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追加イベント ベストフレンド 第百四十六話

 その家の近所に住み住人は言う、何年も人の出入りが無く電気がついているところも見たことなく生活音すら聞こえない、道路から見える庭には雑草が生い茂り、誰がどう見ても住んでない空き家だと言う、そんな家の玄関ドアが開き傷だらけの女性がおぼつかない足取りで家に入る。


「・・何してんだろう私」


 そう言いながらヘルメットを投げ捨て、誇りまみれのソファーに倒れ込む。


「あんな子供相手に諭されて、何もできずに帰るなんて」


 その家の表礼には城戸と書かれていた。


 ソファーに倒れ込むこの女性は城戸 美穂、魔術書などを保管する図書館で、その魔術書と彩芽を破壊する為に凪と戦い敗北した。


 そしてこの家はそんな彼女が恋人と一緒に購入した一軒家、2人は結婚こそしなかったが互いに愛し合い幸せな生活を送ったいた、しかし凪との戦闘中に彼女が話したように恋人は死亡した、見るも無残な殺され方をされそれをきっかけに美穂は精神病が悪化した。


 恋人の葬式以来戻って来なかったが、凪が言った【答えを見つける】という言葉に自身の行動が合っているのかわからなくなり、その答えがここに来れば分かるのではないかと思い戻ってきた。


「私は間違っていたの、いや私は・・・」


 自問自答をしている内に戦いの疲れから瞳を閉じる。


 しかしドクンドクンと自分の心臓が耳障りになるほど鳴り響き、死んだ恋人と両親の声が耳の中で何度も反射して響いて聞こえる。


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい・許して許して許して」


 美穂はうなされるように呟き、金縛りで動かない体で必死にもがく、そんな自分を誰かが見ているような視線が痛いほど突き刺さる、だが誰も見ていなければ家には美穂のうめき声以外は何の音もなっていない。


 全てが現実じゃないこれは全て美穂の幻聴だ


 その苦痛から解放されたくて、目覚めたくて美穂は何度ももがき苦しんでいると、死体のように冷たい手が自分の太ももを掴むような感覚で飛び起きるように目を覚ました。


「はあ、はあ、はあ、はあ」


 全身か汗が吹き出し、涙を浮かべ手で目を押える。


「もう、もう無理だよ」


「やはりそうか」


 そう耳元で誰かが呟き美穂はソファーから飛び上がる。


「だ、誰」


 そう言いながらもこの声はただの幻聴であることは分かっていた。


「期待外れだ、所詮は壊れた玩具、何もできず何も成し遂げられない」


「・・・・違うこれは」


「幻聴だと思うか、なら後ろを向け」


 その声への恐怖心で後ろを向くとそこには巨大な鏡があった、しかしその鏡に映る美穂は指輪をつけた腕を持ち、怯え涙目の美穂とは違い、ゴミを見るような軽蔑の視線を向けていた。


「違う、これは・・これは」


「お前の歪んだ頭が作った幻か、ならこれも幻か」


 鏡の美穂はそう言うと持っている腕を鏡から投げつけ、腕は鏡から飛び出し美穂の頬に当たる。


 とても冷たく懐かしさを感じるその腕は地面に落ち、見たくなくても美穂の目に腕が付けている指輪が目に入る、それは美穂が今も未練がましく付けている指輪と同じもの。


「やめて、違うの私は・・私は」


「我慢の限界だ、もうお前に価値はない、その力我によこせ」


 鏡に映る美穂が鏡を突き破り鏡から現れるとぼやけた視界のように体が歪み、黄金に輝くスライムに姿を変え美穂の体に纏わり付き美穂を飲み込む。

どうも最近クソ寒くないですか作者です、寒いせいなのか頭がよく回りません、なので今回の話は短めです…と言うのは嘘です。


 最初は前回の話の最後に出そうと思ったんですが書いたら1400文字あったのでこれは分けて投稿した方がいいと判断し、少し短いですが投稿しました。


 さて今回は前回書かなかったシスタームーンの元ネタの話を書きますね。


 ムーンを作った背景にはちょっとした話しがありまして、とある動画でMCUの作品を自分で作ってみようみたいな動画があり、それが結構面白くてですね、それで私もやってみたんですが…キャラクターを変えれば二次創作じゃない作品として十分に出せる出来なものができました。


 この作品が完結してから投稿するつもりなので深い話はしませんが、ライリーとテレサが主役で死んだ者が現れる街D-タウンでテレサの両親を探すと言う話です、でその話の中でムーンガール&デビルダイナソーが登場します。


 そうシスタームーンの元ネタはムーンガールになります、ただ初期も初期のネタなので今はムーンガールとは似ても似つかないキャラになっています。


 ちなみにタイトルもD-タウンで出す予定で、この作品のタイトルがM-タウンなのはD-タウンとの関係性を匂わせるためです。

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