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第179話 30/2

「美穂さんとかクリフォトさんとかであやふやになって聞いてませんでしたけど、マインドレスを作ったんですよね」


「ええ」


「少し聞いていいですか」


 子供用の椅子に座りながら、2人は目を合わせず机に集まる子供達を見つめながら2人は話す。


 子供の声だけが聞こえ2人の間には会話などなくしばらくの間無言が続いていた、彩芽は覚悟を決めたよに一呼吸おいて口を開く。


「30年前に恍惚女帝を作り出す実験がおこなられたの」


「・こ、恍惚・・女帝?」


「大昔に居たと言われる5体魔王の1人よ」


「え!?魔王ってクリフォトさんと同じ・・」


「違うわ、クリフォトが所属していたのは7大魔王で恍惚女帝が居たのは5体魔王よ」


「・・・・ん?え、えーっとつまり魔王は12人いた?」


「神々を虐殺した7大魔王1人邪神ングバが創り出したのが5体魔王よ、簡単に言えば7大魔王の部下が5体魔王なの」


「な、なんか凄いややこしいですね」


「7大魔王より弱いけど、国を滅ぼし5万人が集まっても倒せない存在よ、今のスカルキングと同じレベルかしら、所で・・貴方ボブ先生と会ったことあるんだっけ」


「はい、ゴッドウォーズを貰いました、一応連絡先は交換してますけど・・なんか頼ったら負けだと思ってあまり連絡してないですけど、そのボブさんがどうしたんですか」


「ここら辺の話は先生の方が詳しいわ」


「へー」


「なにせ先生は女帝を単独撃破した人だし聞くなら先生の方が・」


「え?待ってください、今とんでもないことを言って・」


「私達はその女帝を作り出そうとしたの」


「そのさっきの話は!?」


「本人に聞いて、でタイバーのコレクションの中に女帝の眼球が保管されていたの、その眼球を元に研究が行われて、女帝の能力を複製することに成功したの」


「凄いけど、なんだか禁忌を犯しているような・・」


「女帝は人間の精神を操り自分の奴隷のように洗脳できた、それを精神病の解消や戦争を終わらせたり出来ると考えたの、で失敗して実験は破棄」


「え?破棄」


「そもそも複製できても受け止める器がないし、そもそも実験はかなり危険、成功してもコントロールが不可能だと言うとこで実験は中止、実験体にした鼠は殺した」


「じゃあ今いるのは何なんですか」


「分からない、そもそも30年前の実験だし人間に行われた記録はない、けど・・測定器が反応を示したし、魔法少女や美穂の両親も殺される実害が出てる、もしかすると何者かが研究データを盗んで秘密裏に実験を行った」


「彩芽さんの組織は関係ないんですか」


「少し・・答えずらいわね、鼠に対する実験をしてそれをまとめたのは私達だし、そのデータを盗まれたのも私達よ、無関係ではないし組織の実験と同じ実験をしたのは間違いないわ」


「そうだったんですね、組織の人は・・その対処とかしないんですか」


「それは私達の仕事じゃないし、作ったのは私達じゃないだから無関係って立場を掲げているわ」


「なんだか無責任なような」


「私達の仕事はボランティアじゃないの、それに鼠だと成功したけど人間だと死ぬわ、はっきり言って今暴れているのは正体不明よ、正直言って戦わない方が良い、もしかすると私達の実験を超えた存在の可能性がある」


「それでも戦わないと、今も被害にあってる人がいるかも、手伝ってくださいなんて言わないですけど、その・・測定器があるんですよね、それをくれませんか」


「無理よ」


「なんで」


「30年前に実験のついでに作られた物で作り方の書類はないし、唯一の探知機はクローシアが襲撃した建物に合って襲撃以来行方不明だし、製作者はもう既に死んでる、組織はそんなもの作る暇ないから無理よ」


「そっか」


 落ち込んで下を向く凪に彩芽はその頭を撫でる。


「・・・な、なんですか」


「ごめんなさい、ここの子にする癖で」


 そう言うと手を離す。


「組織は手伝わないけど、私いち個人としてなら手伝うわ、なんでも言って」


「ありがとうございます、私も何か手伝えることがあれば言ってください」


 トコトコ と可愛らしい足音を鳴らしながら緑と啓介がお菓子を持って2人に近づく。


「ん?どうしたの2人して」


「これやる」

「おかし」


 そう言いながら2人は飴玉を凪達に手渡した。


「いいのえーっと緑ちゃんと啓介くん」


「うん」

「なんかくらいかおしてたから、これでげんきだして」


「ありがとう」


「なあまじょ、さっきはごめんなさい、それやるからゆるせ」

「おにいちゃん」


「ありがとう」


 そう言いながら包み紙をとって口に入れると2人を抱きしめる。


「わーいはぐだ」

「はなせぇなにをするきだ」


 彩芽はそっと頭を撫でると何処か悲しそうな、まるで懺悔室に来ている人のような何とも言えない表情を浮かべていた。


 満足したのか明るい表情を作り2人を離す。


「さて、お姉さん達はもう行くね」


「え?もう帰るんですか」


「まだよ他に行くところがあるの」


「(これで終わりだと思ったのに、まあ予定無いからいいけど)」


「そうなの、あそびたかったのに」


「また今度ね」


「こんどはいっぱいあそぼ」

「まほうしょうじょもほかのひとつれてこいよ」


「うん今度来らね」


 2人は軽く手を振り、全員からの明るい「さようなら」を聞きながら孤児院を去り車に乗り込む。

どうも1000ピースパズルで地獄を見てる作者です、物凄く頭とケツが痛い、空のパーツが多すぎてどれがとれか全くわかりません、なんで私はそこまで好きじゃないスパイダーマンを買ったんだ。


さて今回は本編に関わらないけどややこしい話の解説をします、7大魔王と5体魔王の話です。


 7大魔王は崩壊した世界に住んでいた住人の中でも屈指の実力を持つ7人で構成された組織で、そのうち組織の解説は出しますが…今の世界を作り出した7人です。


 で5体魔王はその7大魔王の1人邪神ングバが7体の神の死骸から作り出した部下で、ングバの下請け的な組織です、なので同じ魔王ですが格が違います。


どうしてそんなややこしい設定にしたのかと言うと……まぁ…ややこしい話が好きなだけですね。


さて前回彩芽さんの話を書く書いたのをこれほど書いた後に思い出しましたので次回書きますね。

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