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第201話 自意識過剰

 ~~~2年前~~~


 60歳ぐらいの男と女が泥にまみれて死んでいる、才木の皮を被った赤口はまるで作品を作るように2つの死体を動かしているとどこからかパチパチパチと拍手の音が聞こえてくる。


 赤口は振り返ることもなく拍手の相手に語りかける。


「マルチスキンか?悪いが今作品を作ってるところだ」


「悪いが・・私はマルチスキンじゃない」


 軽く振り返ると金髪の男がそこに居た、しかし赤口は特に気にすることなく作品を作りを続ける。


「誰だか知らないが何の用でどこの誰だ」


「私はマインドレス」


「マインドレス?変な名前だ」


「聞き捨てならないなブラザーフェイスなんて言うふざけた名前を名乗っておいて、人の名前にケチをつけるのかい」


「で・・何の用だ」


「君はこれで目的を果たせたわけだ、だから返却したいなんてことを考えてるんじゃないかと思ってな」


「返却?おいおいこんなに素晴らしいものを返せと言うのか」


「逆だよ返却されたら困るからここで釘を打ちに来たのさ、時々自分のした事が怖くなって返却したり警察に行く馬鹿が居るんだよ、私達は誰にも知られずに好き放題したいだけなんだ、君もそれと同じ人種化かと思ってね」


「おいおいおい、僕をそんな凡人と一緒にするな、まだまだやりたいことがあるんだよ」


「ならいいさ、好きに使え」


 男はそう言うと振り返って帰ろうとしたが足を止める。


「純粋な興味で聞くが・・君の目的はなんだ、君を見下してた奴は死んだだろ」


「警察はストレスがたまるんでね、ストレス発散と・・こいつを認めた世間の馬鹿どもに間違いだったと認めさせてやる」


「そうか・・思ってたより深刻だな」



~~~現在~~~



「深刻だと…どいつもこいつも見下しやがって、そんなに才木がいいか!!そんなに芸術が好きなのか!!」


 暴走する赤口は空に浮かぶムイナをハエを叩くみたいに叩こうとするが避けられ、それにイラついたのか地面を何度も叩く。


「あああああああああ!!!!!」


「ねえイラつくのは分かるけどそんなダイナミックな台パンはダメだよ」


「どいつもこいつも才木才木才木才木、芸術と関係ない警官になってもあいつの名前が俺より前に出る、ふどいつもこいつもあいつと比べて僕を見ない!!」


「そんなに悩んでるならカウンセラー呼ぼうか」


「黙れ!!」


 腕を振るうがムイナは近くの木を能力で引っこ抜き攻撃を防ぎ、赤口に向かって投げつけるが木は赤口の体に飲み込まれる。


 やはり効かないかそれなら次の作戦を と考えていたムイナだが赤口から メキメキメキ と木が折るような音が鳴り響き、赤口の3つある内の真ん中の顔が口を開くと包丁程のサイズにバラバラにされた木の破片が光線のように放たれた。


「ちょ!!まじで言ってるそれ」


「ぐおおおおおおおおおお」


 戸惑いながらも頭をフル回転させ


「いや逆にこれは・」


 チャンスと踏んだムイナは飛んでくる全ての破片を地上に引き寄せさせ、地上で泥人形に襲われている凪に破片が降り注ぎ泥人形を破壊する。


「よし、うまくいった」


「痛たただだだだだだだだだ!!!!」


 鋭い木の破片が体に突き刺さり体中から血を流す凪をさりげなく無視しながら赤口に目線を戻すが


「え、居ない」


 そこ居た赤口の姿は無かった。


「逃げた・・訳ないよね」


 ムイナは宙に浮いて居る自身の体を地面に引き寄せ、血だらけの凪に手を伸ばし立ち上がらせる。


「し、死ぬかと思った、もう流石に酷いですよ」


「ごめんってにしてもどこに・・」


 そう言ってる2人の背後に影が落ち ぼとぼと と泥が頭に落ち2人は見上げることもなくすぐさま回避行動を起こす。


「ぐおおおおおお」


 雄叫びと共にさっきまで2人が居た場所に両手を握りしめ振りかぶるダブルスレッジハンマーをを繰り出し、地面が凹むと同時に土煙が上がる。


「うおっ」


 地面が激しく揺れまたしても体勢を崩した凪に向かって口から泥のブレスを放出する。


「まずっ」


 激しい揺れのせいで避けることもできず思わず目をつぶるとムイナが凪を引き寄せお姫様抱っこで持ち上げるとそのまま空を飛ぶ。


「あ、危なかった」


 空に逃げたムイナを睨みながらも赤口は地面に潜る。


「そう言うことか、なんで姿を消したのかなって思ったら、地面に潜ってたのか」


「あ、あの・・」


「どうかした、もしかしてお姫様抱っこが恥ずかしかった」


「いや・・そうじゃなくて・・なんか・・その・小刻みに上下してる感じがして気持ち悪くて」


「ごめんね私空飛んでるんじゃないんだ、空に体を引き寄せるのと地面に引き寄せるのを交互に繰り返してるだけで・・ああ!!ちょっと吐かないですぐ離すから」


 頬を膨らませ白目をむきそうになっている凪から手を離し、大きく呼吸しながら自力で空を飛ぶ。


「すううう、はああああ、すうううう、はああああ・・危なかった」


「三半規管弱いんだね、にしてもどうすっかなこれ」


 ははは とあからさまな作り笑いを出したのち、軽く一呼吸挟むとスピーカーからシリアスな音楽を流しながら凪の方を見る。


「一つ聞いていい」


「待って、このBGMなに」


「戦う覚悟は出来てる」


 ムイナの問いに一瞬キョトンとなるがすぐさま


「あ、当たり前です」


 と返答する。


「本当に分かってる自分が持つ責任の重さ、敵を倒すことも倒せなかったことも、倒しても被害が出たことも全てが責任になる、その責任を背負う覚悟は出来てる」


 ムイナの真面目な言葉に凪は目をそらしそうになったが、少し遠くで倒れている警官達を見てヘルメット越しのムイナの目を見る。


「はい」


「ならワンデイだっけ、あの弓で赤口を撃って」


「撃つって言ってもどこに・・ってムイナさん」


 ムイナは何も言わずに地面に降り立ち声を上げる。


「おーい三流芸術家出ておいで」

どうもマーベルライバルズの次のシリーズがヘルファイアガラなので凄い楽しみな作者です、今の翻訳本のX-MENがカラコアと言うミュータント国家の物語で、ヘルファイアガラはその国家の軍事パーティの様な物です。


いろんなヒーローがド派手な衣装を着て楽しんでいる祭りに見えますが実際は国家間のマウントの取り合いが描かれてます、まぁ必ず問題が起こるパリコレみたいなものです。


 それが次のシーズンで来てしかもステージがクラコアですよ、ウルトロンも来ますし楽しみで仕方ない。


 関係ない話ですがスマホの予測変換が終わりすぎてます、ヘルファイアガラと入力したのにハルファイアガラが1番候補に来ますし、クラコアを入力したらカラコアが1番最初の候補にきます。


 前々からこんな感じなので本編でも誤字が酷かったりするんですよね、言い訳になるんですけど仕方ありませんか、予測変換がおかしいんですよね、確認しないほうが悪いと言われれば何も言えませんので言わないでください。

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