第144話 この力は間違いじゃない
グラウトロスとピッカラは新たな進化を手にしグラウトロスとキューレイスに進化をとげる、しかしその進化をビームは侮辱し吐き捨てる。
「・・・くだらん、そんな姿ただのはったりでござろう」
「そうだよこの進化でもお前を倒せない、けど勝つことは出来るお願いレイス」
〔我が主のために【アザーグランド】〕
そう言うと槍を高く掲げると槍から光が放たれる、その光は50mぐらいの高さまで上がると分裂して雨のように小粒の光が降り注ぎ、その光が凪達を包み込むと光が突然消滅し、それと同時に凪達も姿を消した。
「な、なんじゃ」
「消えた?」
戦っていたはずの凪や楓やビーム、そして太一とグラウトロスとキューレイスも姿を消し現場には戦いの後だけが残されていた、その光景に残された一般人は困惑しながらもその場から立ち去る。
消滅したわけではない、アザーグランドは光に触れた指定した生物をどこか別の地点に移動させる力、なら一体どこに消えたのかそれはかつてMCJJJが作り出したあの次元である。
「な、ここは」
「別の次元か」
「もしかしてここって」
〔我が主の居城であられる、ここには誰もいない思う存分力を振るおうぞ〕
「・・・・え?誰」
「ピーちゃんだよお姉さん進化してレイスになったんだ」
「え、うそ、ピッカラさんなの髪長いし目元隠してるし胸でかいし、と言うか喋り方が全然違うよ、こんな女騎士みたいな喋り方じゃなかったって」
〔静まりたまえ、私は前からこんな感じだ〕
「絶対に違う、もうちょっとふわふわしてたって」
〔ふ、ふわふわ?〕
「おい!!話はまだか」
「このまま放置でござるか」
「あ、ごめん」
〔ふわふわってなんだ、ふわふわって…〕
「その話は後でしょう、とりあえず今はあの2人を倒す」
〔アア〕
〔わかりました〕
「レイスはあの…えーっと…女の人をやって」
「エバくんあの人は楓さんって言う人で…」
「違う!!私はエクプリウスだ!」
「トロスはビームをやるよ」
〔まかせろ!! いくぜマジカル〕
「え?う、うん」
2人の進化についていけてない凪は困惑しながらも剣に全ての力を集約させる、その姿をビームは鼻で笑いながら刀を構える。
「させるか」
〔それはこっちのセリフだ!!〕
力を集める凪に爆弾を投げつけようとした楓にレイスが接近し槍を振るう。
「邪魔をするな」
〔邪魔なのは貴方だ〕
楓は手のひら周辺の空気を爆弾に変え爆発させる、しかしレイスは盾で爆発を防ぎ、爆発で生じた砂埃に槍を突き刺す。
「くっ」
〔そこか〕
槍は楓の頬を擦り、思わず漏れた声で位置を確かめたレイスは盾を投げつけ攻撃する。
「いった…」
盾は楓の右肩に命中し、右肩を押さえている隙に接近し膝を折る勢いで蹴り、楓を跪かせると喉元に槍先を突きつける。
「ぐあ!!」
〔こちら鎮圧〕
「く…っそ……助けろビーム」
「自分で何とかするのだな」
凪の剣に膨大なエネルギーが集まる、それに応えるようにビームも刀に力を込め、全身が輝きを放ち、その覇気が風の吹かないこの空間で嵐のような風を吹き起こす。
「まだ…あんな力が」
「お主に問おう、吾輩の全てを受け止める覚悟はあるか、この世界すら破壊する吾輩の一撃を…」
「くっ…」
「大丈夫だよお姉さん、僕達がそんなことをさせない」
〔ああ 俺達に任せてそのまま力を貯めろ〕
「意味もなきことよ」
〔そうか やってみなきゃわかんなぁぜ〕
「そうだよトロスいけ」
〔おう!!」
トロスは機械仕掛けの右手を分離させロケットパンチを放つ、チェーンのような物で繋がった手は腕を動かす事で位置調整をしているがビームは飛んでくる拳を軽く回避する。
しかし拳のチェーンが巻かれ重いトロスを巻き上げビームに接近する。
〔インフェルノトロス!!〕
接近しながら口から青い炎を吐き出すがビームは軽い足蹴りで起こる風で炎を打ち消し、突っ込んでくるトロスをジャンプで回避し、足から斬撃を放ち攻撃を仕掛ける。
「飛べトロス!!」
