第40話 突発的な厨ニ病
《くっくっくっくっ ハハハハハ》
諸悪の根源のせいで怪人に変身した太一は自らをMCJJJと名乗り暴走していた。
「な なにあれ どうなってるの」
「さっきの道具を使うと能力が暴走しちゃうの」
「もっと早く言ってよ」
「ごめん」
「いいよ~」
《ハハハハハ 素晴らしいこの高揚感 力があるれる高ぶる 何も我を縛ることなど出来ない》
明らかにヤバイ雰囲気をかもし出すMCJJJを前に凪はハートのストラップを取出し、ホノカはスマホを取り出すといつも通り口上を挟みながら魔法少女に変身しようとした。
2人の体が輝きを放ち後5秒程で変身が完了する、だがMCJJJはそんな隙を与えない、最近は破られつつあるお約束だがMCJJJもそのお約束を破ってき。
「え?」
「ちょ 待てよ」
MCJJJは突然走り出し無防備の2人に接近、変身中で光り輝いている凪の首を掴むと凪の背中に壁を作り出し、その壁に凪を叩きつける。
バゴーン!!
まだ変身が完了していない凪の骨はへし折れ脳が激しく揺れる。
「ナーさん!!」
「ぐっ!!」
そのまま首を掴んだ状態で体を持ち上げ地面に叩きつけようとしたところで2人の変身が完了し、ホノカはすぐさまスマホをデットマックスに変えMCJJJの腕を切り落とす。
《ふん》
頭が激しく揺れたせいが考えがまとまらない凪だったが、首を掴んでいた腕を取ると一旦しゃがむみ回転蹴りでMCJJJの足を蹴りMCJJJを転ばせると急いで距離を離す。
「はぁ、はぁ、危なかった、ありがとうファンさん」
「まったく 最近の作品だよよくある事だけど だとしても変身中の攻撃はダメでしょ ウォーゲームじゃないんだから」
「ウォーゲームってなに」
《ふふふ ははは ハハハハハ》
不気味な高笑いをしてながらMCJJJは自分の腕を作り出す。
「私と同じ再生能力」
《同じ 同じだと フフフフハハハハハ 笑わせるわ》
「にしても 君キャラ違くない」
「領くんと全然違う、領くんの時は音MADみたいな喋り方だったのに」
「どう言うことそれ ブロリーみたいな感じなの」
「ぶ、ブロ…よ、よくわからないけど太一く…」
《ふん 我を誰だと心得る 我はMCJJJ太一などではないわあ!!!》
MCJJJは右手を額につける謎のポーズをすると手のひらから謎のビームを放ち2人に攻撃を仕掛ける、その謎ビームは地面をえぐりながら2人に接近するが
2人の前に真琴の壁が現れビームを防いだ。
「こ この親の壁より見慣れた壁は」
「こ、これどういう状況なの」
「ミスティさん」
家の中に居た真琴は庭に出入り出来る窓を開けると窓の反射から定めの鎖を取り出す、剣を振るいビームを放っているMCJJJの首を切り落とすと2人に近づく。
「私もよく分からない なんか太一が突発的な厨二病に」
「と、突発的な厨二病?」
《しれたこと これは運命により決まっていた事象なり 運命から放たれた我は無敵なり フハハハハハ》
切り落とされた頭が喋り始めたと思うと頭が浮き始める首とくっちき謎のポーズを決める。
「そ、そうとう拗らせたわね」
「いや違いますスーツが学校で配られてるみたいで、それを太一くんが」
「なんであんなものが学校で、いや考えるのは後ね、今は止めないと」
「うん・・・あ、あれ」
凪は距離を取りながらMCJJJを見ているととあることに気づいた、レーザーでえぐられたはずの地面が元に戻っていたのだ。
「な、なんで」
[これはまずいことになったね]
「クラフト」
「でたな でかねこ」
「それよりこれってどういうことですか、領くんの時と全然違う」
[実はね能力の中には能力そのものに意思があるものがあるのさ]
「能力に意思?」
「野上さんの本にも書いてあったわ、能力者の中にはある時をさかえに人格が変わる者が居る、その理由を能力の中にも意思があって、本人も気付かない内に能力が人格を乗っ取るからだと結論づけてたけど」
