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第211話 10分後の裁き

【今ネットは大盛り上がり、全員今出てる情報で自力で調べてるぜ、このままじゃ名前にたどり着くのも時間の問題だな・・というわけで先にバラされるぐらいなら先にばらしてあげましょうか】


「・・・もう・やめて」


 響は顔を押えながら地面に座り込む。


【おいおいウソ泣きはやめよろ、悪いことしてるみたいじゃないか】


「してるに決まってんだろ これが悪いことじゃないって本気で思ってんのか!!」


【俺は望まれてることをしてるだけさ、人が望み喜ぶことをするそれが人間の基準で行動原理の一つだろ、望んでいる奴が居ないなら俺もこんなことやらない。だが世界中が望んでるんだぜ、てめぇらの裁きを】


「さ 裁きって 私達がな なにした言うんだよ」


【え?あ~うん、ほらあれだジュースぶちまけてキーボード壊しただろ、あと・・あ、あれだ高卒は道路でも作ってろとか】


「・・言ってないよね そんなこと」


「それ、あたい達がやったわけじゃないし、確か6年前のことだぞ」


【昔ならいいのか】


「ろ 6年もあ あれば子供は育つし 1ヶ月もあ あれば人は価値観を変えて別人になれ・・る 確かに発言は酷いけど・・・昔のことでそんなグチグチ い 言わなく・・てても」


「そもそもあたい達は言ってないからな」


【うるせえな、えーっと・・確か、あったあった「アニメやドラマの主題歌を担当していけばいずれは認められるから、どんどん担当する」ってこの発言】


「・・え? なにが悪いの 仕事をいっぱいするってだけじゃん」


【うるせ黙れ黙れ、こうなったのは自業自得だぜ、楽して金を稼いでよぉ、その猫なで声もぶりっ子みたいで下手な素人演技も何もかも気持ち悪い。だからこのゲームで全て終わらせてやるよ】


「や やめて」


【さて本名公開の時間だぜ。川流 沈華 本名は滝川たきがわ 七海ななみ、猫耳アリン 本名は鈴木 翼まあもう知ってるか、山城 サクラ 本名は猿渡 彩香、で・・リードファンエスタ 本名は四宮 穂乃花、天雷 響 本名は天野 天馬おいおい名前と苗字に同じ漢字を使うか、相当親の頭が悪いな】


「あの野郎」


 響・・いや天馬が拳を握り一歩踏み出したところで銃声が鳴り、天馬の足元に弾丸が食い込んだ。


 穂乃花は急いで飛んできた方を振り返るとそこにはクローシアが居た。クローシアは銃口を向けながら2人に近ずく。


「でかい声で居場所が分かったよ。怒りの感情は理解できるが・・命の為には抑えるべきだったな」


「ま またクローシア」


「・・なんで・・なんでこんなことすんだよ、あたい達何もしてないだろ、あんたを侮辱したか、石を投げたか・教えろよ」


「別に私は君達には興味もない、その・・配信というのが何なのかも知らん。これはただの狩りだ熊やら鹿を狩るのと同じ、依頼され狩り金を貰う、ただそれだけだ」


「それだけって あいつみたいに逆恨みとか罪とかは…」


「罪やら恨みには興味はない、私に必要なのは、正当な『対象』であること、それだけだ」


「対象って……」


「・・下がってて」


 穂乃花は半泣きになりながら近くの瓦礫をモジョスの能力で盾に変え、天馬の前に立つ。


「手が震えているぞ、怖いのか、それならその子を置いて逃げる選択もあっただろうに、何故それをしなかった、君にとってそれは荷物で邪魔だっただろうに」


「じゃ 邪魔なんかじゃない ビーちゃんはと 友達だし わ 私だって魔法少女なんだ 友達を見捨てて逃げるわけがないだろ」


「ならやめたほうがいい、弱者が強者の真似事をしても奪われるだけだ、弱者なら何も見ず考えずに大人しく何も逃げた方が良い、その方が幸せに生きれるぞ」


「とととととt 友達を捨てて逃げてまで幸せなんてほしくない」


「そうか…私からその子を守り切れると」


 その言葉と同時に、クローシアはライフルの引き金を引いた。穂乃花は盾を構えて受け止めるが――


「っ!」


 すぐさま盾が蹴り飛ばされ、体勢を崩したところに、ライフルの銃床が振り下ろされる。


「ぐっ……!」


 盾に向かって糸を放出し、盾に糸を絡ませたクローシアは、地面に引き倒すと、隙を突いて回し蹴り。壁に激突した穂乃花の身体が砕けるように崩れ、動けなくなる。


「ぐっ…」


 壁に激突したところでライフルに弾を込め引き金を引こうした


 だが穂乃果は口を開けて大きく息を吸うとクラウンにあるクレセントの能力を使い全力の咆哮を放つ。


「ドォォォォオ!!」


 空気が一瞬で振動し、背後の壁は蜘蛛の巣のようにヒビ割れた。地を裂くような轟音が辺りにこだまし、クローシアの体は数メートル吹き飛んだ


 だがクローシアはすぐに立ち上がり、冷たい声で応じる。


「とてつもない力だな、だが…それ以外が弱いな」


「そ それ以外」


「理解できなかったか、頭が弱いんだな、」


「あぁん!?」


「ガラスのような心に崩壊寸前な精神、そんなやわい物を友達を守ると言う目的で支えているにすぎない」


「ち 違うし」


「あの女を守っているつもりか…逆だよ、守られているのはお前の方だ、もし守るものがなくなればお前はどうなる…」


 クローシアは銃口を天馬に向けると穂乃果はすかさず天馬の方を向き走り出そうとする。


「だから弱い…」


 クローシアは足元の盾を蹴り、盾は穂乃果の腹に激突。


「グァ!!」


「失う覚悟がないなら…最初からヒーローごっこなんてやめるんだな」


 地面に膝をつく穂乃果に近づき、粘着性の糸を放ち穂乃果を捉えると、逃げようとしている天馬を糸で捕える。


「や、やめて」


 クローシアはゆっくりとその糸を巻いていく。


「少し疑問だな…まだゲームは終わってない、だがアーケーダーは最大の情報と思われる本名を公開した、本名以上の情報を持っている…それはなんだ……


「……し、知るかよそんな…」


 目と鼻の先ぐらいの距離まで引き寄せられた天馬の口をクローシアは手で塞ぐ。


「嘘はよくない…ただの住所かもしれないが、住所なんて本名と出身校が分かれば簡単に調べられる、そんな物を本名以上の最大の情報とは思えない…それはなんだ」


「なんで……言わないと……」


「気になるからだ、是非とも本人の口から聞きたい物だな」

どうも頭が痛い作者です、いきなり気温が変化したせいかものすごく頭が痛いです、最近はネットが荒れてて怖いですね、なのであまり触れないようにしています。


さて今回はクローシアさんの話です、このエピソード全体を通してクローシアさんが少し変なのは分かりましたでしょうか、そもそも今回登場しているのは本物のクローシアさんなのでしょうか


実はクローシアさんの過去の描写にも少し矛盾があるんですよね、炎二さんのとある発言にクローシアは活発に活動して部隊を持つという発言がありましたが、クローシアさんは1日の半分を寝て過ごしています、少し矛盾するんですよね。


明確な答えは出しませんが、どこかのタイミングでこの謎が明かされるかもしれませんね

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