トロスは背中の翼を羽ばたかせ、目にも止まらぬ速さで斬撃をかわすと上空に飛び上がる。
「今だ」
〔「オメガレイン!!」〕
ビームの真上を取ったトロスは大きく口を開き、太陽の様な輝きを放つ火球を再生し、右手の機械の手に格納されている武装を展開し、左手に装着されている銃にエネルギーを集める。
〔うおおおおおお!!〕
「これは…」
そしてそれら一気に解き放つ。
口からは金色に輝きを放つ光線を放ち、右手からは大量のミサイル、左手からはレイザービームが放たれる。
これはまずいと貯めていたエネルギーを解き放とうとしたが凪が剣に集めたエネルギーを振るうと同時に解き放ち、空間と時間すら歪むほどの三日月状の斬撃が放たれる。
「バーティカルショット!!」
「見事なり、だが…2連撃滝流し」
貯め込んだ力を半分に分割し、1つを上空に放ち、もう1つで前から飛んでくる三日月状の斬撃を受け止める。
「ぐうううううううう!!!」
〔な なに!?〕
「受け止めた?嘘でしょ」
後ろに引きずられながらも凪の斬撃を受け止め、上に放った斬撃はトロスの攻撃を全て切り裂きトロスに向かっていく、トロスは右手を盾にしてその斬撃を受け止めながら口に力を込める。
「ぐううううう!!」
「くっ…」
凪は再びバーティカルショットを放とうとしたが、先ほどまでの戦いの体力消費が多い状態で放った攻撃で凪は体力の全てを使い果たす。
これ以上の戦闘は危険だと判断したゴッドウォーズは自ら姿を消し、凪は元の姿に戻る。
「そんな…あともう少しなのに」
〔ぐぐぐぐ〕
「ふふふ、ハハハハ」
ビームは笑いながら前に歩き出す。
「そ、そんな…やっぱり僕じゃ……いや、まだだトロス退化!!」
〔ま 待て たい…〕
トロスの姿が第1形態の姿に戻り、体が小さくなった事で斬撃が外れグラウストは落下する。
「え?何してるの」
〔リューター!!! おーちーるー!!〕
「これでいいんだ、お願い力を貸して、スーペリア ブリーディングエッジ」
太一は2枚のカードを取り出すとグラウストに向けて投げつけ、2枚のカードは空中でカードから飛び出し、落下中のグラウストに突撃する。
「超合体」
液体金属のスーペリアがグラウストの体にまとわりつき、エッジがその上に装甲として装着される、太一とは違う体格のため余ったパーツが右腕に集約し巨大なレーザーガンとして変形する。
「完成!!」
「〔アーマーグラウスト〕」
「そのまま決めろ!!」
グラウストは銃口をビームに合わせ引き金を引く、レーザーガンから放たれた光線はビームに命中、避けることも防ぐこともできないビームはまともにくらう。
「ぐわぁ!!」
力を弱めたビームに凪のバーティカルショットが命中し、ビームの体を切断すると同時に空間ごと無理矢理接合させる。
その攻撃にビームは刀から手を離し地面に倒れ込んだ。
どうも、1年前に溜め込んでいた没小説を投稿できる様に直していたらその小説が32話あった作者です、この作品が終わって落ち着いたら投稿しようかと悩んでいた作品です。
どこかで話した気がしますが、ボブやキャプテン・ボルバやスカルキングなどのキャラクターがメインになる話で法律➕異世界を題材にした作品でしたが、書いてて話が難しく大まかなシナリオの時点で法律要素が無くなったので投稿するか悩んでいると書いた作品です。
暇つぶしに話を整頓していましたら32話分のストックがあって驚きましたね、17話しか無かったんですがよくよく文字数を見たら1話6000文字とかあって驚きました。
これは1話2000文字で分割したほうがいいと考え、分割しました、複数のキャラクターが各々の思想をぶつけ合う都合上どうしても1話6000文字になってしまうんですよね。
ただ、どう考えても1話2000文字にしたほうが話数を稼げてアクセス数も稼げるので断然こっちの方がいいですね。
今だに投稿するか悩んでいますが…この作品でばら撒くだけばら撒いた色んな伏線を回収できる作品でもありますのでどこかのタイミングで投稿するかもしれません。