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第131話 正当性と言う名の復讐

【どいてろ小娘、私がお前を殺さないとでも思っているのか、そう思っているなら殺してやろうか】


 犯人は床に落とした拳銃を拾い彩芽に標準を合わせる。


「だ、ダメ!!」


 凪はスペルコードを投げつける、しかし犯人は後ろを向くこともなく必要最低限の動きで飛んできたスペルコードを回避する。


【もう!!なんなんださっきから、そんなに殺して欲しいか】


「なんでそんなに殺したがってるんですか、魔術書を奪って彩芽さんを殺そうとして何をしようとしてるんですか」


【奪う?そうか…あぁ〜なるほどそう言われたのか、子供を使うために酷い嘘をつく奴らだ、なあ真琴…】


「…………」


「誰なんですかあなた、何が目的なんですか」


【私か語るわけがないだろ、語るつもりがあるならマスクなんてつけない】


「………美穂…で…しょ…」


「え?美穂って…」


【チッ、まぁ〜お前にはバレてるわな、最初から気づいてたんだろ、全く…】


 犯人はヘルメットを取りその姿を見せる、その姿は真琴と彩芽の共通の友人の城戸美穂だった。


「イラつく奴らだ」


「な、なんで、2人の友達なんじゃ」


「友達?そう聞いたの、面白い冗談ねこいつらの事なんて別になんとも思ってない」


「だからって殺そうとするんですか」


「人を快楽殺人鬼みたいに言ってくれるな、時間を稼ぐのに必死か」


 美穂はそう言うと透明化して彩芽を助けようとしていたクラフトに向かって拳銃の引き金を引く、弾丸はクラフトの頬をかすって壁に命中し、今度は当たると言わんばかりに銃口をクラフトの頭に合わせる。


[…………]


「言わなくてもわかるな」


[君は鏡の中に囚われ精神を狂わされたと聞いたが、この行動はそのせいかい]


「私の行動は至って冷静で狂ってなどいない、もし私に恋人がいるならその恋人に堂々と言えるぐらいまともな行為だ」


「人を後ろから撃つのがなにがまともなんですか」


「お前に何がわかる小娘、何もわかってないだろ、お前の後ろにあるトラックが何を運んでいるのか…」


 美穂は手のひらにエネルギー弾を溜めるとそれを放つ。


「あっ」


 弾は凪の頬をかすって後ろのトラックに激突し、中に入っていたものが顕になる。


バタバタバタバタ!!


 トラックの中には魔術書や杖やよくわからないものまで大量に入っていた、しかしそんなものが霞んで見えるほど衝撃なものがトラックの中から勢いよく現れた。


 トラックにあいた穴から現れたのは大量のコンプレックスだった、トラックの中にあるケースの中に入っていたのかケースが割れており、割れていないケースの中には大量のコンプレックスが外に出ようと暴れていた。


 そんな異様な光景に言葉を失いただ立ち尽くしていた。

 

「な、なんでコンプレックスがここに、と言うかなんでこんなにいっぱい」


[ち、違うこれは僕達が知ってるコンプレックスじゃない、アレとは別個体だ]


「別個体?そんなことあり得るの」


[いやあり得るわけが…いや…そ、そうか、そもそもコンプレックスは人間の精神の海に住んでいる存在、それが僕の魔力に触れた結果実態を得たのが僕達が知ってる個体だ

逆に言えば魔力があれば精神の海に無数にいる奴を実体化できる、そんなことができるのはスカルキング達か彩芽だけだ]


「…そ、そうな、嘘でしょ」


[スカルキング達はそう言うことに興味がないし、あったとしても他の人間に渡すとは思えない、となれば残る選択肢は…]


 そう言いながら壁にもたれながら呼吸する彩芽を見つめる。


「なんで…」


「教えてやろうか、こいつらのやってるのは魔術の管理なんかじゃない、魔術を兵器利用するための研究」


「…ちがう………」


「彩芽さん」


「そうだな防衛システムだったな、そう言いながら魔術を利用した研究をしている、マインドレスもサイキックスもクローシアもタ・カルニアもニューゴッドもこいつらが作り出した」


「………………」


「どれもこれも失敗して逃げ出し、失敗しては逃げ出し、そんな事を何度も繰り返している、私の正当性が理解できるか」


「つまり…あなたの目的は魔術の排除ですか」


「そうだ、全ての魔術書・魔道具を破壊する、そもそも私の人生は魔術によって狂わされた、鏡の世界に囚われ精神を侵された、だからこそ全て排除すべきだと理解できた」


「だからこんな事を」


「魔術がある限り研究を続ける、だから全て破壊するだが真の問題は彩芽だこいつがいる限り写本は作れるどころか写本すらいらない、だからこそ殺さなければないない、だから邪魔をするな」


 美穂はそう言うとバチバチと体から電気を放ち、暴れているコンプレックスを一掃すると彩芽の方を振り返り銃口を向ける。


「はっ、だ、だめ来てゴッドウォーズ!!」


「っち、そんなに私を怒らせないの」


 ゴッドウォーズが壁を突き破り凪の手元に訪れ、凪はゴッドウォーズを握りしめ黄金に輝く強化形態に変身する。

どうもスマホの画面フィルムが割れたので新しい奴を買ったらサイズが違いました、チクショー、なんでスマホの種類はこんなに多いし紛らわしいんだよ。


さて今回犯人の正体が判明しましたね、3話前ぐらいに美穂さんの話をしたのであまり書く必要はないと思っていますが他に書くこともないためその話を書きますね。


簡単に説明すると転生術で魂が鏡の世界に囚われ、元の肉体には別世界の男が入り、魂は魔王に無理矢理魂を融合させられ精神がおかしくなり、自分の肉体を取り戻すと言う目的のためにいろんなトラブルを起こしていました。


実際は魔王が自分が復活するために利用していただけなんですけど、そんな事には気にせず暴走、最終的には肉体を持っていた男が魔王と魂を分離り、肉体を返却して元の世界に戻っています。


元に戻ったから終わりではなく、戻った後も後遺症が酷く一時期精神病院に入っていたり、恋人が謎の不審死で死亡し、家族もマインドレスに殺されていたりし、徐々に自分の不幸の全てが魔術にあると思うようになり、後は本編の流れになります。


一応扱い的には前作の主人公になりますが、前作の本編だと悪役として暴れていたのでまぁ…今作でも悪役枠で暴れさせています。


読んでいる方の中にはなんで完結してない作品のキャラクターを出すんだ、と疑問に思う人がいるかもしれません、まぁいないとは思いますけど、理由としては新しくキャラクターを考える必要性がなく楽だからです。ただそれだけです。

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