表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/256

第43話 遭遇?冒険の卵

 凪達魔法少女と愉快な仲間達は変身できるはずのない太一が突然変身し驚きが隠せないでいた。


「「「え、えええええええええ!!!」」」


「あれ、わーあ!!変身(へんしん)てきた わーい わーい」


 ピキ


 太一は嬉しそうに何度もジャンプして溢れる喜びを行動に示す。


 そんな元気溢れる太一とは裏腹に4人は空いた口が塞がらずただ間抜け顔で呆然としていた、特にクラフトなんかは行列ができているトイレでもう限界な人みたいにプルプルと体を震わせている。


 それもそうだ変身できないことを1番理解しているからだ、男が変身することは決してない、別に差別ではない、これはクリリンが超サイヤ人になるような物、あり得るわけがないのだ。


「ど、ど言うこと」


「魔法少女になったよ 生えてるのに 生えてるのに!!」


[いやアレは魔法少女なんかじゃないぞ]


「そりゃ男の娘だしね」


[そう言う意味じゃない、魔法少女の力は僕と契約することが前提なんだ、だけどあの子は契約をしないで変身してる]


「どゆこと」


「よ、よくわかんないや」


「そんなことが可能なのか自分の力で変身するなんて」


[僕もよくわからないよ、こんなこと起こるわけがないのに]


「えーっと どゆことマコさん」


「…変身できると思ったら本当に変身したと言えばいいのかな」



「アハハハ(すご)いや、まるで(ちから)(あふ)れでてるみたい」


 凪は楽しそうにジャンプしたり走り回っている太一に近づくとしゃがんで太一に目を合わせる。


「ん?どうしたのお(ねえ)さん」


「いや少し驚いてた、だって変身するんだもん」


「うん、かっこいい」


「かっこいいよ、でもその…えーっと太一くんは変身してなにがしたい事はあるの?」


「したい…こと?したい……こと、ないかな変身(へんしん)しても中身(なかみ)(おな)じ、やることは()わらないのかな

でもせっかく変身(へんしん)したならテレビのヒーローみたいな(こと)がしたみたい」


「ならその…私達と一緒に戦う?」


(たたか)う?(ぼく)あんまり(たたか)いは好きじゃないかな、テレビの(なか)(ちが)って(いたい)いし(くる)しいし」


「そっかそうだよね」


「でも、(たたか)うだけがヒーローじゃないのは()ってるよ、多分お(ねえ)さんもそうでしょ」


「そうかな…ずっと戦ってるような気がすし毎回死んでるかもするけど……」


 凪はまるで難しい問題を目の前にしたみたいな顔をしながら少し上を見上げて考え一呼吸入れると太一の方を真っ直ぐみつめながら簡単なことを言うみたいに口を開く。


「うん、そうだね私は誰かの助けになりたくてこの力に手を伸ばした、何回か辞めようかなって思ったらしたけど領くんみたいに助けれるならこの先ずっと続けるのかな」


人助(ひとだす)け、人助(ひとだす)けなら(ぼく)もやりたい、お(ねえ)さんみたいな人助(ひとだす)けを」


「なら一緒にやる人助け」


「うん」


 そう言いながら凪は手を差し出すと太一は小さく柔らかい手でその手を強く握りしめる、その状況を少し遠くで眺めていた真琴とホノカが近寄る。


「あ、おばさん()()(ぼく)魔法しょう…じょ?少女(しょうじょ)?」


「いいんじゃない魔法少女でも 少女じゃない人が少女名乗ってるんだし可愛ければなんでもいいんじゃない」


 ゴン!!


