りながら凪に投げつける、飛んでくるデットマックスに驚きしゃがむとデットマックスは凪の後ろにいた赤い色をした怪物に突き刺さった。


《れ れっとぉ》


「うぉお」


「おっとごめん後ろの子を狙ったんだけど驚かせちゃった」


「び、びっくりするじゃないですか、心臓止まるかと思いましたよ」


 ほぼ毎回止まってるか止まりかけてるだろ。


「ごめん」


 凪は怪物に突き刺さったデットマックスを怪物から抜くと木の根っこを成長させ3体の怪物の足を捉える、ムイナは後ろ向きで逆立ちをして背後にいた骨が剝き出しの怪物の首を太ももで掴むとそのまま地面に叩きつけた。


「よく気づけましたねさっきの人」


「ヘルメットで視界が狭いって思われがちだけど、意外に結構広いんだよね、さて」


 ムイナは飛んできていた矢を掴み飛ばしてきた怪物に投げ返す。


「落ち着いて対応すればどうってことはないけど、流石にこの数は大量を削られるね、ピンクちゃんは一気に倒す力を持ってたりしない?」


「一気に倒す・・・そうだ」


「なんかいい方法あった」


「一か所に・・ここにいる全員を一か所に集めれますか」


「集めるってこれでいいの」


 そう言うとムイナはジャンプして空を飛ぶと突然その場にいた全ての怪物がムイナが居た場所に引き寄せられた。


「え、なにそれ、そんなことできたんですか」


「引き寄せる力って言えば簡単かな、どんなものでも引き寄せるの、さあこれでどうするのかな」


「これならいける」


 凪はデットマックスを力で怪物達の足元に植物を生やすとその植物達は怪物達のエネルギーを吸い取りデットマックスに送り込む、エネルギーを受け取ったデットマックスはどんどんどんどん大きくなっていく、前の時はフェイス1人で20mまで巨大化したが今回は数えるのがめんどくさくなるほどの数が居る。


 そいつら全員からエネルギーを吸い取ったデットマックスはどんどん巨大になっついく、10m 20m 学校の校舎を超え雲にまで届きそうなほど大きく成長する、もう正確な数値を考えるのがめんどくさくなるほど巨大になる。


「うおおおおお、でか40mはあるんじゃない」


「くらえ、ストロングクラッシャー」


 ・・ありきたりな技名だな。


 そんなありきたりな技名を叫びながらデッドマックスを思いっきり振りかぶる。


 フルスイングで振られる巨大なデッドマックスは一か所に集められた怪物達に直撃。その衝撃は学校の校舎にひびを作り花壇や校庭に大きな亀裂を作り出す、デットマックスの一撃は全ての怪物を一撃で粉砕した。


「や、やった」


「いええええい、やるじゃん君」


 子供のようにジャンプしながら喜ぶ凪にムイナが近づき2人はハイタッチをする。一方そのころエンジェストはと言うと幹部のユカイ相手にかなりの苦戦を強いられていた、エンジェストのでかいからだではユカイの操る虫たちの攻撃を回避出来ずに攻撃をもろにくらってしまう。


〔この、しばしっこい]


「ほほほほ、最初の威勢はどこ行く風よのう」


〔だまれ白面め〕


「そのデカい体はよう当たる的ですな」


〔なら一気に決めてくれる〕


 エンジェストは口を開けて口にエネルギーを集める、しかしユカイはそれを狙っていたかのように不気味な笑みを浮かべながら空を飛び避難しグラウンドに集めまれた生徒達の前に移動した。


「ダメだエンジェスト」


〔な!?貴様〕


「どうした撃たないんですか?おやおや背景の観客達が気になりますか、ふふふふ役者失格ですなぁ」


 パチン と指を鳴らすと無数の虫がエンジェストの口の中に入り眩い光を放ちながら爆発する。


〔ぐわぁぁぁぁぁ〕


「さあ、おまけのメンイデッシュです」


 フリーサイズ分子と書かれた注射器を取り出すとその注射器をクワガタに注射するとクワガタのサイズが大きくなり15cmしかなかったクワガタが15mにまで巨大化した。


「まずい()けてエンジェスト」


〔ぐっ 体が…〕


「さあ綺麗な花火が上がりますよ」


 巨大なクワガタは巨大な羽を動かしながら鋭い大顎をエンジェストの腹に突き刺すと体に謎の模様を浮かばせながら大爆発する。


「エンジェスト!!」


 校舎の窓が割れポールが曲がるほどの大爆発をモロにくらったエンジェストの体はバラバラになると光になって消滅した。


「そ、そんな」


「いや〜ユカイユカイ、ん?あっちは全滅ですか…1勝1敗と言うところですねぇ、いや今までの戦い全部を含めたら1勝7敗ですか」


「そんな…(ぼく)のエンジェストが」


「ふふふふ、まあ今日の所は帰りますかエスプ君に追加の爆発虫を用意させないといけませんしね」


「……まてよ」


「ん?」


 地面に足をつけ黒いゲートを作り帰ろうとしていたユカイは太一の言葉に足を止め振り返る。


「まだ、終わってないぞ」


「…ほう…これは……」


 太一の背後の空間が蜃気楼のように歪み、その歪みからグラウストとピッカラが現れた。


「我の怒りに触れるか」


 太一の目が赤く光り白髪が銀色に光出すと同時に太一の体が黒く禍々しいオーラのような物が漏れ出し、それと同時にグラウストとピッカラの姿が変化していく。


「…これはユカイな展開ですが、もう少し取っておいた方がいいかもですねぇ」


 そう言うとユカイは満面の笑みを浮かべながら黒いゲートを通り過ぎる。


「…………………」


 太一から禍々しいオーラが消えると共にグラウスト達はカードの姿に戻り、太一は地面に力なく倒れた。

最近クーラーをつけないと眠れなくなってきた作者です、いきなり熱くなったせいで最近体の調子が悪くなってきました、特に寝起きがきついし疲れが全然取れてない、マジで地獄です。


さて次回で今回の話がひと段落着きますが実は今かなり悩んでいるんですよ、それは次回の話をどうするかです、予定通りホノカの話をするのかそれともドリームの話をするのか大変悩んでいます。


まあ今回の話はシリアスで終わるので次回は明るい方がいいことを考えるとホノカの方がいいのかなと思ったりしてます、まああと1日考える時間があるのでその1日でじっくり考えますね。

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