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第45話 復讐者と遊び人

 特撮の映像撮影中かと思うほどの照明とカメラが置かれた普通の公園には魔法少女達と幹部の2人が互いに睨み合っていた。


 そんなただらなぬ光景に普通に公園を使っていた子供達は逃げる……どころか少し離れた所からいつ戦いが始まるのかワクワクしながら待っていた。


「…ふふふ、フヒヒヒヒ、可愛らしいお人形さんみたいで、どんな声で喘ぐのか楽しみですわ」


「あの時の借り、今度こそ返してやるよコスプレイヤー」


「梔子くんだったかい、四宮くんが言う通り君の目的は復習と言うより八つ当たりのようだね」


 真琴はため息を抑えながら近くの手洗い場に肘を置く。


「え? 私そんなこと言った?」


「ファンさん多分お父さんのことだと思うよ」


「知ったことか、テメェら全員殺してそこのブランコにくくりつけた後そのこ毛玉をボコボコにしてバラバラにして殺す」


「何したのクラフトさん」


[……わかってくれとは言わないが仕方なかったんだ]


「仕方ない?見捨てて逃げたくせによく言うぜ」


「ドロちゃんそこそこにしなさい」


「ドロちゃんやめろ」


「魔法少女はフィギュアのように丁寧にめちゃくちゃにしなくてわ」


 真琴はため息をこぼしながら水飲み場から膝を離し体を伸ばし口を開く。


「はぁ、わかりきった事だが、話し合いで解決は無理だな」


「いつものだね、た…えーっとエボくんはどうする」


 真琴は下を向き考え始まる、太一の能力はいまだに未知数で分かってないことが多すぎる、それにさっきのように暴走する可能性も考えたら戦わさせるのは危ない。


 そう判断し太一の目の前に壁を作り出しここから先には進めないようにする。


「え、なにこれおばさん」


 太一は目の前に出てきた壁を必死に叩く。


「え?何してるのミスティさん」


「能力が未知数な今、戦わせて暴走したら今度こそ大変なことになる」


()ってよ暴走(ぼうそう)なんてしないよ」


「すまないがここで待ってくれ」


「なんだ3人かならやりやすい、おいフェイステメェは茶色と白やれ、いいか白は近寄らせるな」


「あら以外ですわね、あなたが恐れるなんて」


「有利不利があるんだよ、あの女は無理だ、それに1人1人ずつ潰して行く方が勝ちやすい」


「まあ良くてよ、マジカルでもっと沢山遊びたいですけど、やっぱり新しい子達で遊び尽くしたくてよ!!」


 フェイスはマニキュアを自分の手のひらに食い込ませ血を地面に落とすと公園全体に浮かぶほどの魔法陣を作り出す。


 その魔法陣が怪しく輝くと同時に太陽が黒い雲に隠され公園はまるで真夜中みたいに真っ暗になり、フェイスが設置していた照明がより目立つ。


「何か不味そう」


「よそ見してる場合かテメェの相手は俺だ!!」


 ドロップスは能力缶から青いドロップを取り出し口に入れながら走り出す、青は水を作り出すドロップ、ドロップスは手のひらに水を作り出し圧縮させると真琴と凪に狙いを定めその水を放つ。


 真琴は壁を作って防ごうとしたが本当の狙いはそこでは無かった、公園に繋がる手洗い場の水道を破裂させ2人と凪の間に大きな水柱を作り出す。


「テメェらに興味ねぇんだよ」


「分断させる気ね、だけだそう言うわけには」


「いえあなた達は私と遊んでもらいますわよ、さあ来なさい私の模造品クトゥルグゥ」


 フェイスの足元から黒くて巨大なタコに似た怪物が現れ2人を捕えようと無数の触手を伸ばす、これはまずいと2人は触手を避けようとしたが水柱で地面が濡れたことでぬかるみに足を取られ2人は簡単に触手に捕らられる。


「クッこれは」


「あ エロ同人で見たやつだ」


「いっちょお上がりですわ、さあクトゥ2人のめちゃくちゃにしてあげなさい」


 フェイスの性癖そのままに触手は真琴とホノカの体にまとわりつき無理矢理股を開かせ胸に吸盤をくっつかせる、真琴は地面の水の反射から定めの鎖を呼び出そうとするが口に触手を突っ込まれさらに両手を縛られる。


「ふグゥ!!ん…んんぅ!!」


 グチュ ディュル と気持ちの悪い効果音と一緒に触手は真琴の体を弄り倒しフェイスは恍惚の笑みを浮かべながらその姿をカメラにおさめる。


「いいわ、良いですわぁもっともっとそう言うのいただきますわよ」


「ングゥ!!ンン………」


「う うわぁ 絵面はいいけど39歳が年下にされてることを考えると気分が悪くなってきた」


「あらあらそちらは余裕ですわね、ではあなたも同じ目に」


 触手がホノカの体にまとわりつき股に触手が行く瞬間ホノカの体が縮み小さな青い鳥に変わり触手から抜け出した。


「変身能力があるとは聞いてましたが、まさか人以外にもなれるとは、ただ逃しはしませんことよクトゥ!!」


 空を自由自在に飛び回る小さな鳥を捉えようと触手が伸びる、触手が翼に触れるすんでのところで体をネズミに変え触手の上を走りながら姿をマジカルに変えスマホをワンデイに変えると弓を弾き矢を放つ。


「そんなもの、こうですわ」


 フェイスはその矢を片手で掴むと投げ返す。


「嘘でしょ」


 ホノカは帰ってきた矢を空中でかわしたが伸びてくる触手はかわせず捕まってしまう、しかも今度は変身しても逃げられないように強く巻きつかれてした。


 必死にもがくホノカだが触手は離すのをやめず体の至る所をきつく縛る。


「くっ くすぐったい」


「適度な力加減でしょ、痛すぎず弱すぎず、なんなら気持ちいい縛り加減、さあこのままあなたの歪む顔を私に見せてくださいまし」


「お こ と わり 絶対にエロ担当にはならない」


「無駄ですわ、諦めてこのカメラの中で悶えなさい」


「もうこうなったら使うしかない最終兵器を」

眠い!!ので短め!!


今回は太一くんの元ネタです、2つありますが1つは名前と変身した姿が青色の服にゴーグルなんでかなりわかりやすいですよねデジモンですよ、名前も同じですし。


でもう一つの元ネタはF4のフランクリンリチャーズです、簡単に説明しますとmarvelの現実改変能力者です、元々はミュータントでしたが実はミュータントではなく普通に現実を改変でから少年だと言うことがわかった面白いキャラクターです。


太一の魔砲少女の力を持ってるけど魔法少女ではないと言う複雑な設定もそこが元ネタになってたりしてます、ちなみにホノカさんの元ネタはそのフランクリンの父親であるリードリチャーズですが、ホノカさんと太一くんに血縁関係は全くありません。


元ネタにはしてますが元ネタとは全く違います。

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