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第32話 どんな人間にも理由がある

 自宅の1階で警察と魔法少女の秘密の取引が行われていることも知らずに絶賛引きこもり配信者ライフを満喫中のホノカは世界一売れたゲームで有名な四角い主人公を操作して建築するあのゲーム配信をしていた。


 ネットでは友達のいるホノカはネットの友達で同じVtuberで、先輩である活動歴6年の自称18歳の子猫系配信者の猫耳 アリン、とそのアリンが所属しているグループの【スキップ!】の数名と共にラスべニア国で有名な建築物をゲームで作っていた。


 ホノカはどこのグループにも所属していない無所属のVtuberだがそれなりに他の配信者と関わりがあり特にアリンとはずっともと呼ばれるぐらいには仲が良く、そもそもVtuberを始めたのもアリンが理由だったりするが関係ない話なのでここら辺で終わろう。


 とにかく今は昨日のことは忘れて黙々と配信していた。


「ねぇアーさん」


「どったのりーたん」


「今作ってるラスベニアの砂時計ってなに」


「知らずに作ってたの」


「え だってみんなが作ろうって言い出すから そもそもラスベニアがどこにあるかも知らないし」


「ピサの斜塔ぐらい有名よ」


「知らないよ」


「外出ないしね」


「おい今ライン超えたぞ そもそも外に出ないのとこれは関係ないだろ」


「そんなことないよ、ほらコメント欄見てみてよ知ってる人が多いよ」


 そう言われコメ欄をちらりと見ると知らないを探す方が難しいほど知ってるでコメントが埋まり、アンケートを取る必要もなく満場一致だった。


「・・・私のリスナーは知らんとゆうとるわ」


「絶対うそ」


「噓じゃないって」


「ならりーたんの配信見るけど」


「だめ見たら声優時代のASMRを大音量で流すよ」


「おいバカやめろ」


「よし セーフ 危なかった」


「今度のコラボ配信は勉強会にしようか」


「や~だ~よ また言われるじゃん馬鹿でもできるVtuber サルでも出来る金儲けって」


 ギィィィイ(ドアの開く音)


「そ、そんなこと言う人ばかりじゃないって、そう言えば聞きたいことがあるんだけど」


「いつ学校に行くかって」


「そうじゃなくてトレンドにも入ってたけど、魔法少女になったの」


 トントン


 アリンの質問と同じぐらいのタイミングで部屋に入ってきていた変身した凪はホノカの肩を優しく叩く、忘れようとしていた魔法少女の話題振ってくる友人と記憶から消そうとしていた魔法少女の訪問の両方に驚き使用者の耳が壊れる程の大声を上げながらヘットフォンを外し、部屋の隅に移動する。


