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第215話 ニューゲーム

  ~~~ゲームマスター室~~~


 アーケーダーがゲームの進行をするための部屋、そこにいる小柄な男はせっせと荷物をまとめ逃げる準備を行っていた。


「くそ、こんなことになるなんて思ってなかった、最高の取れ高も撮れなかったしよぉ!!あ~もうクソクソクソ」


 文句を言いながら録画データをコピーし、自身につながる証拠をまとめていると、防犯カメラに自分の部屋に繋がる廊下を走る警官の姿が映し出される。


「クソクソクソ、あ~もうくそったれ、これじゃ赤字どころかブタ箱行きだ」


「大変そうね」


 背後から声が聞こえアーケーダーは後ろを振り向くとそこには梔子が仁王立ちで壁にもたれかかっていた。


「・・っち、てめぇふざけやがって、てめぇのせいでこっちとら大変な事になってんだよ」


「私のせいなんてひどいことを言う、私のおかげで楽しいゲームになったじゃん、感謝してよ」


「クソがてめぇも見下しやがって、殺してやるよ」


「そんなことしてる暇があるならね、あと1分もしない内に警察がここに来る、それまでに逃げられるの」


「・・・」


「助けてあげる、100円入れてコンテニューする気があるならね」


 そう言いながら手を伸ばす、アーケーダーは渋々その手を握った瞬間、ドン!! とドアが蹴破られ5名の警官が突入する。


「大人しくしろアーケーダー!!」


「・・おい、居ないぞ」


 警官が銃を構え部屋を見渡すがそこには誰1人居なかった。





 ~~3日後~~


 アーケーダーが仕組んだ一連のゲームから3日が経過し、凪 穂乃花 真琴 太一 暫 クラフト 炎二の魔法少女関係者が探偵事務所に集まっていた。


 今回の事件についての情報交換だが穂乃花は話し合いの場に現れず、真琴の寝室に引きこもっていた、自宅は事件のせいで住所が特定され、連日嫌がらせが続いており、穂乃花と炎二は真琴の事務所に泊まっていた。


 寝室の扉を見つめながら言葉を発した。


「出て・・来ないですね」


「あんなことがあったんじゃ、無理むりないよ、いまはそっとしておこう」



「四宮君は大丈夫なのかい、穂乃花ちゃんのこと上にバレただろう」


「ああ、上は俺を謹慎処分にした、しばらくは警官として動けないだろうな」


[それで情報が手に入るのかい]


「部下にこっそり集めてもらってる、よくできた部下が居て助かったよ」


 そう呟きながら机の上に書類を並べる。


「アーケーダー本名 明智あけち 世羅せら元大道スタジオで映画監督をしていた男だ」


「大道スタジオって滅茶苦茶リアルなホラー映画作ってた会社だよね」


「ジーンと言う男がクビになり、そのジーンの後釜として期待されていたが全作駄作で経営難になり倒産、その後も映画会社を転々とするが結果を残せず、その後修学旅行のバスを乗っ取り、山奥でデスゲームを開催し、50名の子供を殺害しその様子をネットに公開」


「うまく行かなかったからって人を殺すなんて」


「その後も犯行を続け闇ネットでその才能を認められヒーローズハントに協力し犯行を拡大、それて穂乃花が狙われた」


[事件の流れとしては

1.新作ゲームのコラボ配信で会社に集合

2.誘拐

3.ゲームの開始

4.天馬が行方不明になり

5.凪と警官が到着し天馬以外の配信者を保護

こういう流れだね、天馬って子がどうなったのか知りたいところだけど、知ってる本人が話そうとしないからな]


「相当言いたくないんだろうね」


ころされたの一点張いってんばりだもんね、死体したいつかってないからころされたわけじゃないもんね」


 凪はスマホを取り出し、トレンドを確認する。


 3日経った今でもトレンドには関連のキーワードがあり、他の炎上とは比較にならないレベルで大炎上していた。


 会社の謝罪のほか、事件の映像が公開され切り抜きやまとめサイトなどで溢れて、個人の誹謗中傷であふれていた。


 特に穂乃花に対する誹謗中傷が多く、魔法少女としての未熟さと責任のなさ、天馬を守り切れずに泣け叫び、中には穂乃花が天馬を殺害したと言う疑いを被せるものもいた。


 凪は穂乃花がこれらの書き込みを見てないことを願いながらも、きっと見てるんだろうなとため息をつく。


「天馬君のことは気がかりだけど問題はそこじゃないアーケーダーの件だ」


「現場のどこを探しても奴は見つからなかった、隠し通路があった訳じゃない、防犯カメラを確認しても逃げるような姿はなかった」


瞬間移動しゅんかんいどうですか」


「まだわからない、だが・・奴の部屋を調べた警官からこんな写真が・・・」


 炎二は写真を取り出そうとしたが凪と太一を交互に見て写真を手で隠すように取出し、トマトを丸かじりしていた暫に手渡す。


「・・・これ」


「あまり言いたくはないがこれらの写真が現在証拠品として警察署に保管されてる」



「え?なに何の写真」


「グロテスクなやつ?」


 虫唾が走るような表情を浮かべながら写真をポケットにしまう。


「私のレイプ写真」


「え!?」


「マインドレスの能力で犬のコスプレさせられて野外の・・」


「雉兎くん」


「はい」


「子供の前だ」


「はい」


「どうしてそんな写真しゃしんが」


「写真だけでなく、奴の残したパソコンからも似た映像が見つかった」


「この写真や映像を撮ったのはマインドレスよ、その写真とかがアーケーダーの部屋から見つかったと言う事は・・」


「アーケーダーとマインドレスは繋がってることになる。マインドレスの関係者で唯一私達が捕まえられる手がかりだ」


[アーケーダーを逃せば僕達はマインドレスに近づけない]


「少なくとも奴は映像を公開し、次の犯行予告もしている、ここで逃げ出すつもりはないんだろう、捕まえるならここしかない」

特になし作者です。


後書きに書くネタが何もないです、本当に何もない、恐ろしいぐらい何もない、サンダーボルツが楽しみぐらいしかない。

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