第41話 最強完敗
「な、なにここ!!」
寝起き一発に割れた空間に吸い寄せられた凪は叫び声をあげながら割れた空間先に入る、空間の先は赤い地面が水平線みたいに続いている何もない空間だった、その空間の地面に落下し起き上がろうとしていると
「わああああああああ 落ちるううううう」
「きゃああああ」
「え、ちょま・・」
ドン ズドン
その上にホノカと真琴が降って来た押しつぶされる。
「ぐべぇ」
「アニメでよくある奴だ 本当にこんな事起こるんだね」
「ごめんなさいマジカル」
「いいよ、いいけどどいて苦しいから」
凪の上に乗っかった2人はゆっくりと起き上がり凪も起き上がろうとすると、腕を剣にしたMCJJJが切りかかってきた2人は咄嗟にしゃがんで避けたが立ち上がろうとした凪は攻撃に気づけず上半身と下半身で真っ二つにされ地面に倒れこむ。
「……ふぇ?」
ザク!!
「ま マジカル!!」
「奇襲なんて卑怯な手を」
《卑怯? 笑わせる このまま切り刻んでくれるわ》
MCJJJは上半身と下半身が繋がり意識を取り戻した凪の頭を踏みつぶし走り出す。
近づくのは不味いと2人は悟り距離を離す、しかしMCJJJは肩にマシンガンを生やすとそのマシンガンを乱射し距離を離す2人を攻撃する。
「何その攻撃」
「なんでもありね」
真琴は壁を作り、反対方向に逃げようとしてたホノカの肩を掴んで壁の後ろにホノカを入れると、壁の反射から定めの鎖を取り出し、壁から出ると同時に剣を振るい肩のマシンガンを破壊する。
「100点 パチパチパチパチ」
《ほう その程度か》
ボカーン
破壊したことで軽い爆発が肩で起こり気にしているしぐさを見せながら肩を回していると、復活した凪が背後からデッドマックスでMCJJJの首を切り落したその瞬間
《小癪なり》
「え」
MCJJJの背中にヤマアラシのような鋭い針が生えたと思うと、そのまま後ろにジャンプして凪の体に針が突き刺さる、ヤマアラシの針はかなり鋭くゴム製の長靴が簡単に貫通する映像は見たことあるだろう、そんな針が体の至る所に突き刺さり凪は地面に倒れる。
さらに切り落とされた頭が再生し壁の後ろに隠れている2人に向けて目からレーザーを放つ。
《ハハハハハ フハハハハハ》
「あの高笑い最初はなんとも思わなかったけど なんか今はイラついてきたな」
「そうね、強者の余裕って感じがする」
《強者だからな 我は最強なり》
目からのレーザーでは壁を壊さないとわかりレーザーをやめると手から大量の紙飛行機を作り出しその紙飛行機を飛ばす。
「な なんで紙飛行機」
「なんのつもりだ」
「心のままに365日飛ばすのかな」
飛んでた無数の紙飛行機が壁の上を通った瞬間緑色の戦闘機に姿を変え空を自在に舞いながらミサイルを乱射する。
「き きゃあ!!!」
「危な!!」
背を低くして叫び声をあげてるホノカを守るために真琴は急いで頭上に壁を作ろうとしていると2人の足元に突然花が咲いた、その花はメキメキメキメキと金属を曲げるような異質の音を出しながら戦車に姿を変えた。
「は!?」
戦車となった花は表示を合わせて真琴の腕にミサイルを発射させる。
そのミサイルは真琴の腕に当たると爆発する、幸いにも戦車のサイズは15cm程のためそこまで大きなダメージではないものの壁を作る邪魔をするには足りていた。
「まずい」
頭上からくるミサイルが真琴の体に全弾命中、その攻撃によろけ足元の花を踏んでしまう、その花は地雷に代わりその地雷を踏んだせいで小規模の爆発が起り地面に膝をつく。
「がっ!!!」
1つ1つの攻撃はそこまでだが流石に全弾命中は話が違う、真琴は全身から血が流れ地面に手をつく、その間にもMCJJJは無数の戦車と戦闘機と作り出し2人の周りを取り囲む。
「はあ、はあ、はあ、こ、これは」
「か 完全に包囲されてる どどどどどうすんの どーすんの」
