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第百三十四話 ブレイクガール

 黄金に輝く剣【ゴッドウォーズ】を握る凪と銀色に反射する剣【定めの鎖】を握る美穂、2人は互いに睨み合いバチバチと火花が巻き上がる、普段の凪からは想像できないような殺気と怒りが体中からあふれ出し、それに答えるように剣が輝きを放つ。


 一触即発の状況で先に動いた美穂は剣先を鎖に変形させると鎖を地面に叩き付けると剣を振るい鎖を伸ばし凪に襲い掛かる、凪は冷静に少し動いて鎖を回避し、外れた鎖は後ろの柱に巻き付く。


「もう容赦しませんよ」


 凪は剣を引きずりながら走り出し振るい斬撃を飛ばすような素振りを見せる、


「そう、それなら後ろを見るべきだな」


「なにをいっ・・」


 バキ!! 柱に巻き付いていた鎖が柱をへし折り、折れた柱の一部を抱えた状態で美穂の元に戻ってくる。美穂と柱の間に居る凪は戻ってくる鎖の存在に気づかずそのまま柱に激突する。


「ぐっ」


 柱はバラバラに砕け、予想だにしていない攻撃に凪は立ち膝をつきそうになったがこらえて態勢を整えて走り出す。


「根性がある奴だ、だったら」


 美穂はお腹大きく膨らむほどに空気を吸うと、それを吐き出すとその息は途中で凍り始め、徐々に形を変えて氷柱に変わり凪の足と腕に突き刺さる。


「ぐっ・・こ、こんなの・・ファイアー!!」


 突き刺さった氷柱は徐々に凪の体を凍らせるが凪は剣の力を使い氷柱を溶かし、傷口を

能力で治しているとコロコロと自分の足元に閃光弾が転がってくる、咄嗟に腕で目を守ろうとする凪だったが遅く凪の皮膚を焼くほどの閃光弾が爆発し凪の目を潰す。


「あっつ!!!」


 目が見えないよりも暑さに驚いた凪に猛スピードで接近し腹部を思いっきり蹴り飛ばす。


「ガァ!!!」


 メキメキと骨が折れるような音が駐車場中に鳴り響き、凪はバトル漫画のように吹っ飛びそのまま壁に激突する。


「はあ、はあ・・・ハッ」


 地面に両手両膝つきながら呼吸していると剣がひとりでに動き出し凪の体を持ち上げ、美穂が飛ばしてきた剣をかわした。


「あ、危なかった」


 凪は失明した目を再生させ前を見るとそこに美穂の姿はなかった。


「いったいどこに」


 突然消えた美穂に驚きながら周囲を見ていると コツコツコツ と走るような音が渡り廊下に続く道から聞こえ、美穂が渡り廊下に居る彩芽を狙っていると考えた凪は剣にエネルギーを集め斬撃を放とうとする。


 しかし凪の背後にある壁から手が伸び、そのまま凪の首をしめ壁に叩きつける。


「え?な・・」


 突然の事に驚いていると地面から美穂が現れ、そのまま手に持つ剣で凪の心臓を突き刺す。


「ガッ!!!」


「的確に心臓を貫いた」


 美穂はぐりぐりと剣を動かし確実なとどめをさそうとする、そんな美穂に凪は両足を伸ばして美穂の体を思いっきり挟み、動けなくしたところに全力の頭突きをくらわせる。


「い・・」


 弾丸すら跳ね返す硬さの頭突きに美穂は剣から手を離し、痛がっている隙に回し蹴りを頭にくらわせ距離を離させ、自分の心臓を突き刺した剣を抜く。


「いてて」


「この・・まん丸ピンクのクソガキが!!!」


 美穂が怒り狂ったように地面を踏みつけると地面が一瞬にしてスケートリングの様に変化した。突然の変化に対応出来ないと踏んだ凪はパンチングマシンを殴る様に倒れながら凪に殴りかかる、そんな思惑とは裏腹に凪は完璧に対応し殴るタイミングに合わせた完璧な回し蹴り再びくらわせる。


「おらぁ!!」


「ぐっ」


 美穂の歯がへし折れ口から大量の血を吐き出しながら倒れ込み、スケートリングと化した地面を滑り自分がへし折った柱の残骸に激突する。


「くそが・・」


 口を手で押えても尚大量の血は溢れ出す、そんな美穂を見て少しやりすぎたかなと同情のするような哀れみの目を向けていると、メキメキメキと言う不気味な音が地面から聞こえてきた。


