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第205話 隠れた侵略

 穂乃花が収録現場に連行されてから5分後、自分も最新ゲームやりたかったけど3Dどろこか2D素材も持ってないから仕方ないよね、1人だけ実写とか黒服とかマスコットでやるわけにもいかないしね案件だし、とそんな事を考えているとスマホが鳴りだす。


 やっと来たと思いながらスマホを取りし電話を取る。


「おはようございます炎二さん」


【おはよう、穂乃花は大丈夫だったか】


「少し駄々こねてましたけど今収録現場に連行されましたよ、それより怪我は大丈夫ですか」


【あの程度どうって事はない、他の警官も命に別条はない、撃たれた警官も5カ月後には復帰する、これも君のおかげだ】


「それは良かったです」


【余談はここまでにしておいて本題に入ろうか】


 炎二の発言で凪は大きく呼吸をして表情を変える。


【才木のスキンだが現場のどこにもなかった、確実に何者かに持っていかれている】


「またどこかの誰かが才木さんの姿をして犯罪に手を染めるんですね」


【そうなるな君も気を付けてくれ、そして赤口の死因は体の刺し傷と手榴弾の爆発が原因だ、君との戦いでの傷もあったがそれが直接的な死因ではない、君は赤口を殺してない】


「それは・・良かったです」


【ただ問題は刺し傷だ、全身に28か所の刺し傷があった、しかも刺し傷的に包丁でかなり奥まで突き刺されてる、だが君に倒された時に刺し傷がないのは俺が目撃しているし、あの現場に包丁を持っている奴は誰1人居なかった】


「何かしらの能力か魔法ってことでしょうか」


【今の所犯人の能力は分からない、それに刺し傷を見るに赤口を逮捕しようとして死んだ警官も同じ包丁で殺されている、警官と赤口を殺したのは間違いなく同一人物だ】


「でも最初に警官を殺して赤口さんを助けたのに最後には赤口さんを殺してますよね」


【恐らく口封じだろう、警官殺しは赤口にチャンスを与えたんだろう、そのチャンスを逃したから殺された、だが現場検証の結果を見るにそれらしい人間が居た痕跡はない、一切犯行が謎だ】


「そうですか、ありがとうございます、事件について知りたいなんてわがままに突き合わせてしまって」


【かまわないさ、何かあれば気軽に連絡してくれ、俺にできることがあれば手を貸す】


「わかりました、ありがとうございます」


 そう言いながら電話を切り、携帯をポケットにします。


[昨日の事件のことかい、とても聞いてて気分が良いものじゃないな、誰かの皮を被って犯罪をするなんて]


「でも・・気持ちはわからなくないかな、今の責任とか環境から逃げ出したい、あれもが羨むあの人になって人生やり直したいって気持ち、でも思ってるだけでとどめないと」


[そうだね、早いところマルチスキンを止めないと]


「それはそうなんだけど・・どう見つければいいんだろう、顔どころか全身しかも指紋も血液も誰かの者なんだよ、そんな相手を見つけられるのかな」


[かなり恐ろしい相手だね、下手したら僕たちの身近な所に居る可能性もある、そもそもどうやってガソリンスタンドの爆発から復活したのか分からない]


「謎だよね分かってるのはマインドレスと協力関係にあることだけ、それ以外はなにも分からないか・・あ、そう言えばクラフトさんって他人の魂を見る能力があるんだよね」


[そうさ、その能力で魔法少女の素質がある人間を見つけたり、人間の判別ができる、さっき会った・・いや本人のためだし言わないでおこう]


「え、何?どうしたの」


[僕の独り言だよ、気にしなくて大丈夫、それでその能力がどうしたんだい]


「ほらスキンを被ってる人って見た目と魂が別人な訳じゃん、なんか・・こう分かったりしない?」


[僕もできると思ってたけど無理だったね、暫達の魔法少女がマインドレスに挑んだ時僕は奴の魂を見たけど変なところはなかった]


「スキンを被ってなかっただけとかないの」


[そんなことはない、あの時の顔を調べたけどマインドレスとは関係ない人間だった、少なくともあれは似た目や能力だけではなく魂そのものも本人になるんだ]


「魂も本人って・・それやばくない」


[ああ、意識があるかないかは分からないけど、スキンにされた人間は生きている、なんとも惨いことだな死にことも許されずただ服みたいに利用されるだけ]


「もし意識があったとしたら」


[考えてたくないね、意識があるとすればおそらく痛覚もあるだろう、ペラペラな体で自由に動けず、動けても他人の操り人形]


「早く止めないと才木さんもまだ誰かの手の中にある」


 凪は被害者のことを想像すると気分が悪くなり目を閉じていると奥から誰かが呼んでるような声が聞こえ目を開く、黒と紫の服を着た凪より背が低い女性がスマホを片手に手を振りながら凪のもとに歩いてきていた。


 初めて見る人だが、女性が持つバッグにはスキップ所属の【ダーク・クルセイディット・メイドインナイトジャッチメント・ダークネスカブン・ヘルサイドダーク・ノワールメフィス】のストラップが馬鹿みたいにぶら下げられており今着ている服もメフィストと同じ色で似ている。


「ほんとだマジでいるじゃん魔法少女、写真撮っていい」


「も、もしかしてメフィストさんですか」


「すご、よくわかったね」


「まあ格好がご本人と言うか身長が・・」


「ちょいしゃがんで、はいちーず」


 メフィストが凪にスマホを手に持ちながら肩を組みスマホのカメラを向け、凪は満面の笑顔を作りながらバブルピースを作るとメフィストが写真を撮る。


「お!!いいの取れた、ありがとこんな機会なかなかないだろうし」


「私もうれしいです、その・・中の人と会える機会なんてありませんから」


「そうか、吾輩なんだか照れくさいぞ」


「でも意外です、私と同い年の子が企業所属だったんですね」


「・・・ちょっと待て、お前って何歳だっけ」


「15歳です」


「あ、うん・・そう、同い年か・・うん吾輩26なんだがそんなに中学生に見えるのか」


「なんかすみません」


[にしても凄い格好だね、私が本人ですと言いたげな格好だけど普段からそんな服なのかい]


「そんなわけないだろ、ほら今日ファンエスタが来てるだろ、ファンが一目見て誰かわかるようにこんな格好してるんだ」


「なるほど、凄い分かりやすい」


「この格好は初対面の人専用なんだぞ、わかったか普段着じゃないからな」


「わかりましたから、そんなにぐいぐい来ないで」


「なかったならいい、ところでさファンは収録現場に行ったのか」


「5分前ぐらいには行きましたよ」


「そっか・・緊張してるだろうしジュースとかお菓子とか買ってあげようと思ったのに」


「意外に優しいんですね」


「意外にとはなんだ意外にとは、えーっと確か収録1時間後か・・なあお前時間あるか」


「時間なら全然ありますよ、ファンが収録終わるの待たないとなんで」


「全員分の差し入れ買うからついてきてくれん、流石に一人じゃ持ちきれんし、お前のも買ってやるから」


「いいんですか」


「ああ、お前も待つだけは暇だろうし買ってやる」

どうも特に書く事がない作者です、なんか眠いとしか書く方ないんですよね、ただ昨日の後書きで眠いと書いて、布団に入った瞬間に眠気が全て吹き飛ぶと言う謎の現象が発生したので今日も同じ現象が起きるかもです。


何故か昨日滅茶苦茶眠かったのに10時になった瞬間眠気が吹き飛んで眠れず気づけば1時になってました、なのに目が覚めた時は全然眠くなかったんですよね…謎だ

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