「・・・・」
《絶体絶命だな これで終わせよう》
「ラントくん私の作戦を・」
《全弾命中だ くたばれ!!!》
MCJJJは腕をドリルに変え、さらに肩からマシンガンを生やしながら腹に重機関銃を作り出すと目からレーザーを放ちそれと同時にドリルを放ち、マシンガンと機関銃を連射、戦闘機と戦車も攻撃を仕掛ける、けたたましい銃撃音と高笑いが何もない空間に響き渡る。
周囲は爆発の煙で真っ白になり何も見えなくなる。
《フハハハハハ ブハハハハハハ 我は最強なり ハハハハハ》
かれこれ1分間以上攻撃が続き流石に飽きたのか攻撃を止めた。
《これで奴らもミンチよ フハハハハハ ・・・なに》
爆発の煙が消えミンチになってるはずの2人を見てMCJJJは驚愕した。
MCJJJの視線の先に2人の真琴がそこに居た、今の攻撃を受けて無事なわけがないMCJJJは思いながら2人をよく見ると4つの壁が2人の四方を取り囲んでいたのだ、そうホノカが真琴に変身する事で2つしか出せない壁を4つ出し、それを四方に囲むことで攻撃を防いだのだ。
「ふふふこれぞ序盤終盤隙のない完全包囲 完璧な防御」
《小癪なり》
「いやまだまだ本番はこれからさ、行くよラントくん、早く決めないと意味がない」
「了解おばさん」
真琴の掛け声と共にホノカと真琴は壁をMCJJJの四方に展開し四角い箱にMCJJJを閉じ込める。
「せーの」
《こんなもので何時間も閉じ込める気か 片腹痛いわ ハハハハハ》
「「空間圧縮」」
透過を使う隙すら与えないように一気に箱のサイズを5cm程まで小さくし中に入っているMCJJJを圧縮する。
「やった決まった」
[な、なんてえげつない、魔法少女の技ですかこれ]
「勝てれば問題ナッシブル」
《ががががが ごのでいど》
箱の中で押しつぶされ5cmの四角になりながらも透過で箱から抜け出し体を再生させようとエネルギーを集めるが、復活した凪がワンデイを引き命中させエネルギー集めを阻止する。
「よし当たった」
《こ このクソアマがあああああああ》
「どうやって喋ってるんだろ どう見ても口ないよね」
「マジカルこっちに来て、クラフトくんが言ってたあれをやるぞ」
「わ、わかった」
「あれ?」
凪は急いで真琴に近寄ると浮いてる真琴の正面に立ち互いに両手を合わせて目をつぶる。
「なにが始まるんです? なんか因子継承みたいな絵面だけど」
[ごほん、僕が考えた必殺技だよ、魔法少女は他の人にエネルギーを分け与える事ができるのさ、さらにああやって手を合わせりすると全てのエネルギーを一点に集める事ができるのさ
2人の全てのエネルギーをたった一点に集約させ放つ、ワンデイを超える必殺技その名も]
「「バーチカルショット」」
手と手を合わせた2人の間に強力なエネルギーが集まり合図と一緒にそのエネルギーを解き放つ、合わさった手と手と隙間から三日月状のエネルギ弾が放たれる。
三日月状のエネルギ弾は謎肉みたいになってるMCJJJに直撃、MCJJJの体を真っ二つにすると大爆発を引き起こす。
《くぬわぁぁぁぁぁ!! 我死すとも我死なずぅぅううううう!!!!!!》
MCJJJ最強とうたっておきながら僅か3話なんなら戦闘は2話で終了しましたね、これに関しては色々理由があるんですよ。
単純にMCJJJが話の本筋じゃないんですよ、本筋はここから先の話なんです、それなのに尺を使いすぎるのは良くないのと、MCJJJは短期決戦で終わらせないと勝てない敵だからですね。
長期戦に持ち込まれるとまず勝てない、戦いが長引けば長引くほどMCJJJが有利になるんですよ、この2つの理由から2話と言う即落ち2話になりました。
次回からはMCJJJから解放された太一くんの話になります、今回は彼の能力が暴走しましたが次回からは別の意味で暴走します、ぜひお楽しみを