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第36話 七色卵の大変身

「み 未来に輝く な な七光 リード・ファンエスタ 改めて虹色卵の魔法少女 ファラント 配信開始」


 ホノカは敵の目の前で決めポーズと決め台詞をビシッと震えながら決める、そんな決めポーズにクローシス達は軽い拍手をおくる。


「すごいわね、何がすごいのかわからないけど」


「【わ た し たち もやる】」


「ないでしょ、あんな決め台詞」


「【あと 3人 あ つ め て やろう たの しい よ】」


「なんでそんなにノリノリなのよ」


「ファンさん、来て大丈夫なんですか」


「だだだだだだ 大丈夫ににににににn きききき決まってててってててってえっててってててって」


「滅茶苦茶震えてるじゃん、大丈夫?そんなに嫌なら無理に来なくても」


「そうよ帰りなさい、今帰るならお姉さんなにもしないから」


「ばばばばばb 馬鹿にししししてるのののの 私だだだって魔法少女よよ」


「敵ながら心配してるのよ」


「【い い じゃ ない たのし そう よ】」


 サイキックスは周囲の瓦礫を浮かせるとその瓦礫を投げつける、ホノカはまだ緊張しているが飛んできた瓦礫をジャンプしてかわすが、クローシアがかわした先に糸をはりホノカの足にかかると一瞬にして体を縛り自由を奪う。


「ファンさ・・くっ」


「なにこれ 糸!? 全然切れない」


「敵は蜘蛛みたいに糸を操るんです」


「なにそれ赤い人のパクリ」


「よくある能力だと思うけど」


「もっと早く教えてよ」


「緑の人との一騎打ちになるのかなって」


「【私も そ う 思って た も う 少しあ そ び た かった】」


「戦う=遊びじゃないのよ、全く馬鹿馬鹿しい」


「…なんか 私のイメージしてた幹部と違う」


「そうかな、私はあんなイメージだけど」


「と言うか 離せええぇぇ!! なんか地味にベトベトしてて気持ち悪い」


「だから帰りなさいと言ったのに」


「【き た 所 で結果 は 見えてた】」


「無駄足よ、口を塞がらないうちに黙るのね」


「くっ 全然取れない こ こうなったらあの手を使うしか」


「【ひ さ く があるの かしら】」


「え、そんなダメだよ、ファンさん自爆は使ったら死んじゃうよ」


「使わないよ!! そもそもなんで自爆技を普通の技みたいに使ってるのさ」


「【むだ な 足掻き よ】」


「そうよ、諦めて静かにしなさい、どうせあなたには何もでき・」


 パシャ

 

 ホノカは自身の能力で腕を伸ばすと首にぶら下げたスマホを手に取ると右にスライドして撮影モードにする、そしてクローシアが映るように画角を調整しクローシアを撮る、カメラのシャッター音にクローシアは会話を途中で切りホノカを見つめる。


【登録が完了しました】


「え、なにしてるの」


「やった ちゃんと撮れてる」


「写真なんて撮ってなんのつもりかしら、フェイスみたいにそこの子の写真集でも作る気」


「待ってその話詳しく」


「この糸は その あなたの能力ですよね」


「写真集ってなに、ねえねえ写真集って」


「そうだけど、それがどうしたの」


「え、無視」


「なら 私はあなたになる」


 そう宣言するとスマホの横にあるボタンを押した瞬間ホノカの骨格が変化し着ている服が白い包帯に変わり全身を包み込む、その姿はクローシアと瓜二つ、身長に胸の大きさに体格も何もかもがクローシアと同じ、まるで鏡に写る姿のように瓜二つ全く同じだった。


「凄いそんなことできたの」


「こんなもんじゃない 見せてあげる私の力を」


「声まで瓜二つなんて」


 いやそれだけじゃない、この子にはまだ何かある、クローシアは思った。


 そもそも鉄骨を防いだあの壁も縛られているあの子が使えたのかの分かっていない、あんな状況で使える訳がない、いやそもそもあの子は使っていない、まさかこの子の能力は・・・


