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第25話 復讐はダメだけど多分したら気分が良くなる

「あれが現場か」


 彩香が運転する車は事件現場が見える公園で止まった、現場の工場いったいにはパトカーや救急車が止まっており警察数名による現場の封鎖が行われていた、しかしその中に父である炎二の姿はなかった。


 ホノカは不安な気持ちを押さえ込みながら車のドアをあけ外に出てる。


「パパ」


「居ないね、でも大丈夫だよ」


「きゅ 救急車 来てるけど」


「あ〜あぁ、えーっと多分倉庫の作業員の人が怪我し…」


 ドカーン


 空気を読めない爆発音が彩香の言葉を遮りその爆圧音と一緒に男性の断末魔と思われる複数人の声が町中に響き渡った。


「…その……なんて言えばいいかな、あそうだ本当に危ない時は声すら出せないけど声が……ってあれどこ行った」


「はぁ はぁ はぁ」


 時に人は考えていることと実際にやっている事が全く違う時がある、寝ようと思っているのにスマホを触ってたり、勉強しようと思っているのに部屋を片付けていたり。


 ホノカもそうだ、静かにここで待っていないといけないのに気づけば足が動き父を探す為に工場の方へと走っていった。


 工場から何かが崩れるような音が鳴り響き断末魔がこだまする、しかしホノカはそれに臆する事なく警察が居ない茂みから敷地内に入り、非常ドアの窓から現場を覗き見る。


 現場はとても荒れていた。


 床には木箱の残骸と木箱に入っていた物が散在していた、照明は割れ作業車もひっくり返っていた、その中にロープで縛られ2階の吹き抜け部分からつるされた炎二とその炎二に鉄パイプを突きつけるドロップスが居た。


「何が目的だ」


 かなりキツイ体制で縛らている炎二がドロップスを睨みながら口を開いた。


「復讐に決まってるだろ、俺の家族を奪ったレスをこの手で殺す為にな」


「ならなおさら理解不能だ、なんでそのレスを殺す為にこんな誰も使っていない倉庫を襲った、こんな所にお前の狙う奴は居な・」


 ドン


 ドロップスは鉄パイプを炎二の頭めがけて振るった。


「言っておくが警察を恨んでない訳じゃないからな」


「恨む?何の話だ」


「梔子一家の事件だ忘れたとは言わせねえぞ、お前この事件の担当者だろ」


「忘れる訳がない、父母祖母祖父に生後2ヶ月の子供と一緒に家を燃やして焼身自殺をした事件だ、家は全焼し全員死亡残ったのは、当時行方不明の捜索願が出ていた娘と林間学校で家に居なかった息子だけ

その子供も事件発生日から行方不明、家族関係に問題はなく人間トラブルもなかった、かなり不可解な点が多い事件だったから覚えてる」


「それだけか、娘の居場所に心中をはかった理由に…」


「知らん、あの事件は不可解な点はあったが一家心中で片付いてる」


「そうだろうな、それが1番楽で簡単にすむ話だからな、真犯人のことも考えなくても済む」


「真犯人、いるわけがないだろ、それに居たとしても全焼した家から証拠が見るからわけがない、そもそもあの事件とお前になんの関係がある」


「俺が行方不明になった息子の梔子(くちなし) 時雨(しぐれ)だからだよ」


「なるほどそれで警察を恨んでいるのか、だがあの事件に犯人はいない、向かいの家の防犯カメラにも不審な人物は映っていない

放火の可能性はゼロだ、確かにお前の言う通り自殺する理由がないが犯人がいる証拠もない」


「野上と同じ条件だな、自殺としか思えない事件」


「なぜ野上を知ってる」


「犯人が同じだからだよ、お前ら警察が自殺と判断している間に奴は人を殺し犯し、この町で生き続けてる」


「そんなバカなあの事件に犯人だと」


「そう思うなら調べ直すんだな、ここ数年で自殺者は何人増えた、まあ調べることは無理だなここでお前は!!」 


 ドロップスは鉄パイプが潰れるほど握りしめその鉄パイプで炎二を殴ろうとした、しかしその瞬間ドアが開く音が響き走って来ているような音にドロップスは手を止めた。


「なんだぁ」


「だ ダメェェェ!!!!!!!!!」


 ドロップスは音のする方向を振り向いた瞬間全力疾走で走って来たホノカの悪質タックルをモロにくらい唾を吐きながら床を転がる。


 床には自分で散らかした木箱の破片や割れたガラスなどが散在しており、それが身体中に刺さり


「痛いだぁぁぁぁぁ!!!!」


 苦悶の表情を浮かべながら悶え苦しみ床を転がると、また床に散らばった残骸が刺さりさらに悶え苦しむ。


 自業自得である。


「え えーっと 助けにき」


「何してる歩乃華」


「え うそなんでわかったの」


 そう言うと着けていたヘルメットを取り顔を見せる、顔見せたところでその顔が毎日変わっているのだから見せる意味がないとは思うのは私だけだろうか。


「お前こそなんでここに居る」


「なんでって 助けに来たんだよ 明らかにピンチだったし」


「ピンチ?アイツから情報を取るための演技だこんなロープ」


 炎二は能力で体から火を作り出すとその火でロープを燃やしつくし着地する。


「なにそれ 私来た意味ないじゃん」


「あるわけないだろ、とっとと家に…と言うかどうやって来た」


「送ってもらった ピンク髪のお姉さんにパパの知り合いでしょ」


「そんなやつ知らんぞ、とにかく邪魔だ帰れ」


「帰すわけねぇだろ!!」


 はぁはぁと肩で呼吸し、自業自得で血だらけになったドロップスはゆっくりと立ち上がりながらドロップ缶を取り出しその中から念力(ピンク)のドロップを取り出し口に入れる。


 頭の血を手で拭きながら家族が居ない人の前で呑気に家族会議を始めている2人を睨みつける。


「ぶっ殺す」

さてこの会で完全にストックが切れました、次回の話が書けていません、明日1日でかけるのでしょうか、投稿できなかったら諦めて寝たということです。


さて前回から登場した猿渡 彩香、主人公と苗字と髪色が同じですね、それに偶然路地裏に来たみたいな感じで登場してましたが車を近くに止めてるんですよね。


現時点では謎のキャラクターですが正体が判明するまで私は飽きずにかけているのでしょうか、予定では主人公が暴走した時に判明する予定です、さてそこまで書けるかな。頑張れ私

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