[ああ、恐らく彼の能力にも僅かに意思があったのだろう、その意思がスーツと融合した事で暴走して本人の人格を乗っ取ったんだ、それが今の彼だ、しかしMCJJJだと]
「なるほど だいたいわかったZE」
「でどうすればいいの」
[前と変わらないさ、彼の体からスーツを取り出せばいい、今回は魂と融合してないから彼を倒せば自然とスーツは取り除かれる]
「この手に限る」
「毎回この手なきがする」
《くだらん この我を倒すなど笑止千万 我がテッセラクトも貫くこのドリルで貫いてくれるわ》
「ぷークスクス 何言ってんだか ドリルなんてあるわけ」
MCJJJは腕を振動させると腕を渦巻き状のドリルに変形させた。
「あ、ドリルだ」
「変なこと言うから」
「えぇ(困惑)」
腕をドリルに変形させたMCJJJは走り出した、真琴は冷静に壁を作り防ごうとする、しかしMCJJJはまるでそこに何もないみたいに壁を通り抜け突っ込んでくる。
「は?」
「壁を透過した」
「危ない」
ホノカは自身の体から巨大な翼をはやし2人を持ち上げ高く飛ぶ、上空に逃げ込んだホノカにMCJJJはロボットみたいに腕ドリルを切り離し上空に放つ、いきなりドリルに驚き咄嗟に2人を抱きかかえ守ろうとしたホノカはドリルを避けれず翼に命中。
能力で作った翼の為たいしたダメージではないもののそれなりに痛く、苦痛の表情を浮かながら翼を元に戻し魔法による空中浮遊に切り替える。
「ファンさん」
「痛いけど 翼だけで済んだのはいいことかな」
《ふん》
MCJJJは当たり前のように空を飛び襲い掛かる、凪は先頭に立ってMCJJJの攻撃をかわしながらスペルコードを元のサイズに戻し切ろうとしたその瞬間スペルコードが長ネギになった。
「・・・・え」
手に持っていたものが突然長ネギになったことに戸惑いを隠せないでいるMCJJJが指から謎のビームを放ちそのビームに当たる、すると突然凪の体に異変が起こり始める。
「あ、え・・な、なにこ」
「マジカル 大丈夫マジカル」
「待て余り近づかない方が」
「こ・・・れ・・・・」
凪の体は痙攣を引き起こし徐々に体が別のものに変わっていく、凪の髪が毛糸に変わり目がボタンに変った、叫び声があげれないように口は縫われ、肌は布に変わり臓器や血液は綿に変わる、さっきまで人間だった者が一瞬で人形に変わり果てたのだ。
人形になった凪は空を飛べずそのまま落下し地面に叩きつけられ地面に人形が転がる、人形の体から血のように綿があふれ出しそこら中に綿が散らばる。
「噓でしょ何今の」
[やっぱりか]
「なにがよ」
[彼の名前聞いたことがあるんだ、かつてスカルキングが魔物の頂点と呼ばれてたように能力者の頂点と呼ばれるものが居たんだそれがMCJJJ、最強の物質改変能力者]
《見せてやろう 我の力を》
「・・・・」
人形の凪の体から溢れる綿が赤い血に変わると同時に凪の体が元に戻る、いまいち状況がつかめず頭上を見ると上空の空間が割れていた、まるで窓や鏡が割れたみたいに空間そのものが割れ、割れた空間からは奥が見えない赤い景色が広がった。
「・・・な、なにこれ」
これは夢かと目をこすっているとこの場に居る全員がその割れた空間に吸い込まれた。
最近X-MENが面白く感じてきた作者です、翻訳コミックを読んだりしてたんですが話が複雑で最初見た時はあまり面白いと感じなかったんですが解説冊子を読んである程度理解してから見ると凄い面白いですね。
買ったコミックはハウスオブXとXオブソーズとガラとマグニートとインフェルノなんですが、買ってなかったコミックも買おうか悩んでます。
今回の小ネタは随分前に話そうとしてた内容です、実は最初の方で領がドロップスにボコボコにされてましたがこれは領がスーツを持っていて犯人の手がかりを知っていると思いボコボコにしていたと言う小ネタがあります。