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第193話 芸術を汚す者

 ヘンリーが設立した犯罪者などの被害を直す事を目的とする組織のセーブルズがブラザーが残した泥の残骸をかたずけるなか、その様子を少し離れた所で凪と炎二とムイナの3人が眺めながら今後の作戦会議を行っていた。


「ブラザーフェイス本名 瀬戸せと 才木さいき能力は泥の生成と操作が可能だ、まあ戦って分かってるとおもうがな」


「本当に蕪木(かぶらき) 博才刃卍(ばくさいはまんじ)が本名じゃ無いんだ」


「まあ子供の名前に卍は使わないんじゃないんですか」


「どうかなほらDOQネームってあるじゃん」


「5年前に妻と娘を殺害し5カ月後には両親を殺害、その遺体で作品を作成ネットで写真が流れた時は不謹慎だが話題になったな、その後は遊園地や結婚式場などの様々なと場所で不定期に犯行を行い、何故か必ず1日3回は犯行に及ぶ」


「不定期なのはギリギリ分かりますけど、なんで1日3回」


「警察に対する挑発とか、5年前から捕まえられてないんだし」


「知ってると思うが元天才芸術家、人間国宝とまで呼ばれた男だ、奴の作った芸術作品は国外からも高い人気があり過去には奴の絵が5憶で落札されてる」


「なのに今や犯罪者か・ブラザーフェイスなんて変な名前つけて」


「にしてもなんでブラザーフェイスなんでしょうか、全然ブラザー要素ないですよね」


「それは…おそらく僕への当てつけですよ」


 そう言いながら1人の男性警官が3人に近づく、その男性警官の顔や雰囲気がどこかブラザーに似ていた。


「えーっとあなたは」


「紹介しよう警察官の瀬戸(せと) 赤口(あがくち)くんだ、名前でわかったかもしれないが彼は才木の弟だ」


 よろしくお願いいたします、と言うように深々と頭を下げ警察手帳を3人に見せる。


「なるほど弟が警察官か、なんか色々大変だねお兄さんが犯罪者になるなんて、心中お察しするよ」


「気遣わなくても大丈夫です、こんな酷い事をする奴なんて兄でもなんでもないので、所で…こっちの犯罪者は捕まえなくていいんですか」


「おいおい魔法少女を犯罪者呼びするなんてひどい警官だな」


「え?わたしのこと」


「違うそこのヘルメット被った馬鹿のことだ」


「あ、そっか」


「わざとやってて白々しい、この馬鹿は捕まえてもどうせ逃げる」


「そうそう、警察は私を62回は捕まえようとしたけど全部逃げてるから、誰も私を止められない」


「そ、そうですかまぁ僕としてはフェイスをどうにかするのが先ですからね」


「その…さっき言ってた名前が当てつけってどう言う意味ですか」


「才木は自分の家族を殺して両親も殺しました、それを警察官である僕が止められない、その事を馬鹿にする意味合いでブラザーフェイスなんて名前を付けたんだと思います」


「なんか芸術家と言うより嫌な奴って感じ、凄いひねくれてる」


「弟さんならどうして家族を殺したのかわかりますか」


「僕にもさっぱりです、取材の雑誌で書かれたように家族をとても愛していました、なのに今や娘が通っていた学校にすら手をかけるなんて」


「ここ娘さんの学校なんだ、殺した挙句学校を襲うなんて何を考えたらそんな事ができるのやら」


「狂気に堕ちたな」


「でも、流石に何か理由があるんじゃないんですか、いきなり自分の全てを壊すような事をするなんて、理由がないなら正気じゃないですよ」


「勝手な偏見だが芸術は狂気な世界だと思ってる、その狂気から抜け出せなくなったんだろう、そうじゃなく別の理由があったとしても、奴を捕まえる事には変わらない」


「僕も同意です、殺された父と母の為にもあの男を処刑台におくらないと」


「・・そ、そうですよね、でもそんな事できるんですか、警官やヒーローが駆け付ける前に逃げますよね」


「奴が次に出る場所が分かれば先手をうてるが・」


「それならスーパーかも」


「適当言うな」


「いや適当じゃないよ、奴は承認欲求が高い芸術家だ、必ず人が多いところに作品を作る、それに「有象無象の凡人とガラクタの山で飾り尽くす」奴はそう言ってた、人が多くて奴がガラクタだと思っている物があるのはスーパーだと思う、どうよこの名推理」


「確実性がないな、ほぼ憶測に近いそんな理由で警官とヒーローの配置は無理だ、それにどこのスーパーかわからんだろ」


「わかるって言ったら、今取材の記事を見返したんだけど、記事に書かれてるスーパーがあるんだよね」


「もしかしクライムスーパーのことかい」


「よくわかったね、娘さんのバレイ教室があってよくそこで買い物してるって記事にある、過去には展示会も開かれてるし、それにヒーローの事務所も警察署も遠い、これほど狙いますよって言うスーパーはなかなかない」


「でもヒーローの待機は無理ですよね、そもそも待機してたら絶対に現れない」


「なら私とピンクちゃんが先に待機しとくよ、出る場所と能力が分かってれば作戦なんて幾らでも立てれる」


 そう言いながらヘルメットに備わった映像転写装置から「楽勝」と言う文字を表示し、自慢げに胸を張る。


「で、出来ますか私達で」


「出来るって私達なら楽勝、さっきの戦いも人質が居なかったら勝てたし」


「炎二さん警官も僕含めた数名なら配置が出来ます、また人質に取られないよう市民の避難誘導なら可能です」


「さっすが警察官、所で君の能力で泥を操れたりしない」


「期待に応えたいですが僕の能力は才木と全く違う、触れた物質と同じ性質に肉体が変化する能力です、すみませんが才木の能力に対抗はできません」


「・・・そっか、まあ避難誘導してくれるだけありがたいし、頼りにしてるよ」


「俺もすぐ行ける所で待機しておこう、一応私服警官を数人スーパーに置いておく、すまないが君とお前の手を借りたい」


「任せてください、必ず止めます」


「ねえなんで私がお前呼びなの、ピンクちゃんみたいに君で呼んでよ」


「黙れとっととスーパーに行って来い」


「はいはい、わかりましたよ」

どうも教習所の免許更新がめんどくさいさい作者です、明日は免許更新なんですが凄いめんどくさいです、なんで初回だからと言って違反をしてないのに違反者と同じビデオを見ないといけないのでしょうか。


さて…今回は物語の本質に触れる話はなかったので特に話す事はないんですよね、本当にブックマークお願いしますしか書く事はないです。


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