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第129話 懐かしのあの人

 〜〜〜高速道路〜〜〜


 魔術書や杖や何ら危険そうな物を運んでいる大型トラックの運転手は少し不安そうな顔をしながらトラックを運転する。


 ラジオからあまり好きではなく曲が流れ出し、ため息をこぼしながらラジオの音量を下げ、車線を変更するためにサイドミラーを見る、運転手はそのサイドミラーを見て驚き目を疑った。


 サイドミラーにはトラックにしがみつく黒い人形の何かが写っていた、「そんなばなかな」と目を擦って再度サイドミラーを見るがそこに黒い人形は居なかった。


「き、気のせいか、まああんな物運んでたら幻覚でも見るか」


 そう言いながらお茶を飲み干し高速道路を降りる。




  〜〜〜〜特別関係者用駐車場〜〜〜〜


 地下図書館の関係者専用の駐車場、基本的に地下図書館は保管するだけの場所のためこの駐車場は彩芽と警備員と数名の研究者ぐらいしか停めない、それなのに体育館ぐらいの大きさを持っており無駄に自販機もある、なんて土地と金の無駄遣いなのだろうか。


 しかも地下室の存在を隠すためか外からは見えないようになっており、防音室並みの防音性で他にも無駄な機能が大量にあったりする、まさに金の無駄使いだそもそもこの場所は駅から徒歩5分でほとんどの人は使っていない。


 一応今回みたいに搬入目的で使われたりしている。


「あと10分で到着予定ね」


 流石に人と会うからか白衣のような服に着替えた彩芽は手首の時計を誰も使っていない自販機にお金を入れる。


 そんな彩芽を横目に少し迷いがあるような表情を浮かべる真琴にゆっくりと凪を近づき頭をポンポンと叩く。


「ヒャン、な!なんだいいきなり」


「その少し聞きたいことがあって…と言うかそんなに驚く」


「だからって人の頭を叩くんじゃないよ」


「だって肩叩こうとするとしゃがまないといけないんだもん」


「………気のせいかな初めて会った時よりも身長伸びてないかい、それとも私が小さくなったのかな」


「伸びたのかな、あ、でも最近服がキツく感じることが多いような…」


「で、何を聞きたいんだい」


「単刀直入に聞きますけど…何か隠してません」


「………何かって…何を」


 真琴はどれのことだ、どれのことがバレたんだと内心焦りながらそれを顔には出さずに汚れていない伊達メガネのレンズを拭く。


「魔術書とかの話ですよ、真琴さん凄い詳しいし、それに2人して何か隠してる感じがして…」


「別に隠してるわけじゃないさ、ただ昔の友達を思い出してね」


「友達ですか」


「話しておこうかな、彩芽に翼君に裕太君、それら全員に共通の友達が居るんだ、名前は城戸 美穂とてもいい人だった」


「人だった…って…死んだんですか」


「なんと言えばいいのかな、私の知ってる彼女はもういない、今の彼女は中の人が違うから」


「………ん?」


「えっとね、話すと長くなるんだけど美穂って人は2人いるんだ、1人は今もいる美穂、もう1人が美穂の体を乗っ取った人」


「え?ごめんなさい余計わからなくなってきた」


「えーっと…ある魔術があってね、別の世界から魂を引き摺り込んでこっちの世界の肉体に入れる魔術」


[ミラースワップだね、鏡の世界の王オーディンが作った魔術だ]


「オーディン?オーディンって…雷神ソーのお父さんの」


[奴には幾つか名前があるんだよ、そのうち1番長い間名乗っていたのがオーディンなんだ]


「なんで?」


[知らないよ、奴は鏡と現実の間にある狭間の次元にすむ怪物、人間の世界を襲い返り討ちにあって四肢を切断された奴は復活するために人間の魂を求めていたと聞いた]


「その怪物が無限の可能性を持つ美穂の魂を狙ったことがあるんだ、その魔術は生きてる人間に対して使うと元々あった魂を肉体から分離させて、別の世界の人間の魂を入れる事ができる、だから美穂の魂を分離させて鏡の世界に引き摺り込んだ」


「それで友達になったのが別の世界の人だったんですか」


「うん、で魂を奪った怪物は美穂の精神を歪めて現実世界で暴れさせた、テロリストを学校に招いたり、校外学習中に他の怪物を放ったり、そんな色んな事件がきっかけで魔術書の事を知ったの」


「そんなことがあったんだ」


「魔術の話を聞くとその事を思い出してね」


 そんな話をしているとウィーンと言う音が鳴り出入り口の扉が開き怪しげなブツを運ぶトラックが駐車場に入り扉が閉まる。


「あ、きた、と言うか犯人を捕まえるのが仕事なんですよね、ならなんでここで待機なんですか」


「1つ、彩芽は犯人を捕まえる事を依頼にしてない、搬入の手伝いをするのを依頼にしている、2つ、今までは誰にもバレないように夜中に運搬していたけど今回は昼間に運搬してるから犯人も正体がバレるのを恐れて襲撃をしてこない」


「それじゃあ…今から私達はあのトラックいっぱいに入ってる本を行くのにめちゃくちゃ時間がかかる階段を降りて運ばないといけないんですか」


「ああ」


「うそ…最悪」


「一応警備員2人は居るから、まずそれだけで済めばいいけど」


 彩芽は警備員を呼び搬入の準備に取りかかる、警備員2人はトラックに近づき扉を開けようと扉に触れたと同時にコロンコロンと結婚指輪の箱のような物が2人の間に転がってきた。


「なんだこ…」



「やっぱり来たか」


 警備員が箱に触れようとした瞬間、パカっと箱がひとりでに開き中から紫色の煙が噴出し警備員の周囲を煙が覆う。


「早く助けないと」


「まて」


 急いで2人を助けようとした凪を真琴が止める。


「今近づくのはまずい、それに気をつけろ犯人が来たぞ」


 バタン バタンと警備員2人が地面に倒れる音が響き、紫色の煙の中から黒くボロボロのレインコートに頭蓋骨のような仮面をつけた、何者かが現れた


 身体中にアーマーを着込んでおり、よく見るとヘルメットのようなものをかぶっていてその上にパーカーと仮面をつけると言う不思議な格好をしている、黒い手袋をつけ高身長に細いその姿は例えるとするなら死神と答えるだろう。


 そんな格好をした何者かが音もなくどこからか現れた。

どうもなぜか最近深夜1時に小説が書き終わる作者です、冬休みに入ってたか夜遅くに小説書いてても問題なくなったから気が緩んでいるんでしょうね。


さて今回のでた美穂さんの話、よくわからなかったと言う人は過去作品を見てください、と言っても完結してないしする気もないので見なくていいです、と言うか見ないでください。


さて今回の小ネタと言いたいところですが流石に寝たいと言う事で後書きは終わります、最近は後書きが短くていいですね、そもそもいつもが長すぎるんだよ、あれ書く気力があるなら小説書けばいいのに。

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