 クローシアは何かを悟り急いでホノカを縛ろうとした、だが糸はホノカを縛らないどころかホノカの手のひらに集まっていく。


「【こ れ は】」


 ホノカの体を縛っていた糸も周囲にあった糸も真琴を縛っていた糸も全てが手のひらに集まっていく、他人に変身しその変身した人間の能力も自由自在に使える、それがホノカの能力だと気づいたクローシアは態度を変え瓦礫を糸で持ち上げそれを投げつける。


 ホノカはその瓦礫を糸で防ぐと走り出す。


「サイここは本気で行くわよ」


「【了 か・・】」


 ガシっ


 サイキックスの腹に鎖が巻き付いた、十字架に貼り付けにされた真琴がホノカのおかげで解放され鎖を伸ばしサイキックスに巻き付けたのだ、そのまま剣を振るい床や鉄骨に叩きつける。


「形勢逆転だな」


「いえまだよ」


 クローシアは手を挙げると周囲の瓦礫が全て糸に変わりその糸が3人を縛る、ホノカはその糸も手のひらに集めようとしたが集めるよりも早く糸が体を縛る。


「なにこれ」


「は 早い」


「本物には勝てないってことよ」


「なら チェンジ」


 ホノカは自分の姿をクローシスから炎二に変えると全身を燃やし絡みついていた糸を全て燃やすと拳を握って走り出す。


「なんでもありじゃない」


「私も思うけど でも これが私だから」


「くっ」


 クローシアは必死にホノカを捕えようと糸を伸ばすが糸は全て燃え尽きホノカを止められない、当たりを見渡し足元に落ちていたテレビを持ち上げるとそのテレビを投げつける。


 しかしホノカ手のひらに火を集めて火炎放射器のように手から火を放射すると飛んできたテレビを燃やし尽くす。


「ならこの手は…」


「遅い」


 崩壊した研究所に潰された5台の車を糸で引っ張り出すとその車を投げつける、だがもうホノカとクローシアとの距離はそこまで離れていなかった。


 車が飛んでくるよりも早くホノカはクローシアの目の前まで来ると握りしめた拳でクローシアをぶん殴る。


「ガァ!!」


 鋭く鈍い一撃はクローシアを後ろの瓦礫の山まで吹き飛ばす。


「ぐっ」


「ま マジカル い 一緒に決めよう」


 ホノカはそう言うと自分の姿は凪に変え、スマホをワンデイに変身させる。


「うん、分かった」


「まずっ・」


 凪はホノカの隣に立つとワンデイを構え、2人は同じタイミングで弓を強く引く。


 これはまずいとクローシアは急いで移動しようとしたが、真琴は剣を振るいサイキックスを投げつける。


「【ふ ふ ふ ただいま】」


「あ、お帰り、って言ってる場合じゃ」


「せーの」


「「マジカル・@;@;・。。;@」」


「せめて合わせて!」


 2人はバラバラの掛け声で同時に手を離し矢を放つ、その矢は真っ直ぐ突き進みクローシアとサイキックスに命中、ワンデイから放たれた強力な矢をもろに喰らった2人は断末魔を叫びながらそのまま地面に倒れ込んだ。

めちゃくちゃ眠い作者です、この話もあと1話で終わるので小話を一つ、実はこの話は予定と全く違う話でした。


穂乃果の登場を予定より早くするために話の順番を変えた話はしたと思うんですが、この話はその順番を変えた弊害がよく出てる話なんですよ。


予定では追加メンバー→ムイナ→穂乃果の順番でした、で予定ではスーツを取りに来たムイナが引きこもりの穂乃果を外に連れ出す話で

色々やってたら王我 ユカイが現れて一緒に戦ってマスコミの前で自分が魔法少女だと言って終わる予定でした。


ただ連れ出すムイナが未登場、で第1章を早めに終わらせるためにボブを次回登場させるためにスカルキングを出す必要があり、スカルキングと戦うのが無理なため他のキャラクターと戦わせる必要があり、ユカイは性格上合わない為クローシアを登場させました。


簡潔に言いますと 本来はムイナが穂乃果を連れ出してユカイと戦う予定 から 凪達とクローシア達が戦っている最中に穂乃果が登場、に変更しました。


なので元々クローシアの登場はここじゃなくかなり後の予定でした。こんな感じでこの話は色々紆余曲折あったわけですよ。


元を辿れば安易にタイトル変更したせいなんですけどね、皆さんは小説を書くときは念入りに計画して書きましょう。

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