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番外編 Yes-No

本来投稿するための話がミスで消えました、ぺへぺろ、なので今回は短めですごめんなちゃい。

 突然のこと、そう人生には突然なことなんて何回も起こってしまう、育ての親が死んだり、猫が死んだり、昨日電子書籍で5000円で買った本が次の日セールで500円で売っていたり。


 人生とはそんな突然なことが何度も起こるもの、もしそれが決まっていたとしたら君はどうするだろうか。


「なあムーン・マックス世界から記憶を消した男よ」


 私は目の前の男にそう語りかける、教師が着てるスーツの上に魔術師がよく羽織るようなマントを羽織る胡散臭さが飛び出してる男に


「知ってるさ、この世は脚本があるみたいに全てが決まっている、逆に聞くが君はどうするんだい」


「私はただ観測するだけだ、全てを…」


「わからないな、俺には結果が決まっている試合を楽しむ良さがわからない」


「私は結果ではなく、過程を見ているのだ、例えクソ映画と言われた映画でも私は自分の目で見て感想を述べる」


「なら今君が見ている物はクソ映画だな」


 マックスはそう言いながらモニターを指さす、そのモニターには凪と真琴と天使が楽しそうにぐっすりと眠っている姿が映し出されている。


 私は他人の意見に流されることはない、全てを自分の意思で決める、例え周りが酷い結末と言おうと私は自分が見るまで評価はしない。


「彼女達の結末を知っているだろ」


「君こそだよ、君の生徒は何人死ぬ」


「7人中4人は生き残る、だが君はどうかな全員死ぬ、それが脚本に書かれた結末だ」


「…そうかな、脚本にはこう書かれている『そう今日は敗北の日、理性なき狂人に敗北し空から落ちる日』と」


「そう、彼女達は敗北する、負けて空から落ちる」


「そうなるかは彼女の選択で決まる、まぁどう決断しても運命は変わらないと君は言うんだろうな」


「ああそうさ」


「ああ、運命は変わらない、だが決断はできる」


「何かする気なのかな、やめた方がいいぞ」


「大きな事はしない、ただ突然いきなりYESかNOの2択を迫るだけ、ただそれだけさ」


「君は彼女がYESを選ぶと思っているのか」


「私のやり方を知ってるか、私の2択は最終的に自分が望む結果になる」


「やはり何かする気なんだな」


「君も何かしたらどうだ、いつまでも観客で眺めるのではなく」


 マックスは私を鼻で笑いながら立ち上がりそのまま去っていった、この野郎鼻で笑いやがって馬鹿にしてるのかくそが。


 ………私はダイバー、全てを見る者、未来と過去からの亡霊、私は見るだけ物語の読み手だ、このままここで見続けるだろう、だが先に言っておこう4人誰かが死んだ後1度だけ自身の役を降りると


 そして2択を迫る、彼女は…いや凪はYESと答えるだろう、なぜなら私の選択肢は最初から1つしかないのだから。


「……まだ起きないか」


 映像の中の凪は起きそうにない、すやすや眠っている。


「今回は他の者でオチをつけよう」



 とある男が居た、その男は簡単に言えばただのクズだ、人を殴るのに理由がなく、男の人生もそれと同じように意味などなかった。


「な、なんだこれは」


 男は足元に落ちていた本を手に取る、それは本と言うより役者などに配られる台本みたいな物に近かった、男は興味本位でその本を捲る、その本の最初のページには『本を捨て鳥が泣き明かりが切れ、猫が目の前を通り本が捲れる』


 こんな文章が書かれていた、男は馬鹿馬鹿しく思いその本を足元に捨てた瞬間


 カーカー


 烏がなき男を照らしていた街灯の明かりが消えた、そしてそんな男の前に猫が通る。


「……なんだこれ」


 足元に風が吹き地面に捨てた本がペラペラと捲れた、そのページには『男は信じる、目の前に死体が落ちてくる、そして……』その文字をまたその瞬間目の前に死体が落ちてきた。


 男は驚き尻餅をつき叫び声を上げながらその場から立ち去る、そのページを最後まで見ずに


「危ない!!」


 キィイイイイ


 男は勢いよく車道に飛び出した、今は暗く街灯も切れている、そもそも物陰からいきなり人が出てきてブレーキが間に合う人間はなかなか居ないものである。


 トラックの運転手はブレーキが間に合わず出てきた男を跳ね飛ばした。


 何事も事故は起こるさ突然に、そう突然起こるのだだがもしそれが決まっていたことならばどうするだろうか男が最後まで見なかったページにはこう書かれていた『勢いよく走り出してトラックに轢かれると』


 そう決まっているのだ、途中や工程がどうであれ人の最後が棺桶の中のように最後は決まっている。

今回投稿するはずの話が保存できてなかったため急いで別の話を書いた作者です、本来もう少し先というか終盤で書く予定だった話をここで持ってきました。


さてトラブルでこの話が出たせいでダイバーさんが予定より早く出てきましたね、ダイバーは物語の語り手的ポジションに居るキャラクターでこの作品はこのキャラクター目線の話になっています。


ちなみにダイバー目線の話のためダイバーがどんな姿なのか書かれていませんが見た目は金髪の女性です。

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