第百三十二話 決断の時
「コレが私の鬨の声だ」
ゴッドウォーズを強く握りしめ、黄金に輝く姿に変身すると剣を引きずりながら走り出す、地面のコンクリートを削りながら、美穂から距離が離れている状態で剣を振るうと金色に輝く斬撃が剣から放たれ美穂に襲い掛かる。
美穂は自分の周囲にエネルギーシールドを展開して斬撃を防ぐと、イラついている様な仕草を見せながら拳銃を強く握り凪の頭を目掛けて引き金を引く。
放たれた弾丸は的確に美穂の頭に命中した、しかし凪の皮膚は弾丸を弾き飛ばし、凪はそのまま走りながら自分の分身を2体作り出し、剣から煙を出し自分の姿が見えなくなっている間に分身が美穂に斬りかかる。
「チッ…気に食わないわね」
煙で見えなくなっている状態での攻撃を難無く回避すると、すぐさま分身の懐に入り込むと目にも止まらぬ速さで拳銃で腹を殴りながら引き金を引く、物凄い近距離から放たれた弾丸を分身の皮膚を貫き激痛を与えながら体内に入り込む。
「いずだぁ!!!」
「偽物でも痛みは感じるのね、なら楽しめそうね」
痛みに悶えている最大の隙をついて分身の顔面に右回し蹴りを思いっきりくらわせる。
「ぐべ!!」
蹴られた分身は防御することも出来ずまともにくらい、剣から手を離ながら後ろに2.3歩下がり、そんな分身の頭に向かってどこからか取り出した短剣を野球の玉のように投げつける。しかし煙の中から現れた凪がその短剣を野球のようにフルスイングで打ち返す。
帰ってきた短剣をよけ一歩下がろうとした所でもう1人の分身が斬撃を放つ。
「くそっ、なんて面倒くさいがきだ」
美穂はその斬撃を片手で弾き飛ばすと手に電気を纏わせ始める。
「噓でしょあれをはじいた」
「それより電撃がくる」
「とっとと、くたばりなさい!!」
美穂が最大限まで電気を貯め、手から電撃を放つ、その電撃を前に凪は剣を向けると剣はその電撃を吸収する。
「よし、できた」
「なんでもありねそれ」
凪は分身が落とした剣を能力で浮かせそれを掴むと、剣が受けた電撃を落ちていた剣に分ける。電撃をバチバチと放つ2本の剣を握りしめると美穂目掛けて思いっきり投げつける。
「くらえ!!」
「こんな玩具なんの脅しにもならないわよ」
そう言いながら再び自分の周囲にエネルギーシールドを展開し1本の剣を弾き飛ばす、しかし凪が投げたもう1本の剣はシールドを突き破り、剣は勢いを落とさずそのまま美穂のの心臓に突き刺さる。
「グッ!!」
「あ」
「あ、やべ」
やらかしたと思った凪だったが突き刺さった美穂が ニタァ と不気味な笑みを浮かべるとその笑みが水に濡れた絵の様に歪み、それと同時に美穂の体が突然泥人形のようにドロドロになり動きを止めると ボン と爆発し辺り一面に泥が散らばった。
「え?どういう…」
「偽物だったの」
「じゃあ本物はどこに…」
これは不味いと凪達は何も言わずに直感的に集まろうとしたその瞬間、剣を持たず無防備な凪が何かに縛られた様に動きを止めた瞬間、その背後から突然美穂が現れ背後からナイフで突き刺し、反撃する隙すら与えずに頭に手を回すとそのまま頭を360度回転させ息の目を止めた。
「まず1人、あと2人か…さっきのが本物だと思ってたんだけど」
「ど、どうしてそんな惨い事が出来るんですか」
「偽物なら何してもいいでしょ、それに本物もそうなるのよ」
「くっ…」
「押されたらダメだ、作戦通り行こう」
「わ、わかった、これお願い」
「へい」
凪がもう1人の分身に剣を渡すと走り出す。
「本物が走ったらダメじゃないの!!」
美穂はそう言いながら普通の見た目をした剣を取り出しそれを投げつけようとしたが分身が剣を振るって斬撃を飛ばし剣を弾き飛ばす。
「ッチ」
舌打ちをしながら全く同じ剣を10本取り出すとそれらを投げつけるが分身は凪にシールドをはり、凪は美穂の横を全力疾走で通り過ぎ、倒れている彩芽の元に走り出す。
「どこまで私を苛立たせるのよ」
「勝手にイラついてるだけでしょ」
「黙りなさい」
美穂が右手を凪にかざすと手から放たれた雷が凪を襲う、しかしシールドが雷を防ぎ、追撃を仕掛けようとしている美穂を分身が拘束し、そうして時間を稼いでいる間に凪は彩芽の元に辿り着く。