「な、なにこのお・・」


 その瞬間地面から刺のついた巨大なツタが現れ、凪の足に絡みつき薔薇の刺より鋭い刺が突き刺さる。


「いた」


 ツタはより絡まり纏わり付き凪の体を包み込む。


 やられた、可哀想とか思って同情するんじゃなかった、と後悔しても遅く美穂は口から手を離し立ち上がる。


「よくもやってくれたわね」


「卑怯じゃないそれ」


 美穂は口を開けながらそう言うと折れて無くなった歯がメキメキと新しい歯に生え変わり、古くなった歯を吐き捨てる。


「殺し合いで何を言ってるんだか」


「あ、あなたどんだけ能力を持ってるの」


「クズにも絆があるのよ」


「え?なんのはな・・」


「ぐっおおおおお!!!」


 美穂が低く唸るように叫びだすと背中から骨がきしむような音が鳴り響くと背中の皮膚を突き破りタレット銃が現れた。


「な、なにそれ」


「大人しく喰らってくたばりな」

  

 さらにと言わんばかりに両腕の皮膚を突き破りタレット銃が現れ拘束されている凪に狙いを定めて一気に放出する。


「こうなったら…オーバーフリーズ!!」


 凪がそう叫ぶと剣がそれに応え無限に存在するエネルギーを解き放つ、凪の体全体が黄金に光輝くと体からエネルギーが解き放たれ絡みついていたツタを吹き飛ばす、さらに解き放たれたエネルギーは凪以外の物質と生物と時間を低速化させる。


「……………」


「これで決める、バーティカルショット!!」


 剣が低速化させた時間を集約させ強大なエネルギーを作り出す、そのエネルギーは空間の色彩を歪ませ虹色にも暗色にも見える不思議で不気味で神秘的な景色を作り出す。


 凪は剣が纏う膨大なエネルギーを解き放つように剣を振うと三日月状の斬撃が放たれ通過する空間の低速化を解除させながら飛んでくる弾丸を全て破壊しながら美穂に直撃する。


「……………」


「はあ、はあ、はあ…」


 バーティカルショットは美穂の体を切断した瞬間に空間を歪ませ無理矢理接合させる、そんな何言っているのかわからない攻撃を直撃でくらった美穂は倒れ込み大量の血を流す。


 まだ死んではいない、死ぬ前に治そうとゆっくり足を動かしたその瞬間美穂の指が動き出し、まるでゾンビ映画のように立ち上がった。


「…………はぁぁぁ」


どうもヒーラーなのに28キル21サポでMVPになった作者です、最高でしたねその前の試合が何故かクローク状態で一生ヒールしないヒーラーのせいで実質ワンサポで何とか勝てた次の試合で28キルですからね、脳汁ドバドバでした。

それなのにどうして私はシルバーとブロンズを行ったり来たりしているのでしょうか。


さて、皆様少しタイトルに関して少し疑問に思っているのではないのでしょうか、タイトルの話数が漢字になってるんですね、それに関しては理由がありまして、今回登場した美穂さんは私が数年前に書いていた恥ずかしい過去作の主人公です。


でその作品なんですが最初の方は慣れてなくて話数が漢字表記だったり数字だったりでバラバラだったんですね、それに気づいたのが10話ぐらい投稿したタイミングで「マジかこれ全部修正しないといけないのか」と思っていたんですが

なんと奇跡的に漢字と数字が交互になってたんですね、全部直すのめんどくさいしここからは交互にやろうと思いあの作品の話数は交互になっています。


で美穂さんを出すのは初期から決まっていて、美穂さんを出すなら美穂さんが出る回はそれを意識して漢字と数字を交互にしようと思いタイトルの話数がこうなりました。


一応美穂さんを出すにあたり一部の話を見返したんですがかなり恥ずかしかったですね、ただ今の自分では思いつかない発想と文章で参考になる点があり、この作品よりもブックマーク数が多い理由がなんとなくわかった気がします。


次回作でダメなところを直していかないとですね、とは言えこの作品を完結するまでは出せないんですけどね。

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