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第232話 離脱

〜〜〜〜X-ゾーン(クトゥーグ活動拠点)〜〜〜〜


 意外に平和なクトゥーグが拠点として使用している別次元、最近からと言って出番のない幹部のうちの1人フェイスは真剣な表情を浮かべながら、土粘土で魔法少女のフィギュアを作り


 そんな光景を暇そうにクローシアとサイキックスが眺める。


「…ねえ」


「いま集中してますの」


「……ねえ」


「うるさいですわね、あっちいってなさい」


「暇」


「知らないですわよ、暇なら自分の部屋戻りなさいな、なんで2人して(わたくし)の部屋に来ますの」


「【な んか 面白い も の ある かな っ て】」


「あんたの部屋…魔法少女のグッズ以外なにもないわね、こんなのどこで売ってるのよ」


「そりゃ自作ですわ」


「頭おかしいんじゃないの貴方」


「あのね、さっきから言ってますけど(わたくし)今忙しいの、丁度大切な胸のところ作ってるんですから」


「全員まっ平じゃない」


「違いますぅ、ピンクはC、ラウンはA、ランドは基本Dですわ」


「キッショ」


「【病院 い く?】」


「うるさいですわねさっきから!!人の趣味にケチ付けないでくださる!!そもそも暇なら外出なさいよ、外!!」


「めんどくさい」


「めんどくさいって何よ、いつもみたいに施設破壊でもしてればいいじゃない」


「私ね…今スランプなのよ、そもそも障害のせいで頭もよく回ってないのに、より回らなくなってる、ハッキリ言ってお先真っ暗闇」


「知らないですわ!!そんなの興味もないですわ!!」


「あんたが聞いたんでしょ」


「とにかく自分の部屋に戻らな……」


 ドカーン!!


 そんな爆発音と共に地面が大きく揺れ、音が聞こえた方向を向くクローシアとは違い、音にびっくりしてフィギュアの首をへし折ったフェイスは目と口を大きく開けて絶句する。


「あぁ!?このフィギュアを…私の**“嫁”**を誰が…誰がッ!!


