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第230話 短編 泣いてもいいよ

  〜〜〜〜神川探偵事務所〜〜〜〜


「・・・はあ」


 アーケーダーの事件が終わった主犯である世羅は魔法少女が倒して、そして殺された。


 世羅はただの使い捨ての駒でしかなかったのだ、世羅に情報をリークしあの事件を引き起こした真の黒幕は翼だった、いや翼の皮をかぶった千歳だった。


 病院から退院した時点で翼はマルチスキンによって皮だけのスキンにされ、それからずっとあの場に居た翼は偽物だった。


 翼の体を使い警官を殺害し瀬戸赤口を暴走させ処分し、待機室に火災報知器型のカメラをつけ、全員が集まった所で催涙ガスをまいて全員を誘拐し、世羅の逃走を手伝った。


 友達を超えて家族のような関係だと思っていた穂乃花は、一周回って満面の笑みが顔に張り付き、真琴の寝室のドアを開けるとそこにはせっせと何かを片付けるメフィスと目があった。


「あ」


「何してんの」


 メフィスの手元に目を向けると「頑張ったね」と書かれたうちわやハチマキなどが握られており、メフィスは気まずそうにそれらの道具を咄嗟に後ろに隠した。


「こ、これはだな・・その・・えーっと、取り敢えずその満面の笑みはやめろ、なんか逆に怖いから」


「ごめん こういう時どういう顔すればいいかわからないから」


「笑えばいいと思うよって返せばいい? もう満面の笑みだけど」


「だって・・あーさんが...あーさんが」


 口角が上がり瞳孔がギンギンに開いた穂乃花は涙がポロポロとこぼれる。


「あ・・えーっと」


 メフィスは両腕を広げて穂乃花を抱きしめる、穂乃花は涙を流しながらメフィスの後頭部や首元や背中や羽をベタベタ触る。


「・・おいこらこら、何どさくさに紛れて触ってんだよ」


「本物だよね?」


「そう言うことか、今ここに居る吾輩は本物だ、安心しろ吾輩はここに居る」


 表情がコロコロ変わりながら穂乃花は涙を流し続ける、そんな穂乃花を優しく抱きしめながらメフィスは涙をこらえ、感情を押し殺す。

どうもアクセス数みたら300超えてて投稿しようか悩んだ作者です。


さて今回は前回書かなかった元々の予定に関して書きます、元々の予定では翼さんが偽物だったと言う事は最後も最後で明かされる予定でした。


シナリオとしてはマインドレスが街で暴れ、魔法少女達が分断するように仕向けるんですね、穂乃果さんを分断させるための罠として翼さんが誘拐され、それを助けに行く話がありました。


しかし、助けた瞬間至近距離から撃たれて負傷し、そこで偽物だと判明する予定でした。

ただ…ブラザーフェイスやアーケーダーの話で透明化で殺した伏線を残しつつも、予定通りだとこの話からだいぶ先のことになり、それぐらい離れていたら読者がその伏線や疑問を忘れてしまうと思いました。


普通に考えて、どう言う方法でフェイスが殺されたのか、や誰がリークしたのか、と言う謎を出しておいて、その答え合わせは5ヶ月後となれば、みんなその謎を忘れてると思うんですね。


だから翼さんの正体バレを前倒しにしました。

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