「びっくりした、あれ、お~いりーたん」


「え、えーっとごごめんなさい驚かせる気は」


「まままままま 魔法少女!なぜここに どどどどどないして入りよったんかワレ」


「えーっと炎二さんのお見舞いにちょっとね」


「・・・ぱ おお父さんのお見舞い? 魔法少女がわざわざ? そもそもなんで家をし 知ってんだ」


「ミスティさんっているでしょ」


「あの可愛い女の子?」


「うん、その人が炎二さんと知り合いというか仕事の関係で」


「待って 聞きたくない お父さん警察なのに未成年と仕事の関係って」


「いやそうじゃないの、あの人ああ見て39歳なの」


「はっ!! うそあれで非処女」


「ど、どうなんだろうそれは」


「ととととと というかお見舞いはいいけどなして部屋に入ってきた」


「ごめんなさい、少し様子が気になって、ほら昨日始めて変身したか・・・」


「ああああああああああ!! 言うな何も言うな 私は何も知らないし変身なんてしてない」


「いや手首のバンドがあるじゃん、それに変身に使ってたスマホも」


「い いやこれは」


「それより聞いてファンさん、実は話が・・」


「で」


「で?」


「出てけええええええ!!」


 恥ずかしさからか顔を真っ赤にさせ凪の肩を掴み部屋の外に追い出すとドアをバアン!!と勢いよく閉め部屋に鍵を閉める。


「え、えぇぇ追い出されちゃった」


 ドアノブをひねってみるが鍵が閉まっているため開くことはなく凪はしぶしぶ変身を解除して階段を降りて2人が居るリビングに戻ってきた。


「ダメだったか」


「はい、部屋には入れたんですけど入ったら追い出されちゃって」


「娘からしたらあの事件は忘れたいことなんどろうさ」


「そもそもなんでホノカちゃんは引きこもってるんですか、かなり元気だし外に出れてるし」


「・・・」


「え、もしかして聞いたらダメでした」


「おい四宮くん父親だろ黙ってないで答えてあげなさい」


「・・全部俺のせいさ、あの子が生まれた時は嬉しかったよ、俺と妻をいい感じに足したような可愛くて間違いなく俺たちの子供だと確信できた

だけど日に日にその確信が持てなくなってんだ、娘の能力が覚醒した日からだ毎日顔や声が変わったんだ」


「顔が変わる?」


「穂乃花ちゃんはそういう能力者なのさ、自由自在に顔や声や体を変えられる」


「妻はあの子に能力をコントロールする方法を教えてた、だが俺の前ではコントロールが出来なかった、遊びに連れて行った日なんて目を離せばどの子が娘なのか分からなかった、最低な父親だよ自分の娘が分からないなんてな」


「…そ、そうですねぇ」


「こう言う時は喋らない方がいいぞ」


「正直に言って娘といると疲れたよこれなら仕事をしていた方がましだなんて本気で思ってた、だから気付けば娘を妻に任せていた、娘よりも仕事に力を入れていた、仕事中は娘のことなんて頭の片隅にも入れていなった、今思えば父親失格だよ」


「そ、そんなことは」


「ある日だ仕事中に上司から電話がかかって来た、どうせ酒の誘いだろなんて思ってただけど違った、妻が娘の目の前で殺されたんだ

急いで現場に向かったよ娘はどこだって探し回った、だけど俺はすぐそこで泣いてる娘に気付かなかった、気づいてやれなかった」


「その、えーっと」


「仕方ないことさ四宮くん、四宮くんと同じ立場なら他の人もそうしたさ」


「それから数か月は出来る限り一緒に居た、朝も夜も妻の変わりになろうって、下手なおにぎり作って簡単な勉強を学び直したり、お風呂沸かして入れて夜更かししないように早く寝かせて、やれることをしただけど無理だった」


「…………」


「…………」


「食器を洗ってる時だ妻の声がして振り返ったらそこに妻が居たんだ、だけど妻なんかじゃなかったそれは娘だった、妻の姿と声で泣きながら抱きついてきた『学校に行きたくない、お母さんに会いたい』そう言ってた」


「・・・いじめですか」


「自分の意志と関係なく勝手に姿が変わる、それで友達が出来ず学校で孤独になってた、そのことに気づいてやれなかっただ」


「なんでVtuberになったのか分かった気がする」


「居場所が欲しかったんだろうな、だが四宮くんいつまでこうするつもりだい君はホノカちゃんの父親だろ」


「父親に教科書や参考書なんてない、俺だってどうすればいいのか分からないんだ、娘から逃げてたあの日と変わらない、俺はずっと父親失格だよ」


 ずっと泣きそうな声で喋っていた炎二はコップの水を飲み干し手を顔に当てる。


「・・・私ホノカちゃんを仲間にしようとして部屋から出そうと思ったんです、だけど話を聞いて考えを改めました」


「そうだね、魔法少女になるならない関係なく穂乃花ちゃんは外に出ないといけない、今のまま四宮くんが死ねば穂乃果ちゃんは2度と立ち上がれないのんびりくたばるだけさ」


「そうだね、ホノカちゃんを部屋からだす、えーっとなんて言えばいいのかな、えーっと私達がママになる!!」


「……少し違くないかなそれ」

書く予定のストーリーを忘れてしまう時がある作者です、めちゃくちゃ重要な話は忘れてないんですけど細かいのは少し忘れちゃうんですね。


そもそも穂乃果さんの登場を早くしようとして話の順番を入れ替えてますからね、そのせいで余計こんがらがるんですよ、なので忘れた時用のために今後の予定をアバウトに書い終わります。


かなり私が分かればいいのでかなりアバウトです、ですがもしかしたらネタバレになるかもしれないので嫌な人はいいねを押して次回をお楽しみにしてください。





穂乃果→MCJJJ→穂乃果2→ムイナ→ボブ→ドリーム&パープル→レス→ボブ2→海回→図書館→ライブ→鏡→あべこべ→クローシア→入れ替わり→全滅→取引→修行→ダイバー→捕獲→梔子→敗北


今の所のストーリーはこのような流れを予定しています、しかし一部削除する可能性もありますしなんなら足される可能性もあると。


どちらにしろ第1章が終わるまでまだまだ時間があると言うことですよ、第1章を書き終わるまでは投稿すると誓ってしまったのでこんなアクセス数が少ない作品でも書くしかないんですね。


なんで私はこんな長いストーリを作ってしまったのだろうか、しかも第2章も考えてるなんて頭が悪いのか、そんな自己反省をしながら作品を書いています。

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