「嫁とか言い出したぞこの女」


「【こ わ い わね お姉 さ ま】」


「そうね」


「【そ れ に してもす ごい 揺れ ね…】」


「何があったのかしら…」


「あああああ!!!!(わたくし)の!!(わたくし)の!!!どこの…大馬鹿野郎だ!!こんなことをするのわ!!!!!!」


「ちょっとフェ…」


 怒りに任せてフェイスは部屋を飛び出し、暇だったらクローシアがそのフェイスの背中を追うように部屋を飛び出し、外に出ると大きなクレーターが出来上がっていた。


 そのクレーターの中心にはドロップスがおり、それを見下すようにクレーターの外に幹部の1人であるマックスが居た。


「な、なんですのこれ!!貴方がやりましたのドロップス!!」


「黙ってろ!!俺とマックスの話だ、テメェは関係ねえよ」


「なんですって!!」


 ドロップスは口の飴玉を吐き出しながら、ポケットからパワードロップ缶と書かれた缶詰を取り出す。


「困るなこう言うのは」


「知ってたよな…ハントの連中がマインドレスと繋がっていたこと」


「なんのことかな」


「ハントはスポンサーの1つだ、この街の一部を彼らのために貸し出してる、アーケーダーもここを拠点にしてた、知らねぇとは言わせねぇぞ」


「はぁ…それを聞いてなんになる」


「俺があいつを殺そうとしてること知ってるよな」


「そうだな、君のその力もあの男への復讐のダメだったな、懐かしいよ危険な実験に自ら志願してたな」


 ドロップスは赤い飴を取り出し口に入れると近くの石をマックスに向かって投げつける。


 クレーター外にいたフェイス達がよろめくほどの風を起こしながら猛スピードでマックスに向かって行くが、マックスはその石を軽く掴むと握りつぶし粉々にした。


「どう言うつもりだ」


「どう言うつもりもないさ、私はこの街を守り発展させる必要性がある、ハントは発展のための資金源だ」


「マインドレスはなんだよ」


「敵に回したくないだけだ、だから彼にはこの街に手を出さない代わりにスーツを与えている」


「なるほどつまり…俺を騙してたのか、マインドレスと絡んでいて、ずっと俺を…」


「別に騙してたわけじゃないさ、敵に回したくないだけでいつかは処分する必要がある、その処理役を君にしようとしただけだ」


「ならいつ処分するんだ」


「さあね…後15年後ぐらいかな」


 ドロップスは青い飴を口に頬張ると猛スピードでマックスに接近し、殴りかかるが拳がマックスの頭に触れた途端、拳は体をすり抜け、ドロップスは勢いのまま地面に激突する。


「グッ!!べ!!」


「どうやら飼い犬の牙を抜き忘れたようなだな」


「テメェ!!」


 手に魔法陣を浮かべるマックスに拳を握りしめて殴りかかろうとするドロップス、どちらの攻撃が当たってもおかしくない状況だったが2人の腕を糸が縛り、2人を拘束する。


「どう言うつもりだクローシア!!」


「落ち着きなさいあんた達、こんな所で殺し合いしないでくれる、それに周りの目を考えなさい」


「それもそうだな」


 そう言いながらマックスが腕を上げると糸が体をすり抜けて地面に落ちる。


「何してますの、貴方達お幹部ですわよね」


「そうよ落ち着きなさい」


「落ち着けだと…落ち着けるかよ、こっちは姉貴があの男に囚われてるってことがわかったんだよ、しかも…マックスがそのことを知ってやがった!!」


「話す必要性がないからだ」


「ないだと!!テメェ!!」


 暴れるドロップスの腕に糸の量を増やし強く拘束する。


「マックス…ドロップスのあの男に対する殺意は理解していたはずよ、それなのに黙るなんて酷いわよ」


「さっきも言っただろ、今殺す必要はない、最大限まで旨みを吸い上げてから、殺せばいい」


「だからって姉貴のことも黙ってたのかよ、姉貴が生きてた事もずっと知ってたんだろ、俺がこの街に来てからずーとよ!」


「彼女の生死に関しては素直に謝ろう、だが隠していたのには理由がある」


「理由だと」


「君は彼女がマインドレスに洗脳されいると思っているだろう、そしてゲームのお姫様のように助けようとしている」


「何がおかしい」


「もし彼女がマインドレスの能力関係なく、彼の隣にいることを望んでいると言ったら」


「は?」


「マインドレスを殺すには君の姉を殺す必要がある、それが君に出来るか?出来ないだろ、だから時間を待つ必要がある、魔法少女が君の姉を殺してから君の出番だ」


「ふざけんな!!」


 ドロップスの怒りが爆発し、飴が砕けるような音とともにクローシアの糸を引きちぎる。


 はあはあと息を荒くさせながら、ポケットから現実の次元に繋がるゲートを開く道具を取り出した。


「もういい、自分でやってやる」


「待ちなさい」


「黙れ…俺はもう好きにやらせてもらうからな」


 そう言うとゲートを作り出し、誰とも顔を合わせずそのままゲートをくぐった。

どうも健康診断が怖い作者です、もうね体重を測るのが怖いと言うのもあるんですが1番怖いのは注射ですね、何歳になっても注射は怖いものです。


さて今回は前まで書いてたアーケーダー編のことを軽く書きます、元々アーケーダーの話というのはそこまで考えてなかったです。


 決めてたのはコンプレックスとスーツで暴走した敵を倒したと思ったら千歳が現れて敵を殺してコンプレックス奪って変身すると言う展開だけでした。


 まぁコンプレックスを敵が使う展開を書き始めると話が長くなるし、その前の話の展開と被ると思ったので消しましたが…最初の予定では千歳が翼であることは明かす予定はなかったです。

 なんで明かしたかは前の後書きに書いてあります。


 最後は決まってたけど途中は決まってなかったんですよね、だからあの話ってかなりアドリブで進んでたんですよね。


まあ他の話で活躍させるキャラクターをこの話で紹介させると言うことを考えながら書きましたし、ブラザーフェイスの話を書いてる時には全体の構想を考え終わってたので完全にアドリブかと言われると違いますが…わりかし短い期間で考えられた話ではあります。


私がどんなふうに話を考えているかは覚えていたら次回の後書きで書きますね。

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