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第181話 心の傷

 野球ドームから車を走らせていると彩芽の携帯がメッセージを受信する、赤信号で止まっていたから携帯を手に取ろうとした瞬間に信号が切り替わり伸ばした左手をハンドルに戻す。


「・ちっ、ごめんなさい、少し見てくれない」


「いいですよ、えーっとパスワードって・・」


「753159486213579」


「え?はい?」


「だから753159486213579」


「・・え、えーっと75313・」


「違う159」


「159」


「4862」


「4862・・3」


「違う13579」


「3579・あ、あいた」


 他のものを見ないようにしながらメッセージアプリを開くが暗証番号入力画面が表示される。


「え、えーっと753」


「違うパスワードよ、987321456951753」


「ふ、ふぇぇ」


 さっきと同じようなやり取りをしながらアプリを開き、1番上に表示されている美空と言う名前のアイコンを開く。


「え、えーっと「たちゅけて、ご飯忘れたった、なめことまできて」……なめとこ?」


「常滑よ、あの子ったらもう」


「知り合いですか、なんかアイコンキャンプ場ですけど」


「知り合いだし今日会いに行く予定だった子よ、少し予定を変更しないとね」


「へー」


 ピコン と新たな着信が届くがそれは美空ではなく、美穂からの着信だった。


「あ、美穂さんからだ「今日いつ帰って来れる、別に寂しいとかじゃないかとじゃないけど…早めに来て」って……え?これ本当に美穂さんですか」


「あの人クリフォト以来ずっとあんな感じよ」


「嘘だぁ、あの美穂さんがですか、自分の体にプロレス技仕掛けたり、逃げてる人の背中を容赦なく撃つあの人が?」


「自爆魔に言われたくないと思うけど」


「私そんなに自爆してませんよ」


「そもそもクリフォト関係なかったらかなりの甘えたがりなの、ただ精神が不安定でそう言うのを表に出さなかっただけで」


「な、なんか意外、いつもピリピリしてるかと思った……そう言えば美穂さんって今どこで何してるんですか」


「クリフォトの監視と言う名目で何もしてないわ、図書館でのんびりしてる、クリフォトから解放されたとは言え、まだ心は治ってないのよ」


「治ってないって、どんな感じなんですか」


「幻聴と幻惑が現実と区別できないぐらい酷いの、それを破壊行為で押し込めて精神を保ってたけど、それがなくなって精神が不安定なの、誰かが居ないと落ち着かなかったり、私が居ないと眠れないとか」


「え?一緒に寝てるんですか」


「誰か隣に居ないと怖くて眠れないとかで、他に頼めるような人もいないし仕方なく私がね、あまり言いたくないけど抱きついたりお風呂も一緒なのは大分キツイわね」


「凄いデレデレじゃないですか、なんかすごい変わりよう1週間前に背後を撃って殺そうとした関係には思えない」


「そうね、ただ私に依存している節がある、なんかヤンデレ一歩手前まで来てる」


「な、治るといいですねそれ」


 そんな会話をしながら車は八百屋さんの駐車場に止まる、店はかなり古くそこまで大きくは見えない、少し前に大きいスーパーを無視してここに来たのに少し違和感を感じながら車を出て八百屋に入る。


 八百屋は一軒家ほどの大きさしかなく、野菜も安いかと言われればスーパーよりは安いけどお金を持ってる彩芽が気にするほどの値段じゃない、どうしてこんな所で買うのか疑問に思っていると店長と思われる女性がダンボールを抱えて奥から現れた。


「早かったじゃないの」


「久しぶりです白野はくのさん」


「準備はで来てるよ、ほら持ってきな」


 そう言いながら野菜などがいっぱい入ったダンボールを机に置き彩芽は深々と頭を下げながら、万札でパンパンな財布を取り出す。


「(そんなに儲かるんだ彩芽さんの仕事)」


 そんなことを考えていると小学生程の猫耳と尻尾が生えた女の子が奥から現れ彩芽の足に抱きついた。


「おっと、元気だった」


 彩芽はそう言いながら少女の頭を撫でる。


「この子ったら私よりもついて」


「空ちゃんもお元気そうで何よりです」


「子供にも好かれるんですね彩芽さん」


「う、うん・「にも」って言い方に少し違和感があるけどそうよ」


 彩芽は片手で万札を取り出し白野に手渡し、ちょっとした雑談や空を抱っこしたりしたのち、彩芽は時間だと告げ車に乗り込みキャンプ場に向かう。


「・・どうしてさっきの八百屋さんなんですか、スーパー通り過ぎましたけど」


「値段と距離以外にも行く理由はあるのよ」


「あの空ちゃんに会いに来たとかですか」


「察しがいいのね」


「彩芽さん・・もしかして子供好きですか」


「少しそうかも」


 子供好きとは言え他人の子供を見に車を走らせるのは少し違和感があると思いながらも言ったら傷つくだろうし言わないでおこうと凪は口を閉じ、眠くて目を閉じる。


 20分ぐらい経過し凪は自然と目を覚まし体を伸ばすとキャンプ場が視界に映った。


「あ、ここですか」


「いいタイミングで目を覚ましたわね」


 彩芽は駐車場に車を止め、ダンボールを持ち上げようとする前に凪が持ち上げ、彩芽は手元無沙汰のままキャンプ場を歩く、多くもなく少なくもないキャンプ場を歩いていると凪は見覚えのある同級生2人と、眼帯を付けた高校生ぐらいの女性がテントの前で椅子に座りトランプで遊んでいた。


「あれ南に領じゃん」


「あ!?」


「猿渡くんじゃないか、どうしてここに」


「何で二人がここに」


 彩芽はそのテントの前に足を止め凪はダンボールを置く。


「あ、やっときたあやっち」


「やっと来たもないでしょ、キャンプするなら食べ物を用意しなさい美空」

どうもプロレス技を調べてたら1日が終わり小説が書けなかった作者です、今投稿してるのは1週間前ぐらいに書いた物で今のやつは1週間後なんですが、物凄い行き詰まっています。


完全にクリフォト戦で燃え尽きましたね、とても筆が乗らない、なので戦闘シーンに迫力を足そうとプロレス技を検索してたら土日の休日が消えてました。


さて、今回は特に書くことはないです、完全に燃え尽きてやる気が消滅してます、もしかするとどこかのタイミングで休みを挟むかもしれません。

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