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第141話 どんな方法でも勝てば勝ち

 鉄でできた天井が崩れその残骸が太一を押し潰す、太一が装備しているエッジはグラディウスの血液が元になって作られている、そのため太一に傷はない、だが降り注ぐ鉄は重く体を圧迫する。


「あ…くっ……が…」


 そんな太一にゆっくりとビームが近づく。


 殺されると思った太一だったがビームからは殺気を感じられず、そのまま刀を鞘にしまう。


「少し期待したでござるよ、だがその程度だなとも思っていた」


「……」


 太一は言葉を発そうとするが瓦礫に圧迫され上手く言葉を発せない。


「お主を殺すつもりはない、これは吾輩が求める勝利ではござらん、吾輩が求める勝利はあの鎧姿でお主ではない」


「………」


「どうすればあの鎧になる、どうすれば使いこなせる」


「…し…ら……ない」


「…そうか、ならあの時と同じ事をしようか」


「!!」


 ビームは鞘から刀を抜き、UFOに似た機械の攻撃を攻撃を防ぎ、そのUFOを破壊する凪に目線を向け、そのまま歩き出す。


「そんなの想定内だ」


 楓はそう言いながら鉄パイプと機械仕掛けの腕輪を取り出すと足から火を発生させロケットのように飛び出し凪に接近する。


 真っ直ぐに突っ込んでくる楓に鋼鉄の壁を作って衝突させようとしたその瞬間凪目かけてビームの斬撃が飛んでくる。


 咄嗟に斬撃の分子を操作し、斬撃を無に返すが飛んでくる楓のフルスイングを顔面にくらう。


「いっ……だ!!」


 頭が凹み血が流れる。


 凪は自分の顔を戻そうとしたがその隙を与えずに腕輪を投げつける。


 腕輪は自動的に凪の腕にハマまると、内部の機械が作動し針が凪の手首に突き刺さり液体が凪の体内に入り込む。


「いった!!」


 液体の影響か凪の意識は朦朧とし心拍数が上昇し、耐え切れずに車に倒れ込む。


「はぁ…はぁ……はぁ…」


「うわぁ…マジか骨すら溶かす毒をぶち込んでそれで済むのか」


「……終わったのか、少し無念だな」


「お前はあの少年目当てじゃなかったのか」


「それもあるが…そもそも吾輩がビーチに来た最初の目的はこの者と戦う事」


「……どれ…だけ戦いたいんですか貴方達」


 そう言いながら凪は自身の腕を操作し消滅させてから新たな腕を作り出すと右手を高く上にかかげる。


「なら容赦しませんよ、来てゴッドウォーズ」


 凪の声に真白の雲が黒く染まり、そよ風が台風のような風にかわり、その台風が凪を包み込み姿を覆い隠すし一筋の雷が台風の中心に落ちる。


 その雷が台風を吹き飛ばし、中から黄金に輝く姿に変身した凪の姿があった。


「コレが私の(とき)の声だ」


 そう言うと同時に剣をフルスイングで振るうと周囲の車すら持ち上げるほどの巨大な台風が吹き荒れ2人に襲いかかる。


 楓は回避しようと動くが逆にビームはその台風に向かって走り刀を振い台風を叩き切った。


「え?」


「は?」


 困惑する凪と楓の2人をよそにビームは凪に接近し切り掛かる、咄嗟に剣で防ぐがまるで大型トラックに押しつぶされているような力が上からかかる。


 とてつもない力に押し返そうと力を込めるが意味もなく、より強い力で押し返させる。


「くっ….何かの力」


「どうした?それが神の力でござるか」


 ビームは押し返すのに精一杯になっている凪の腹を

蹴り、体勢を崩したところで刀から力を抜きそのまま体を回転させてかかと落としで凪を地面に叩きつけられ倒れ込む。


「ぐはっ……」


 倒れ込む凪に刀を振るうが間一髪の所で回避し立ち上がるがその隙を楓は逃さず爆弾に変えたフリスビーを投げつけ右足に命中。


 右膝を地面につけ体勢を崩し、そこに楓が手から火球を放ち追撃を仕掛けるが凪は剣から水を出し火球をかき消す。

 

「くっ…いった」


 激痛に耐えながらも凪は剣に力を込め、こっちに向かってくるビームに斬撃を放とうと剣をあげると楓が煙幕を投げつけ凪の視線を隠す。


「ごほごほ、煙幕?これじゃどこ…」


 煙の向うからの殺気を感じとり切り掛かってきたビームを避けるがビームは左手で刀を握っており、残った右手で避けた凪の手を掴む。


 必死に剥がそうとする凪だがビームは凪を持ち上げ、楓が爆弾に変えた地面に凪を叩きつける。

 

「ぐっ!!」


 バンバンバン と連鎖的に爆発し地面に倒れ込む凪を蹴り飛ばし楓が配置したアイアンメイデンに入れ、楓はそのままアイアンメイデンの扉を閉める。


「ぐわぁぁぁぁ!!!!」


「上手くいったな」


「奴にはある程度の殺気を感じ取って避ける力と言うか才能ある、普通なら無理ゲーなんて思うかもしれないけどそれを逆に利用しすればこんなものよ

死ぬレベルの攻撃を囮にして普通の攻撃を使う、もしくは回避不可能な攻撃をする、そうすれば攻撃は当たり放題、2人だからこそできだ芸当だな」


「吾輩1人でやれたがな、それに勝ち誇るのは早いでござるぞ」


 そう言うと同時にアイアンメイデンが炎に包まれ溶かし尽くされ、中から凪が現れる。


 あちこちに穴が空いており血が溢れていたが自分の周囲をエネルギーフィールドで覆いその傷を治す。


「まだ立ちますか、まあ想定通りだがな、さっきの手が効いたんだ同じ手で苦しめていけばそのうち倒れるさ」


 楓はそう言うとバッグに手を入れ更なる道具を取り出す。

どうも喉が痛い作者です、なぜが喉が痛いです乾燥しているのかな加湿器使ってるのに乾燥してるってどんだけやばいんだよ。


さて今回はバーティカルショットの話をします、凪がゴッドウォーズ形態のときに使う必殺技なんですが同じ名前の技が既に出ているのは覚えてますでしょうか。


 第41話で凪と真琴によって放たれた技がバーチカルショットなんですよ、少し名前が違いますが同じ意味です英語だと読み方が変わることがあるアレです、レギオンとリージョンとみたいな。


 基本的には同じ技です、強大な三日月状のエネルギ弾を放つ技で2人か1人かの違いです。本来なら2人で使うはずの技ですがゴッドウォーズの力が強すぎで1人で使えてていると言う設定です。


 同じ技だけど威力も人数も違う、そのため名前を少し変えています、2人で放つバージョンは バーチカルショット で1人で放つのが バーティカルショット ですまあ同じ技なので気にしないでいいかもしれませんね。

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