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第204話 裏切り者

 ~~~バーチャルアイドル【スキップ!】事務所~~~


 ここはとある都会のビルにある企業が運営するバーチャルアイドルグループ【スキップ!】の事務所である、スキップは翼が所属しているグループで翼のほかにも40名所属しており、配信活動やバラエティー番組やライブなどの幅広い活動をしている企業だ。


 そんな企業のビルに穂乃花を引き連れた凪が来ていた、なぜここに居るのかと言うと・・・


「いやだああああああ やだやだやだやだ 絶対に歌ってみたコラボなんて絶対にしないいいいいいいいい」


「もうファンさん諦めて、収録現場に行くよ」


[そろそろ君も諦めたまえよ]


「いやだああああ」


 体をゴムみたいに伸ばしながら柱にしがみつく穂乃花を凪は全力で引っ張りるが伸びるだけで何の意味もない。


 どうしてこうなったのかは少し前に遡る、クリフォトが暴れて中止になったイベントにてスキップ所属の翼とメフイスの2人がイベントの司会を担当しており、魔法少女達は2人が司会をしているイベントに参加した。


 そのイベントがきっかけで魔法少女達はスキップと良い関係を築き、スキップ所属の配信者達が元々配信者として活動している穂乃花とコラボしたいと発言したことでコラボ企画が穂乃花の知らないところで進められていた。


 そして何も知らない穂乃花を新作ゲームの体験会の案件が来たと誘え込み、事務所に連行されたのであった。


「ウソダドンドンドーン!! 2人の噓つき!! よくもだましたな信じていたのに」


「別に嘘はついてないよ、ねクラフトさん」


[うん、新作ゲームの案件を他の配信者と一緒にするってだけで別に嘘じゃないさ]


「だったらなんでそのこと言わなかった」


「だって言ったらここに来ないじゃん、それに今回コラボする人達たまにゲーム配信でコラボしてるじゃん」


「配信とリアルを一緒にすんなああああ リアルで会うのと配信で会うのは違うんだって 私はぜったいコラボなんてしないからなあああ」


「だからって受付の柱にしがみつかなくてもいいじゃん、受付の人すごい呆れた目で見てるよ」


 柱にしがみついて動かない穂乃花にどうしようかと悩んでいると受付の奥から翼とピンク髪の女性が現れ、凪に手を振りながら向かってきた。


「りーたんにマジカルっちじゃん、待合室にいなげだったからどこに居るのかと思ったらここに居たんだ」


「始めまして…えーっとこれどういう状況」


「翼さんに・・えーっと」


 凪は自分と同じピンク髪で布手袋をつけたモデルのようにスリムな女性に目を向ける、髪色が同じだからかどこか引き寄せられるものがあり、凪は何も言わずにその女性を見続ける。


「あ、私のことかな、だよねこんなに見てて私じゃない事ないか」


[・・君は]


「何も言わないで自分で自己紹介するから、私は猿渡さわたり 彩香さえか不定期に配信活動してるんだ」


「猿渡って・・あ! そうだマジカルと苗・・」


 個人情報に関わりそうな言葉を言いそうになった穂乃花の口を急いで塞ぐ。


「ううう!! うう!!」


「ちょっと・・それはダメじゃない」


「どうしたのいきなり口塞いで」


「お、お気になさらず・・あはは、それよりその声ってもしかしてサクラさんですか」


 凪は穂乃花から手を離すと引っ張られた穂乃花の頭が戻り猛スピードで柱に激突する。


「いっだああああああああああああ!!!」


「地声なのによくわかったね、それよりあれはいいのかな、トムとジェリーみたいな悲鳴だったけど」


[有名なのかい]


「1年前にデビューした配信者さんだよ、かなり不定期に配信してて配信時間も2時間以下で短いから同期の人と比べると登録者数は少ないけど結構話題の人だよ、かなり珍しいアウトドア系の人」


[・・バーチャルなのにアウトドアなのかい、それはバーチャルである必要はあるのかな]


「ないよね私もそう思ってるからそんなに配信しないんだよね、そろそろクビかな私、最近忙しくて配信してないし」