「はあ、はあ…だ、大丈夫ですか、と言うか大丈夫じゃないですよね撃たれたし」
「…真琴…は……」
「クラフトさんに任せてます、分身が頑張っている間に安全な所まで運べれば…」
凪は急いで剣の力で治そうとしたが彩芽はその手を止めた。
「どうしたんですかゴッドウォーズの力で傷を…」
「無理よ、美穂…かなり……厄介なものを使ってきた……」
「え?何が…」
「ミストミラの弾丸……いったいどこから……持ち出したのか」
「ミス…ミ…ミラ‥えーっとミスドの弾丸?」
「全ての魔術、魔法、神々の奇跡、能力を無効化する弾丸……私を打つ時だけに…使ってきた、油断…させるために……」
「なんですかそれ、そんなの初めて聞きました」
「神話レベルの道具よ…」
「え、えーっと、わ、わかりましたからあまり喋らないでください、えーっとじゃあどうすれば…」
「まず…弾丸を……抜いて、深く入ってないけど、今の私の体の半分は魔術で…できてる……抜かないといずれ心臓が止まる」
「抜くって…嘘でしょ」
「多少…強引でもいい……取れさえすれば魔術で…どうにかなるわ…」
「強引って…やった事ないのに言われても…」
慌てふためく凪を横目に彩芽はぎごちない動きで服を脱ぎ始め、凪は本当にやるしかないのかと思いながら彩芽の服を脱がしていく、凪は服を持ったことで服が異様に分厚く重いことに気づき、よく見ると服の下には防弾チョッキを着ていることに気がついた。
「………」
「………これ、撃たれるのわかってませんでしたか」
「薄々ね、まさか突き破るほどの威力とは……思って…なかった…けど、弾はそこまで深く入ってない……だから意外に…大丈夫」
「さっきも言ってましたけど、本当に大丈夫なんですかそれ」
彩芽の言う通り弾丸はそこまで深く入ってない、簡単に言うと骨の一歩手前ぐらいの所で止まっている状況だが、彩芽の体にはとてつもない激痛が走っている。
そんな激痛を堪えながら彩芽は口を開く。
「時間が…ない……はや…く…」
「わ、わかってますって…」
凪は彩芽に急かされ防弾チョッキを脱がせ、2つの意味で緊張しながらタイツを脱がすと彩芽の体は所々に包帯が巻かれていた。
まるでミイラかと思うほど身体中に包帯が巻かれており、白い包帯が血に濡れて真っ赤に変わっていた。
彩芽の暖かさと柔らかさ、そして命がかかった緊迫な状況に分身がかなり苦戦していると言う緊張でどうにかなりそうだった凪の頭が一瞬固まり、荒れていた呼吸が逆に落ち着いた。
「これは…」
身体中に巻かれた包帯を見て、自分でも恐ろしいと思うほど落ち着いた凪は冷静に彩芽の包帯を取る。包帯の下には切り傷や火傷などが広がっており、薄紅色の肌は赤や紫色に変色していた。
「……いったい…なんですか、これは……」
どうもmarvelライバルズにどハマりして小説が書けなかった作者です、ものすごく楽しい、あまりゲームが得意じゃない私ですかどハマりしました。
なかなかランクが上がらないと言うか、私と一緒になるパーティが軒並み酷い、私以外キルしてなかったり、5アタッカーで私だけヒールとか、後衛のヒーラ2人とアタッカー1人を倒したのに味方が前衛のタンクを倒せてなかったり、なぜ5対2の状況で負けるのかがわからないヒールがないタンクとか5秒あれば倒せるだろ、何故かずっとクローク状態でいる奴とかヒーラーなのに相手のリスポーン位置の前に1人でいたり、と何故か私はそんな味方ばかり当たります、5回負けて1回勝てるぐらいの感じで味方のせいで負けることが多くてイラつきます、しかもそう言う奴に限って降参に反対してヒール要請をバカみたいに飛ばしてくるんですよね、まじで殺してやろうかと思いながらゲームしてます。
こう考えると何故私はこのゲームをプレイしているのかわからなくなってきましたね。
ストレスと勝利のアドレナリンで小説の書く手が止まってました、気づいたら夜の11時になるまでやってしまっています、これはまずいですね、毎日寝不足で仕事に行ってます。
流石にまずいので昨日からは9時30分までには止めることを目標にしてます、