第16話 魔法少女の命よ! 魔法の奇跡!
〜〜〜牧野グランド〜〜〜
フェイスとの戦い後クタクタに疲れ今すぐにでも眠ってしまいたい凪だったがクラフトはそれを許すことがなく眠そうな凪を魔法で無理矢理起こし長い長い解説をし始める。
「あ、あのできれば手短にお願いします」
[もちろんそうするとも、時間が惜しいからね、まずはこれを渡しておこう]
そう言い指輪を取り出し凪の指に入れた。
「ちょ、待ってよぉ、私まだそんな年じゃ、へええ」
[言ってた途中で照れないでくれよ、それはマジカルリングと言われるロード・ボルバが作った魔道具さ]
「へぇこれが魔道具、と言うかボルバって誰?キャプテンボルバだったら知ってるけど」
[遠からず近からずだね、まあ今は関係ないから暇な時にでも話すよ、でフェイスがくる前に話したけど魔法と違って魔術は魔法陣を使うって話はしたよね]
「えーっと、なんだっけ魔法は能力と同じみたいな話だよね」
[そうさ、魔法は能力のように使えるものや威力が人によって変わる、だけど魔術は魔法陣や詠唱を行えば誰でも使用できるんだ
だから魔術を使う時は魔法陣が書かれてる魔術書が必要なんだ、人によっては空中に3秒で書く人とかいるけど…]
「何その人、どうやって空中に魔法陣を書くの」
[なんて言えばいいかな、最初らへんの岸辺露伴みたいな感じ]
「凄い一気に理解できた」
[で、魔術は魔法や能力と違ってめんどくさい手順に加え初心者には難しい、だけどそのリングがあればその悩みを全てを解決してくれるのさ]
「これが? なんか今の説明聞いてると魔術を使う大変そうだったけど」
[マジカルリングは魔法陣の生成に詠唱を全て自動的にしてくれるのさ]
「え!?本当に」
[使い方は簡単、まずリングに登録してある魔術の名前を言えばリングが自動的にその魔法を使用できる状態に変化する
後はリングをバンドにかざして数秒待てば準備完了、後は使うだけさ]
「そんなに凄い指輪だったんだ、でどんな魔術が……って何その本」
クラフトはどこからか六法全書2冊分ぐらいの大きさの魔術書を取り出し床に置いた。ただ置いただけなのにズドン言う音がなり地面が少し凹んだ。
嘘でしょ、そんな事を言いたそうな表情を浮かべながらその魔術書をペラペラとめくり表情が歪む、なにせその魔術書は日本語で書かれていない、それどころか地球の言葉で書かれていないのだ。
クラフトが渡した本は世界中の魔法陣が載っている本で昔の魔法陣は自分以外の人間が使えないように自分にだけわかる暗号で書かれいる、そのため初心者はまず使えない。
「翻訳本とか小学館で出てたりしない?ヴィレッジブックスでもいいよ」
[いかんせん文章は書いた本人にしかわからないからね、使おうとすれば自分で解読するしかない、だけどそのリングはその解読すらしなくていいのだ]
「す、凄いね、で使える魔術を教えて欲しいんですけど」
[全部教えていると時間がかかるかな、なにせその本と同じような本が100冊以上あるからね、それを全部教えていると何時間かかっても不思議じゃない]
「うへぇ〜頭が痛くなりそう」
[今日は1番使い勝手のいい奴を教えよう、さあ169ページを開いて]
「開く必要ある?」
〜〜〜〜2-2教室〜〜〜〜〜
水着どろの冤罪がばれもうどうでも良くなり怪物に変貌を遂げた領は同じクラスの凪を凍らせる。体の外も中も凍りもう動くことも考えることも出来ない凪に近づき持ち上げ机の上に乗せる。
領にはもう人格や感情なんてものは無く話す内容も日常から切り取った文章で意味を感じられない。そんな領は凍り雪像になった凪の頭を掴むとどこからか氷を切る用のノコギリを取りだし、凪の首に刃を突き付け切断する。
ぎこぎこぎこぎこ
ぎこぎこなんて可愛い擬音だが実際を耳を塞ぎたくなるような異質な音が学校中に響きわたっていた、そんな音が鳴りながらも領は機械のような手際の良さで凪の体をノコギリで切断していく。
