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第231話 事件の後始末

  ~~~夕日中学校~~~


 長い長い夏休みも終わりを告げる。


 様々な事件があった事もあり夏休みの宿題に手を付けてなかった凪はギリギリで終わらせこともあり、極度の寝不足で学校にやって来た。


 正直に言ってクソ眠い凪は話しかけるなオーラを放ちながら、腕を枕にして瞼を閉じる。


 実を言うと今日は夏休みの宿題の提出や顔合わせのための日であり、教室にはちらほら人が居るがもう帰ってもいいのだが、帰る気が起きないレベルで凪の眠気は限界突破していた。


 瞼を閉じながらもすぐに眠れなかった凪の耳にクラスメイトの話し声が聞こえてくる。


「あれってマジだったのかな」


「なにが」


「アリンのことだって、偽物だったんだって」


「私映像見た、凄いグロかったよね」


「見た見た、なんか服みたいに皮がはがれてさ、べろぉ~って」


「なにそれあたい見てない、なんて検索すれば出てくんの」


「もう年齢制限かかってるから見れないよ」


「でさあれゆうちゅーばの人が言ってたんだけど...マルチスキンって犯罪者の仕業なんだってさ」


「だれ?」


「さあ」


「知らないの、人間を皮だけのスキンに変えるんだって。警察が死んだって報道したはずの犯罪者が生きてる、これは警察の上層部にマルチスキンが居て、警察がマルチスキンを使った国家犯罪を企てて・・」


「馬鹿馬鹿しい、それより中から出てきたあの女の人誰だったろう」


「なんか行方不明になった人って言ってたよネットが」


「またネットじゃん」


「とゆうかそれ不味くない、犯人って誰にでもなれるなら捕まえるの無理じゃね、それに下手したら私達の学校にもそのマルチスキンが居たりして」


「やめてよ~怖くなるじゃん」


 事件の当事者でもある凪はネットじゃない一般人の意見が気になりながらも、耐えきれない眠気と心地よさに意識を手放しそうになった瞬間、誰かが自分の名前を呼びながら肩を揺らした。


「おい猿渡」


「な~に~よぉ~今ねむいんだって」


「いいから起きろよ」


 凪は大きなあくびをしながら目をこすり半開きでかすれた視界で肩を揺らした男の方を見る。


「ん?あ~ああ、大月 領くんかおはよう、そしておやすみ」


「寝るなって、お前に少し相談したいことが・・」


「すぅ…すぅ…」


「どんだけ眠いんだよお前、宿題提出の時も寝てたし、と言うかもう帰る時間だぞ」


「わかってるよぉ~でも眠くて疲れちゃって、動けなくてさぁ」


「いいからちょっと来いって」


 領はほとんど寝ている凪の腕を掴んで無理矢理立たせて、あまり使われていない階段に凪を連れて行く。


「ふあ~あ、もう...なに...私凄い眠いんだけど」


「ちょっとな、あまり言いずらいんだが......最近体がおかしくてな」


「ねえやめてよそう言う下ネタは」


「チゲぇよ、そう言う思春期の成長のアレコレじゃねえって、お前本当に大丈夫か、と言うかそれ前見えてる全然目開いてないけど」


「見えてねいよ、お先真っ暗」


「意味違うだろそれ、で体がおかしいっていうのは・・その最近異様に疲れるんだ」


「ふーん...あっそ帰っていい」


「冗談とか気のせいとかじゃないんだよ、能力のせいで水泳の大会に出れなくなったけど、あれからも運動は欠かさずやってる、だけど50m走もシャトルランも腕立て伏せも去年より記録が下がってるんだ」


「え?そうなの領くん水泳だけじゃなくて普通に運動神経いいよね」


「それだけじゃない、少し前までならグラウンド一周なんてそこまで疲れないで二周目いけた、だけど今は一周で体力の限界だ」


「気のせいじゃないの、ほら単純に日頃の疲れが取れてないとかあるじゃん」


「自分の体の変化ぐらい自分で理解してる。こうなったのには1つ心当たりがある」


「心当たり?」


「あの星型の道具だよ、アレを使ってから体がおかしくなったんだ、だがこんな事誰にも話せないだろ」


「あれ普通に法律で禁止されてる危険物だしね・・・そう言えばなんでそんなの持ってたの、小学校の方で渡して子が屋上から飛び降りたけど、もしかしてその子からもらったの」


「そうじゃない、なんていえば言いのかな、ほらおれカウンセリング受けてただろ」


 かなり昔の話の為前にもしたおさらいを少ししよう。


 この少年 大月 領は未来を背負うとも言われた水泳選手で小学生のころから絶え間ない努力を続けていたがある時から凍結能力に目覚め、その能力によって大会への出場が禁止になり、精神状態が悪化しカウンセリングを受けていた。


 しかしカウンセラーが突然死亡し、自身の怒りをぶつけるようにある事件を起こし、スーツを使って怪物になるも凪と真琴の2人によって元に戻った。


「してたね、それがどしたの」


「カウンセリングしてる時、変な男がいきなり部屋に入って来て「君の番は終わりでいいだろ、彼と少し話したいことがあるんだ、早く出ていきなさい」って言い出して・・」


「非常識な人だね、言い返さなかったの」


「あんま覚えてなんだけど、なんかその時は言い返す気力も起きなくて...なんかそいつの言う事を聞いちまってよ、それで帰る間際にあの星型の道具を渡されたんだ」


「変な話」


「で...体のことだけどよ、なんか...その魔法的なアレで調べられないかなって」


「うーん……」


「無理か?」


「来るかわからないけど連絡してみるね」


「連絡?あの猫みたいなマスコットに?」


「いやボブさん」


「…………」


「…………」


「…え、ごめん誰?」

どうも昼寝しかやることがない作者です、外に出ようと思ってもだるいしアニメもゲームもやるのもめんどくさくなってます、よくこんな精神状態で小説書けるな。

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