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第百三十話 ゲームスタート

 紫色の煙の中から突然現れた死神に似た格好を着た何者かが現れた。


 駐車場の出入り口は塞がっており、壁に穴があいているわけでも、トラックに隠れていたわけでもない、どうやってそこに現れたのかいっさいわからない、まるでマジックみたいだが、マジックのようにタネも仕掛けもない。


 運ぶのが大変だなと言う気楽な気分でいた凪は一気に気を引き締めた。


「あ、あれが襲撃犯」


「……………」


【やはり居たか彩芽】


 犯人はボイスチェンジャーで変えたような低い男の声で威嚇するように語りかける。


【いつもどこかに隠れてるせいで殺さなかったが、ようやく出てきたな、そんなに殺して欲しいか?それとも私を捕まえるための罠か?罠にしては小ちゃいガキ二人しか居ないようだがな】


「悪いことは言わないわ、今すぐ罪を認め降伏しなさい」


【罪を認める?それをやられたら困るのはお前たちじゃないのか、私が捕まれば魔術の事を全て話すぞ、この場にヒーローがいない理由を思い出すうんだな】


「…………」


【理解したなら大人しく殺されろ】


 そう言うと30cmほどの大きさの剣をどこからか取り出し、それを彩芽めかけて投げつける、真琴は黄金に輝く壁を作り出しその剣を防ぐ。


「やめたまえ、捕まらない自信があったとしても君は犯罪者に変わりない」


【私を捕まってない犯罪者と呼ぶならそこの女もそうだろう、何人の哀れの子を産んだ、その女が居なければマインドレスも生まれず前の魔法少女も死ななかったぞ】


「待ってくださいなんでマインドレスの名前が…」


「マジカル彼女を止めるぞ、彼女の殺気はハッタリじゃない、本当に彩芽を殺すぞ」


「え?…う、うんわかった、きてスペルコード」


 凪はストラップを手首のバンドにかざし元の青色に輝く剣に戻すとそれを強く握りしめ、真琴は手鏡から剣を取り出し剣先を鎖に変える。


「作戦とかあります」


「取り敢えず君は接近戦を頼む」


「了解」


【…ん?】


 真琴が剣を振い剣先の鎖が床のコンクリートを削りながら犯人の足目掛けて襲いかかる。しかし犯人は軽くジャンプして回避した。そこに凪は斬りかかるが犯人はどこからか剣先がチェーンソーのように尖っている剣を取り出し、攻撃を受け止める。


「待ってなにそれどこから取り出したの」


【なるほど…そうか、そう言うことか】


「え?なにが」


 犯人はそう呟くと片方の指をパチンと鳴らすとメキメキと骨が変化するような音が犯人の体から鳴り出し、その音に驚き力を弱まった一瞬の隙を着き凪に腹蹴りを喰らわせる。


「ぐっ…いった」


「しゃがめ」


「え?」


 そんな真琴の声に凪はしゃがむと、頭上を鎖が通過し鎖は犯人の体にまとわりつく、そのまま降って壁に叩きつけようと力を込める真琴だったが、犯人の体が液体のようにぐにゃぐにゃになり鎖から抜け出した。