「いった!! 殴った今殴ったよこの人 パパにも殴られたことないのに!!」


「しかし困ったことになったね、まさか太一くんが変身するとは」


「え?変身したら何か不味いんですか」


「どう裕太くんに説明したものか、私達の正体を隠しながら説明できるかな」


「確かにお父さんにバレたら大変だもんね」


「案外言ったら許してもらえるかもよ 私のパパもそんな感じだったし」


「最悪そのバンドを没収してでも変身できなくした方が」


 ピキピキ


「や、やだよ(ぼく)(ねえ)さんみたいに()いことをしたいんだ」


「とは言え…」


「ねえ 父親に話す話さないの話の前にさ この卵の話しない」


 そう言いながらホノカはヒビが入りなんか揺れている卵を指差した。


 30cm程の大きさの赤と黒の卵は太一が変身したと同時に太一の背中から出てきた謎の卵でさっきからピキと言う音を鳴らしながらヒビを入れていた。


 とても目玉焼きにはできそうにない色だしバロットにしようものなら悲惨な絵面になりそうな卵はゆらゆらと左右に揺れ、今にでも中から何かが出てきそうだった。


「確かになんなんだろうこの卵」


「なんかモンハンの卵みたい 持った瞬間に蚊に刺されて落としそう」


「太一くんから出てきたように見えたけど…太一くんがこの卵を作ったのかい」


(ぼく)(たまご)を?そんな(ちから)ないなはおばさんがよく()ってるよね」


「こう言う時はクラフトさん解説お願い」


[…そんな便利な人みたいに言わないでくれよ]


「説明しようとか言ってよ」


[僕の憶測になるけどもしかしたらバンドに残ってた僅かな魔力を君の能力が吸収したのかもしれない]


(ぼく)能力(のうりょく)が」


[君の能力はある程度の意思を持ってる、悪意があるのかないのかわからないけど君の能力は僅かな魔力から変身能力をコピーしたんだろう、それが今の君の姿さ]


「模造品の魔法少女ってことかい」


[模造品とは言いにくいかな、そもそも変身方法が魔力じゃなくて能力を使ってる、模写と言った方がいいのかも]


「ねえねえ それよりこの卵どうする まずこの卵何?レアリティ低そうだけど」


[変身能力を模写したみたいに、能力の追加も模写して新たな力に目覚めたのかも]


「これば(ぼく)(あら)たな(ちから)?」


 ピキ ピキ ピキ


 赤い卵全体にヒビが入り卵が眩く輝くと同時に卵から何かが勢いよく飛び出し太一にぶつかる。


「イッテ!!」


 ドン!! それは勢いよく太一のお腹にぶつかりそのまま地面に転げ落ちる。


「イテテテ」


〔グラ?〕


 太一に勢いよくぶつかった何かは30cmの卵から出てきたとは思えない1m程の大きさをした赤い恐竜のような生物だった、耳は小さく所々に黒の斑点模様があり背骨のラインには白い毛が生え揃っていた。


 口には鋭い牙を携え手や足には人なんて簡単に貫けそうな長い爪に凶悪そうな瞳を持っている恐竜のような謎の生物が太一の上に乗っかっていた。


「まずい!!」


〔グラぁぁ〕


 その生物は大きな口を開く、その姿に3人は太一を食べようとしているのだと思い走り出す、しかしその生物はそんな考えとは裏腹に猫のように太一の顔を優しく舐めると太一の体に頭をグリグリとさせた。

くしゃみが止まらない作者です、体の調子が悪いのにストックが消えました、まずいですね私は明日投稿できるのでしょうか。


さて今回の小ネタですが書いたかも知らないスカルキングの元ネタです、どこかで裏で書いてる異世界×アメコミみたいな作品があると言ったんですがスカルはその作品で登場したキャラクターの息子です。


で、スカルには2つの元ネタがあるんですね、それが骨で異世界物と言えばのアインズウールゴウン、とインヒューマンズの王ブラックボルトの2つが元ネタです。


この2つのキャラクターはどちらも王であり強大な力を持っていて部下に本心を使えられないと言う共通点があり混ぜたら面白そうと思いスカルキングと言うキャラクターになりました。


とは言えこれ以上スカルjrの出番は無いですし、その作品も投稿されるのは随分先になりそうなのでここで書いても仕方ないんですけどね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