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第14話 ただの自殺のはず

 真琴が持って来た水着が入ったバッグで空気が一気に変わった、それもそうだ無くなったはずの水着が突然出て来た少女が持って来たんだ。


「これどう言う…」


「教室のロッカーに入ってました、誰のロッカーだと思いますか、大月くん」


 真琴は落ち着いた雰囲気を出しながらどこか怒りを感じる声を出しながらゆっくりと領を見る。


「どういう事だよ、まさか領」


「野上 佐山さん この学校のスクールカウンセラーをしてた人です、あなたのカウンセリング終了後に自殺しました」


「うそ」

「野上先生が」

「お前ら朝の朝礼で言ってただろ」

「どんだけ話聞いてないんだよ」


「それで調べて見ればこれです、水着が大量に」


「待てよ、領がこんな事するわけがないだろ、その・・・なんだ理由がない」


「カウンセリング内容は突発的な能力の現れ、と野上さんのメモに書いてありました、能力は凍結で水泳のレギュレーションでは凍結能力は選手に大きな健康被害を与えるため大会での出場権は剥奪されるそうです」


「え?どう言うこと」


「次の大会の自由形は僕がするんだ、だけど元々は領がする予定だったんだ」

「ちょっとまさか」

「それって…」


「簡単に言えば逆恨み、自分が弾かれ彼が出場することに対する」


「…………」


 事件の犯人はあっさりと判明した。


 全員の視線が領に集まりしばらくの沈黙が続く、その沈黙はもはや答えと言っていい物だった。その沈黙に耐え切れず領は他の部員を押し退けどこかに走り去った。


「ちょ、待って」


 凪はその領の後を追おうとすると真琴が凪の手を握り引き止める。


「追う必要なんてないんじゃないのかな」


「そうよそうよ」

「あいつ自分が犯人なのにボロクソ言ってたな」

「ごめんなさい南くん」


「でも放っておかないよ、それにちゃんと謝らせないと」


「なら私も一緒に行く、大月くんには聞きたいことがあるんだ」


「そう言えばなんで真琴ちゃんは…」


「そんなことよりも行きましょう」


 2人は急足で逃げた領を追う。体育館エリアを出て図書館を通り2階に上がり2-2組の教室に入った。


「はぁ、はぁ、はぁ待って領くん」


「黙れ、なんで来た」


「それは…えーっと特に理由はないよ、でもあのまま変な空気で終わらせるのは良くないよ、ちゃんと謝っ…」


「ふざけんなよ、あいつが悪いんだ、俺より水泳が下手でバタフライすらできないのにあいつは出場で俺は事実上の引退

俺が何年水泳をやって来たと思ってる、子供の時からずっとだずっとやって来た、それなのに突然能力に目覚めたから出場できませんだ!ふざけやがって!」


「気持ちはわかるけど、わかるけど…腹いせに南を貶めるのはよくないよ」


「あいつが酷い目に合えば気持ちがスッとするかと思った、それなのに失敗した…クソがもう放っておいてくれ」


「放っておくもなにも…」


 正論が1番人を傷つけるものだ、売れないお笑い芸人の悩みににネタが面白くないと言っていけないように正論は人を今と簡単に怒らせ壊すことができる。


 凪はそのことを知っているが領にかける言葉が正論しか思い付かず言葉に詰まる。


 正論しか思いつかずに頭を掻いていると真琴が口を開く。


「…あなたに聞きたいことがあります、野上 佐山さんが死んだあの日何がありましたか」


「なんでテメェみたいなクソガキに話さないといけないんだ、そもそとお前誰だよ」


「彼の死因は自殺です、ですが調べれば調べるほど自殺するわけがないと思えてしまう、ですから…」


「知るかよ! 先生との会話中にアイツが…アイツが……」


「アイツ?」


「誰のこと」


「そうだアイツのせいで俺はダサい格好の奴にボコボコにされて、アイツのせいでアイツが…」


「ちょっと待って領くんなんのなんの話をしてるの」


「はぁ、はぁアイツが アイツが アイツが アイツが アイツが アイツが……」


 突然壊れた玩具のように同じ言葉を何度も繰り返し始めた、突然のとこすぎて2人が困惑した表情を浮かべながら見ていると領はポケットから星型の道具を取り出した。


 ハッピーセットでついてきそうな玩具にしか見えないその道具に2人は首を傾げていると領はその玩具を腕につけたその瞬間。


 キラン


 星型の玩具が光るはずない黒色の光を放ちその光は領の体を包み込む。


「な、何この光」


「この光ドロップスと同じ光…」


 雷のように目を瞑るほどの鋭い光で目を閉じ、その目を開くとそこには全身が氷柱のように透明で尖った姿をした怪物の姿が居た、その怪物に領の面影は微塵もなく顔も鼻すらもない全く違う生物という印象を与えた、その怪物を自分の体に手を突っ込むと体から領を吐き出した。


 その姿に戸惑い隠さない2人だが怪物は周囲の空気を凍らせ無いはずの口で咆哮をあげる。


《ぐぉおおおおおおおおお!!!!!》

そういえばゴールデンウイークですね、私は2.3日は仕事でそれ以外は休みと言う微妙なウイークですね、今のところ全く外に出てないんですが…出た方がいいかな。


とは言え愛知県は何もないんですね、栄も名古屋もこれと言った物もなく外に出る理由が特にない、今年のゴールデンウイークは部屋中で終わりそうです。

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