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第166話 シークレットクレセント

「・・・分かった、わかったから、話すわよ・・誰にも言わないでちょうだいよ・・・」


 絶対に言いたくないと思ってそうなのが見え見えの表情を浮かべながら仕方ないとため息をこぼしながら口を開く。


「・・・言わないでよ・・・」


「言ってもどうせ周囲は信じんさ」


「・・・私は模造品なのよ・・・」


「クリフォトも君のことをそう呼んでいたな」


「そうなの?」


「・・・初代スカルキングの遺伝子を使って、安全で従順で強い新たなスカルを作る実験があった、その実験の1つで子宮の中に居る子供に遺伝子を注入する実験が行われて生まれた双子の片割れが私なのよ・・・」


「その・・・また彩芽さんの組織の実験ですか」


「否定できないのが嫌ね、やめようかしらこの仕事」


「やめたら、子供に襲われるし」


「でもその研究は別の組織だし失敗して実験は永久に凍結したと聞いたわ」


「・・・だと良かったわね、けど実際は成功して双子の内1人は研究施設で育てられて、もう1人は今も行方不明・・・」


「ボブさんから聞きましたけど、スカルは妹を探してるってその妹がムーンさんの双子のですか」


「・・・ええ、そうよ・・けど今も見つかってないから恐らく死んでいるでしょうね・・・」


「つまり・・先代スカルと今戦ってるスカルJRは実の親子で、ムーンさんは先代スカルの・・腹違いの親子ってことでいいんですよね」


「・・・大雑把に言えばそうね、お姉様からすれば私は父親の死骸を無理矢理掘り起こされた挙句、その死骸から勝手に作られた生物になるわね、けどお姉様はそんな私を妹として認めてくれたの・・・」


「心が広いでいいのかな、それよりお姉様ってことは女性なの?」


「・・・そうだけど・・・」


「え? スカルキングだよね キングだよねクリーンじゃなくて」


「・・・スカルキングってのは名前じゃないの、称号や位の名称なの実際お父様の名前も スカル・ウール・ボルト でお姉様も アイン・ブラタガー・ボルト でスカルキングの名前に性別も関係ないのよ、れっきとした血縁関係がスカルキングを名乗るのよ・・・」


「ならムーンさんもスカルキングを名乗れるの」


「・・・お姉様が死ねばね、死ぬわけないけど・・・」


「それで君は組織のメンバーなのかい」


「・・・一応席はある、けど君の好きのようにしていいよとは言われた、本格的なメンバーではないけど一応所属している事になるわ・・・」


「本格的なメンバーじゃないのに、楓さん達を助けたんですか」


「・・・あんなんでもお姉様の部下だし、お姉様が作ってる避難場所はいずれ必要になってくるから、ある程度の支援と手助けを・・・」


「待って避難場所?」


「クローシアが言ってたな、アイツらが秘密基地にしている空間は世界が崩壊する時の緊急避難先の役割だと」


「そうだったんだ、にしては悪い事し過ぎじゃない」


[前にも話したけど彼らは同じ方向を向いてない、スカルも含めて全員がバラバラの方向を向いてる、確かにスカルの部下ではあるけどスカルの支配下に居るわけじゃない]


「簡単に言えばスカルは国で部下は国民なんだろう」


「・・・でも、もし上手くいけば第2の地球として全人類が移住できる、私とヘンリーお爺ちゃんは世界滅亡を防ぐためにヒーローをしているけど、お姉様は滅びることを前提に動いている、どうせ滅びるから何をしてもいいそう言う考えのところはあるかも・・・」


「なんだか上手くいくビジョンが見えない」


「・・・その意見には大方同じ意見よ、でも今はお姉様が頼りね・・・」


 ムーンはそう言いながら渓谷のような穴を眺める、渓谷からはこの世の物とは思えない不気味で異質な音が聞こえてくる。


 聞いているだけで精神病になりそうな音を無視しながら真琴は少し考えに耽る。


「ここから先は地獄かな なんか死神がわじゃわじゃ湧いてる気がする」


「・・・本物を出さなければいいけど・・・」


「え? 本物出せるの」


「…わからないことばかりだな、クリフォトはスカルの父とこの世を創造したと言っていた」


「嘘には思えなかったですよね、そもそも嘘をつく感じには見えなかった」


「いや嘘だってそれ どうせ私達を驚かせようとしてるだけ 実際会話の大半が意味不明だじ 世界なんて作れるわけが…」


「事実よそれ」


「え?」


「膨大の禁書の中にこう言う記述あったわ、7大魔王は世界を創造し、魔力と運命の道を創り出した、魔王達はその道から外れる者達を排除し、世界が正しい道に進むように導く役目があると」


「それじゃあ…クリフォトは正しい道に導こうとしてる?」


「・・・拡大解釈しすぎよ、これが正しい道?ゴミを大量にばら撒いて、おじいちゃんの偽物作って街を破壊するのが・・・」


「それは…そう…確かに」


「でも(やつ)自分(じぶん)(ただ)しいと(おも)()んでる」


「もしかすると人間達が間違った道を進もうとしたから、それを正すために人間界に来て封印されたとすれば」


[怒って当然だろうな、仕事できたのに体をバラバラにされて封印されたんだ、正当な怒りだと思い込んでも無理はない]


「・・・なに、あんたら同情する気?・・・」


「そう言うつもりじゃありません、少なくとも私は美穂さんの時に思ったんです、今戦っているのは生きた人間だって、その人なりの考えがあってその人なりの目標や夢がある

 そう言うのを理解せずに一方的な力でねじ伏せるのは何か間違っているんじゃないかって、実際スカルもそうだった」


「・・・行き届いた教育だこと、でも理解した所で倒す事には変わらないわ・・・」


「わかってます」

どうも、めんどくさくて麺を半湯で食べたせいか物凄くお腹が痛い作者です、もうなどとやらない、ライバルズができないレベルでお腹が痛い。


さて、今回はムーンさんの話か深掘りされましたね、詳しく話すととある科学者がスカルキングの遺伝子をもとに女性科学者の子宮に居る子供にその遺伝子を適合させると言う実験があり、それによって生まれたのがムーンさんです


生まれた子供は双子で、片方は科学者が管理する街D-タウンで育てられ、もう片方は普通の人間として育てられ、その違いを調べる研究が行われました。


ただD-タウンが崩壊し、そのタイミングでJRがムーンの存在を知り妹として組織に迎え入れましたが、組織の参加を拒みアント・ヘンリーに引き取られヒーローとして活動するようになります。


ただJRの組織に入らなかった理由はJRは世界が滅びるから諦めて避難場所を作ると言う計画とは違い、世界が滅びるなら滅びないように守り抜こうと言う思考の違いがありつつも念の為を考えてJRに少し協力していることになっています。


JRもムーンの考えを否定することはなく、応援してはいますが基本的に避難場所を作るのに専念しています。


まあ…この2人の関係性はこんな感じです、お腹が痛いせいで文章が変だったかもしれませんので簡単にまとめると


ムーンはスカルの遺伝子をもとに作られたスカルの娘でJRの妹に当たる存在、スカルは世界が崩壊した時の緊急避難先を作っており、ムーンは世界の崩壊を食い止めるためにヒーロとして活動している。


とこんな関係性です、この2人に関しては深掘りする予定が…ありました例にもよって第2章で描くつもりだった話ですね、なのでこの小説が完結する時には謎が残るかもしれませんが…まあ5年後ぐらいには謎は回収されるのではないのでしょうか。

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