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第209話 有象無象の一声

 クラウンの力で虹色に輝く姿に変身した穂乃花は体の傷を治すと、走り出し右手に全ての力を込めた必殺技クインテットクイーンを放つがクローシアは天井に糸を貼り、その糸を引いて攻撃を回避しながらライフルで打ち抜く。


「ぐっ」


 肩に弾丸が突き刺さり、クラウンに存在するシグマの磁力操作で肩の弾丸を抜き、センプルスの再生能力で肩を再生させていると、天井に回避したクローシアが着地するとライフルで顔面を殴り、反撃しようとした穂乃花の頭に銃口を突きつける。


「・・・」


「勝負ありだな、君みたいな子供が拳を握るべきじゃない」


「まだ・・負けてない!!」


 穂乃花はシグマの力で銃を操ろうとしたが、そう来ることが読めていたクローシアが穂乃花の足を踏みつけ、苦痛で能力を使うのが遅れているうちに再びライフルで顔面を強打し、バク転しながら穂乃花の顔面を蹴り飛ばし吹き飛ばす。


 飛ばされた穂乃花は天井の粘着性のある糸に体がくっつき、背中に背負ったバッグから拳銃を二丁取出し、連射する。


「このおおおおおお」


 穂乃花はシグマの力で弾丸を弾き、パープルの能力で毒を体から放出し、その毒で糸を溶かすと着地して、クローシアに向かって毒霧を放つ。


「少しひくか」


 毒霧を恐れて距離を離した隙に響に近づくと響の手を引き走り出す。


「・・逃げたか」


 クローシアは毒霧の向こうにいる穂乃花を狙いライフルを構えるが、それをやめライフルを下に向ける。


「今じゃなくてもいいか」


 穂乃花は駐車場中に毒霧をまき散らしながら出口まで走り出し、駐車場を出るとすぐに隣りの建物に隠れる。


「はあ、はあ・・」


「し 死ぬかと思った 本当に・・」


 駐車場から誰かが出てくる気配はなく、そのことにほっと息を吐きだしていると、スピーカーから主催者の声が鳴り響く。


【10分経過、さてお楽しみの情報公開だ!!】


「噓でしょもう20分経ったの」


「変なの来るな 変なの来るな 変なの来るな来るな来るな来るな来るな・・」


【今回は実年齢!! 猫耳アリンは38歳、歳食ったなこの年齢考えるとアイドル復帰しないで配信者してんのも当然だなぁ・・38歳のBBAなんて誰も興味ねえしなあああ、絵を被って可愛い子ぶりっ子は気持ち悪いぜ】


「あいつ」


【川流 沈華は29歳 ほぼ三十二じゃねえかよ、売れ残り一直線だな、ファンに慰めてもらうのか、山城 サクラは21歳か真面目に勉強しねえで楽な道進んだんだな】


「楽ってなんだよふざけんなよ、てめぇに何がわかるってんだよ」


「ビーちゃん」


【え?なに怒ってんの、言っとくけどこれは事実だからな。天雷 響は18歳、おいおい人生を間違えたな、保護者は無能のバカだな】


「・・・・」


 響は唇をかみしめ拳を強く握りしめる。


【最後リード・ファンエスタは・・14歳、えーっと2020年から配信してるから10歳から配信者か、こいつはとんでもないな、ゆたぽんよりもひでぇ毒親だな!!と言うか学校行ってない癖に魔法少女なんてしてんじゃねよ】


「・・・そ それは・」


【違うってか、笑わせるなよ、てめぇが人を助ける資格なんてねぇよ、不良が良いことするのと同じだ、普段不真面目なカスより、真面目に生きてる奴の方が偉い、真面目に生きてないてめぇに魔法少女なんてもんになる資格はねぇんだよ】


「ほ、穂乃花あんな奴のことなんて・・」


「ぞ ゾン”ナ”ゴド言”わ”な”く”て”も”い”い”じゃ”ん” 私だっ”て”必”死”に”や”っ”て”ん”の”に”」


 穂乃花は目を押さえて涙を流すが、手ではおさまりきらないほどの涙が溢れ出す。


「落ち着いて穂乃花、あんな奴の言うことなんて聞かなくていいって」


「同”じだも”ん”」


「なにが」


「コ”メ”欄”と”か”D”M”と”か”に”来”る”メ”ッ”セ”ー”ジと”同”じこ”と”言”わ”れ”て”る”も”ん” あいつだけじゃ”な”い”ん”だよ”!!!」


「・・・」


「も”う”や”め”る” 絶”対”辞”め”て”や”る”」



「ならここでやめさせてよろうか」


 ねちゃ ねちゃ と泥が落ちるような音が聞こえ、響が振り返るとそこには手のひらから泥を出す男が居た。


「・・・え、あれって蕪木かぶらき 博才刃卍ばくさいはまんじなんで有名芸術家がここに」


「高値で買ったんだ、楽しませてくれよ」


 才木の皮を被った何者は泥を生成してナイフのように固めると投げつける。響は泣いている穂乃花の手を掴んで引っ張りその攻撃をかわし、穂乃花の体を揺らす。


「泣いてる場合じゃない、頼むから今は戦ってよ」


「無理させない方が良いぜ、死にたがってるみたいだしな!!」


 才木は泥で自分の腕を何倍にまで大きくすると、その腕で殴り掛かる。


「もう!! どいつも」


 穂乃花は才木の腕を掴む。


「なに」


「なんでいちいち突っかかってくんだよ」


 掴んだまま手から虹色の光線を放ち才木の泥を消し炭にし、驚く間も与えずに才木に接近すると虹色に輝く拳で顔面を殴り才木を壁まで吹き飛ばす。


「はあ はあ はあ・・くそったれ」


 出オチで吹き飛んだ才木は壁にもたれ込むように気絶する。


「・な、なんなんだったんだ、あの野生の芸術家」


「もう行こう 早く家に帰って眠りたい」

少しだけ忙しくなってきた作者です、とは言え忙しいのは数日間ぐらいですけどね、9月から12月ぐらいまでほぼ休みなしに比べればマシですよ

 まぁ…少しだけ忙しいのでもしかすると明日は登校できないかも…しれません、いや頑張りますよ投稿できる様に頑張りますけど…私は人間なので眠気ややる気には勝てないんですよ。

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