「どうなってんのあれ」


【そんなものか】


 そう言いながら猫のように体を伸ばす。


「隙だらけだよ」


「ま、待て」


 猫のように体を伸ばす犯人を隙だらけだと思った凪は走り出して近づく、しかし犯人は剣先が異様に長い剣を取り出し接近してきた凪の体を真っ二つに切断する。


「………え?」


 一瞬のことで凪は自分が斬られていることに気づかないまま床に倒れ込む。犯人は走り出すと倒れている凪の上半身を思いっきり蹴って壁にぶつける。


「やりすぎだぞ、そこまでやる必要あるのかい」


【お前もそうなるんだぞ真琴、私に刃向かうことがわかっているのか】


「…わかってるさ、ここで止めないといけない事を」


【ふん】


 犯人はどこからか2丁の拳銃を取り出すとなんの躊躇いもなく引き金を引く、そんな姿に少し悲しいような表情を浮かべながら壁を作り弾丸を防ぐ。


【チッ、無能力者のカスが探偵に飽き足らず魔法少女になってウキウキか】


「年相応の事をしろと言いたいのかい、それはこっちのセリフだよ」


「いててて」


【再生した】


 犯人は横目に体が再生した凪を見ると右手に握った拳銃を上に投げるとさっき凪を真っ二つに切った剣を投げつけ、剣は凪の胸を突き刺し刃は凪を貫通して後ろの壁に突き刺さる。


「いっだぁぁぁぁぁ!!!!」


【黙ってそこで見てろ、そうすればこれ以上痛くない】


「あんだごのいだみわがっでる!!」


【わからんな、興味もない】


 宙をクルクル回る銃を手に取ると引き金を引きゆっくりと真琴の方に近づいてくる。


「くっそー…全然抜けない」


「それ以外近づかな、君がどう頑張ろうがこの壁は壊さない」


【壁がどうした】


 犯人の右手が光り輝き、その光がハッタリなどではないことは犯人から放たれている殺気が告げていた。


【こんな壁】


「彩芽逃げろ」

 

 壁の前までたどり着くと拳銃を右手から離し、拳を握ると壁を思いっきり殴り破壊不能と噂されていた壁を軽々と破壊した。


「嘘でしょ」


 そのまま壁の後ろに居た真琴の首を掴み持ち上げ、背中を向いて走っている彩芽の背中を左手の拳銃で撃ち抜き、彩芽は血を流しながら倒れ込む。


「グッ…」


「彩芽さん!!!」


「は、離して」


「こ、この…う…グァァァァァ!!」


 凪は気絶しそうなほどの痛みを押し殺しながら、近くに転がるスペルコードを握りしめるとスペルコードに魔力を込め振い突き刺さっていた剣をへし折り立ち上がる。


「痛いいたたた」


【チッ、めんどくさい餓鬼だ】


 キララと犯人の全身が光り輝く。


 犯人は真琴から手を離すと走りながら落下中の真琴を上に持ち上げらように殴り、頭ぐらいの高さまで飛ばされたところで今度は下に叩きつけるように殴り、地面に叩きつけられ転がってる所を思いっきり蹴り飛ばす。


「ぐがぁ!!」


「ミスさん!!」


 1発1発が壁を破壊する威力の攻撃にクラフトの魔法も耐えきれず変身が強制的に解除され、元の姿でサッカーボールのように地面を転がり大量の血を流しながら壁に激突する。


「……………う…」


「そ、そんな」


【どいてろ小娘、私がお前を殺さないとでも思っているのか、そう思っているなら殺してやろうか】

どうも流石に外に出るかと外に出たけど特に面白いものも何もなく戻ってきた作者です、暇だったので常滑まで行きました……行きましたよ、行っただけですけどね、何か面白いものがないかと散策はしたんですがこれと言って何もなかったです。


ゲーム以外の趣味がないと外に出ても楽しめないと言うことですね、さて皆さん年末はどうお楽しみでしょうか、私は寝正月です大人になるってこう言うことでしょうか。


さて本編の話をちょっとします、今回犯人が様々な武器を使用していましたがその武器一つ一つに名称があるんですね、今回はその名称を書いて終わります。


まず凪の剣を受け止めたチェーンソーみたいに尖った剣はギザ剣、安直ですね。


凪を真っ二つにした長い剣は月下夜泣、なんか痛々しい名前ですね


そして使っていた拳銃は、ラブ・シスターズ (カストルβ)、ラブ・シスターズ (メブスタγ)なんか名前に由来があった気はするんですが流石に3年前ぐらいにつけた名前の由来は思い出せませんね。

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