第55話 トラブルマインド
天使と恐竜の2つが混ざり合い、1つのドラゴンに姿を変えた、エンジェストど名付けられたドラゴンはその神々しい姿を見せながら空を飛ぶ。
「ふふふ、どうだこれこそ僕の切り札だ」
「か、かっこいいい!!凄いよエボくんそんなことできたの」
「ふふふ凄いだろ、褒めて褒めて」
「凄いようん、凄いよ」
それしか言えないのかお前は
「いけエンジェスト」
〔欲望のまま暴れる者達よ、その欲望を私が沈めよう、セブンヘブンズ〕
エンジェストは体から眩い光を放ちながら、周囲に7つの5m程の金の輪っかを作り出す、そして口を開けると同時にその輪っかから金色の光線が放たれる。その光線は怪物達が集まっている場所に放たれ怪物達は急いで回避するが5体がその光線に直撃する。
光線は怪物の中にあるスーツのみを破壊し暴走していた子供たち5人をもとの姿に戻した。
「なんて威力」
「このまま行けばいけるよ」
〔全員は無理でしたか、しかし次はぜんI……〕
ドカン!!
突然エンジェストの体に何かがぶつかり爆破した。
〔なんだ〕
エンジェストは何かを飛んできた方向に首を向けるとそこには異質は黒い謎の球体が宙を浮いていた、しかしその球体をよく見てみると無数の虫で構成されており1匹1匹が動き群れをなしていた。
………見なければよかった、見なければ謎の球体だったのに。
その場にいる全員が動きを止め虫の大群を眺めていると大群の中から甲高い笑いの声が聞こえてくる。
「ゆかいゆかい、いやぁ〜ここで人祭りやるって聞いたからね、適当にカマちゃん放って来てみればこんなことになってるなんて、ユカイよなぁ〜」
その大量の虫の中から玉座に座る着物を着たピエロのような顔をした男が満面の笑みを浮かべながら現れた、着物に白の顔面はバカ殿かコウメ太夫ぐらいしかする人間は居ないと思ってたがまさかここに居るとは思ってなかった。
「な、なにあのジョーカーの雑コスプレみたいな人」
「前もそうだったけど化粧濃すぎない、もう少し薄くした方が良いよユカイ」
「あの人ユカイって名前なんか変な名前」
「え、誰」
「一応君達と敵対してる組織のひとだよね」
「ああ〜聞かせてあげましょう、あたしは幹部の1人昆虫使い道化師 王我 ユカイさ…」
〔エンシェントフレイム!!〕
椅子の上に立ち大きくの仰反りながら決めポーズを決めているユカイにエンジェストは容赦なく口から出るビームをくらわせた。
「……あ………えーっと」
「終わった?」
「…て、何してくれるんやわれ!!!」
ビームが消え、飛んでる虫ごと消し炭になって欲しいと思ったがそんなことはなくユカイは厚化粧が取れそうなほどの汗を流しながらきれ散らかすがそんなユカイに間髪入れてエンジェストは丸のみにした。
「食べちゃったよ」
「こらダメだよエンジェスト、ペッしてペッ」
「がっがが、いたたttt、このののののおn」
〔こやつまだ暴れるか、なら〕
エンジェストは口に入れたユカイを噛み砕くと大きく口をあけゼロ距離のビームをくらわせ、さらに尻尾を振りユカイを地面に叩きつける、ビーム2回に地面がへこむほどの威力で叩きつけられたというのにユカイはピンピンしていた。
さすが幹部と言った所だろうか、どこかの飴中毒者とは違うな。
「まったくユカイな展開だね、龍に幹部に暴走してる愚民達」
「もう暴走してる人を止めるだけでもめんどくさいのにもっとめんどくさいのが来るなんて」
「おいおい嬢ちゃん、めんどくさいは酷いかね、まあめんどくさい人だけどね」