《絶対に 俺が1番 日本1位に⦆
体の腕や足を切り落とし次は頭を切り落とそうとしたその瞬間。腕に付けたバンドが赤く輝き周囲の床に魔法陣を描きだす。
《俺は 必ず お前なんかに⦆
その魔法陣から50度は越えてそうな熱風が吹き、その熱波にノコギリを持っていた腕は溶け、領は飛ばされ廊下の壁に激突する。
《なんで 諦めろ お前さえいなければ⦆
その熱波はバラバラになって凍っていた凪の体を溶かす。凍り止まっていた凪の心臓がドクンドクンとリズムよく鼓動しバラバラの体を再生させる。
「・・・・・・・・ん?あれ、どうしたんだっけ私」
色のなかった瞳が蘇り、黒く変色していた体が元の綺麗な色に戻る。
消えかけていた意識で本能的に使ったからか魔術を使った凪自身も何が起きたのか理解していなかったが、生きてるならまあいいかと軽く流し領の方を見る。
《それは ただの 先生になにを レス?⦆
熱波が消える。
領は立ち上がり溶けた腕を直しながら氷柱を放つ、凪はその氷柱を軽く避け、領が使っていたノコギリを投げ直したばかりの腕を切り落とす。
「領くんの気持ち分かるよ、小学校の時から水泳で一位になるって張り切ってたもんね、毎日放課になったら先生に止められるぐらい外で走って、大会でも優勝して賞状も貰ってさ」
《どうでもいい、何もかも》
領の体の至る所に穴が開きその穴から吹雪のような風が吹き近づく凪を凍らせようとする。
「領くんの頑張りはずっと見てたよ、それなのに突然その頑張りが無駄になって、苦しくて嫌で認めたくない気持ちは分かる、だからって何をしても許されるわけじゃない」
《全部 嫌いだ 所詮世の中運だ 俺の方が こんな能力必要無い⦆
「だから謝って次に進もうよ、こんな所で終わる領くんじゃないでしょ、私も手伝うからだから、もう終わりにしよう」
凪は一呼吸入れ覚悟を決めて指輪に語りかける。
「マジカルダイナマイト」
クラフトが言っていた[魔法少女の最終兵器で一撃必殺技、それがマジカルダイナマイトだけど未だに使った人間は一握りもいない、それほど危険な魔法さ、だけど君になら使いこなせるこの危険な技が、最強の一撃必殺が]この魔術を教えるときだけはけわしい表情を浮かべいた。
なにせこの魔術を使った人間は使用後に死亡している、使えば確実に死ぬ魔術だ。
そんなもん作るなよ馬鹿が。
指は赤く変化し輝きを放ちその指輪をバンドにかざすと凪の体が燃え始めた。
「・・・はっ!!」
自分の体を燃やしながら吹雪を気にせず走り出し領の体を掴み窓ガラスを突き破る。
《なんだよ ありか ふざけんな⦆
空中に放り出された領の体にしがみつき周りの景色が歪む程の高温を放つ、マジカルダイナマイトそれは自分の体を犠牲にして放つ自爆技である、凪の体が眩しく輝くと空中で学校のガラスがわれ校舎にひびが生え学校が揺れる程の大爆発を引き起こした。
皆様タイトルが変わっていることに気づきましたでしょうか、1番最初は(仮)魔法少女マジカルシティーズだったんですが今や変な文章が後ろに足されてますよね。
最初のタイトルだと誰も見に来ないなと思いタイトルを変更したんですが、その変更した弊害がありましてですねそれが探偵も配信者も出てないことなんですね。
今後は出るんですよ、探偵なんかは次回出るんで問題ないんですが配信者の方がかなり後なんですね、予定だと
小学生男子の話をやってニュースで名前だけは登場してたムイナの話をやってその次に配信者の話をやるんですよ。
で今のところ1つの話に7話ぐらいかけてる事を考えると配信者の登場は14話後になってしまうんですよ、40話ぐらいで登場ってタイトル詐欺じゃねと。
ここで私は悩んでいるんですよ、予定通り40話ぐらいで出すか、それとも先に出す予定の2つの話を飛ばして先に出すか。
とても悩みますね、どうしたもんか。