「大丈夫しょ、こうやって案件やってるし」


「でも…案件だけの人になってる気がする」


[忙しいって…いつもの……]


「猫ちゃんわかってるから言わないで」


「そう言えば翼さん大丈夫なんですか、避難誘導で正体ばれて倒れたって聞きましたけど」


「うん・・まあよしげだけどよしげじゃないかな、健康的には問題ないけど・・なんかいろんなところから連絡が来るようになったり、よりBBAって言われるように・・」


[よくわからないな、まだ39歳だろ人間の寿命は80そこらでまだ41年もある、それなのに老い先短いように扱うのは理解できない、たまに25歳をBBAと言ってるのもみたな]


「酷いですよね、まだお肌もスベスベだし声も若いのに」


「だよね~でいつまで巻き付いてるの、こっちに来て話さない先輩」


[先輩?君の方が年上に見えるけど]


「ほら芸歴はあっちの方が上だからさ」


「もうダメだよリーたん迷惑かけてちゃ」


 そう言いながら柱に巻き付いて泣いている穂乃花に近づくと頭を撫でながら話しかける。


「聞いてよママ!!」


「ママやめなぁ~」


「あの淫乱ピンク噓ついて黙ってここに連行したんだよ いくらなんでもひどくない 私があの金メッキの戦いでそこまで活躍しなかったからって この仕打ちはない!!」


「そう言うわけじゃ……」


「うんうん、確かに酷いけど企画したの私だよ、会社来るまで黙っててお願いしたんだ」


「くっドボジデゴンナゴトニィ!!」


「だ、ダメだったかな、ほら最新作物凄く楽しみにしてたし、1人で案件することなんて無理でしょ、だから緊張しないようにいっぱい人が居た方がいいかなって、やっぱり迷惑だったかな」


「べ 別にそんなわけじゃ」


「なら!!」


 翼の上目遣いに思わず手を緩めた瞬間に穂乃花を掴み引っ張って柱から引き剝がすとそのまま受付の奥に連れていく。


「は はなしてえええええええええ やだ絶対にしたくなああああああい」


「ほら収録室が呼んでるよ」


「大丈夫お姉さん達がサポートするから」


 必死に抵抗しようとする穂乃花に凪は満面の笑みを浮かべながら手を振る。


「ま マジカ・・」


「じゃあ私ロビーで待ってるから楽しんできてね」


「裏切り者!! お前もこいやあああああああ なんで私だけなんだよおおおおおお」

どうもなんか全体的にだるくてやる気が出ない作者です、気分はぐでたまですよ、小説を書きたい欲はすごいあるんですよ、あるんですけど心の中のぐでたまが私のやる気を削ぎ落としてきます。


さて前回の終わり方から風邪をひきそうな今回ですが、前回の補足は次回の話で入ります、で今回の後書きでは穂乃果さんがなぜ配信者なのかについて書いて終わります。


最初の構想ではこの作品は魔法少女とチョコレゐトと言う曲を意識して物にする予定で、それぞれの魔法少女が社会的に苦しむ様を描くつもりでした、なぜそこから今の作風になったのかと言うと単純に私にそんな作品をかける技量がなかったからですね。

 かける技量が出来たらそう言う作品を投稿するかもしれません。


 どこかの後書きで凪さんのお父さんが敵として登場したり、正体が暴かれて世間からバッシングされると言う話を出す予定だったと書きましたが、それは最初の構想が社会の重圧などを描くつもりだったからですね。


 でそれぞれの魔法少女が別々の重みや苦しみを背負う話になっていて、X-MENをよく読む私はX-MENのミュータント差別と配信者の偏見が似ていると感じ、穂乃果さんを配信者にしました。


 最終的な私に社会の重圧を描く技量がないため他のメンバーにはそう言う重圧設定がなくなりましたが、配信者と言う都合上穂乃果さんだけ重圧を背負うことになりました。


 今頃言う話じゃないですけどもう少しストーリーを練り直した方が良かったかもしれないですね、初期の案から大分離れた物になりましたが…その初期の案は別の作品書くときにこっそり入れたりするので問題はないですね。

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