「これあの人と戦ってる場合じゃないかもね、だから私から提案ここは二手に別れよう、私とピンクちゃんは怪人軍団、あの人は君に任せた」
そう言いながらムイナは太一の肩を叩くと怪物達がいる方向に走り出す。
「え、僕が」
「ちょ、ちょっと待って」
凪はデッドマックスを引き摺りながら走り出す。
ムイナは虹色に光る怪物の目の前に立つとその怪物の膝を蹴って地面に倒れそうになった所で頭を掴みその頭に膝蹴りをくらわせ気絶させる。
しかしその怪物の背後に居たゴブリンのような怪物に気づかなかった、ゴブリンは大きな口を開け鋭い牙を見せながらムイナの脇腹に噛み付く。
「おっと…結構深いけど」
噛みついてきたゴブリンの頭をチョップし口を離させるとゴブリンを引き抜き頭上で飛んでいた鳥の怪物に投げつける。
投げられたゴブリンは牙を向けたまま鳥の怪物にぶつかりその牙が怪物に突き刺さり空で暴れながら飛ぶ、そんな怪物に凪は照準を合わせてワンデイを引く。
《ヴァラァァァァァ!!!!!》
ワンデイの一撃は怪物の中にあったスーツを破壊し元の子供の姿に戻す、ムイナは空を飛んでその子供を空中でキャッチし、凪はムイナの着地を狙う全身が燃えている怪物にデッドマックスを振るう。
「え、うそ」
しかしデッドマックスは怪物の体をすり抜け地面に突き刺さる。
《めらめら 運動会》
急いで地面から引き抜こうとしたが怪物が殴りかかる体制に入ったのでデッドマックスは諦めて後ろに下がり怪物の攻撃を回避する。
「攻撃が効かないなんて」
《あちちちちち》
怪物は口と思われる場所から火を吐き出す、凪は走りながらその攻撃をかわす。どうやって倒そうか悩んでいると突然顔面を殴られる。
「いた、なに」
ビュン!! と風が吹き目の前を雷のように全身がトゲトゲしている怪物が通り過ぎざまに凪の足を蹴り、転びそうになった凪の背後に一瞬で回って頭に踵落としをくらわせる。
「ぐぇ」
さらに踵落としをくらって顔が歪んだ凪の前に現れるとその顔を瞬きよりも早いスピードで蹴り飛ばした。
「は、早い」
凪が蹴飛ばされて地面を転がっている間に凪に追いつきその頭を掴むと地面を引きずりながら走り出す。
《私が一等賞!!》
「痛タタタタタダ!!!!!」
70キロぐらいの速度で顔面が地面に削られ大量の血が流れ頭蓋骨が見えていた、眼球が抉れ前が見えず意識が遠くなっていくのを感じていると怪物の体が宙に浮いた。
宙に浮いたことで地面から顔が離れ凪は怪物の腕を掴みながら立ち上がり背負い投げで怪物を地面に叩きつけると首を思いっきり踏みつけ気絶させる。
「はぁ、はぁ、やっと…1体」
昨日は気絶しそうなほど疲れていた作者です、昨日は小説を書ける体調ではなく書けませんでした、1日休んでいる間にブックマークが1つ無くなってたのは少し傷つきましたが最後まで書くと誓いましたので気にせず書いていきます………とは言えしてくれてもいいんですよ。
さて、小ネタと雑談を書くコーナーになりつつある後書きですが今回は少し早いですがムイナがメインで登場する話に関する物です。
ムイナが登場するタイトルには元ネタがあるとどこかで書いたのですが皆さんは元ネタに感じてわかりましたでしょうか、正解はスパイダーマン関係のタイトルになってるんですね。
49話 54話は東映版の歌詞が元になっていて、51〜53話は映画の主題歌が元になってます、皆様わかりましたでしょうか、わかった人もわからなかった人もブックマーク又はいいねをお願いします、してくれたら……やる気が出ます。まぁやる気が無くても小説は投稿するんですけどね。