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第127話 消しカスの歴史

「ならもう少し噛み砕いて話そうかしら」


 彩芽は無数に魔術書が並ぶ本棚からなんの迷いもなく1冊の本を取り出すと魔術で椅子を作り出しすとその椅子に腰掛け本を開く、本の表紙には失われた文字で『世界変革期 著者スティーブン・ノーマット』と書かれていた。


「なんですかその本」


「ある人間が書いた魔力が消えてからの世界の変革が書かれている日記のようなものよ」


[どこでその本を手に入れた、僕の知ってる限りラスベニア大使館に保管されてたはずだ]


「色々あったのよ、この本の著者曰く魔力消滅の原因を知ってるそうよ、ただこの本には書かれていない、本当に重要な情報は別の誰かが持ってるようね」


「色々で博物館の物がなくなったらダメだろ」


「返さないんですか」


「返したわよ、コレは読んだ後に私が模写して作った写本だから」


「ならいいか」


「ダメだろ」


「著者曰く、魔力が消滅してから人間達の超能力が強くなったと書かれている、さらに魔術を無理矢理使おうとした人間の末路についても書かれている

体が消滅したり、悪魔を呼び寄せたり、街1つ消滅したり、日常的に使えていた魔術が危険なものに変わり各国は一切に魔術の破棄を始めた」


「そんな事があったんだ、でも歴史の教科書に書かれてないよね」


「うん私も初耳だ、まるで小説みたいな話で信じられないな」


「世界が魔術書の対象に追われている中、魔力に頼らない兵器を所持していた国が戦争を始めた、そこかスター・ロクソンが各地に兵器を販売を始め世界は息つく間もなく核の炎に包まれた」


[それによって魔術が科学に取って代わられ、魔術書は消滅したはずだ]


「その…はずだけどどの時代も国の命令に刃向かう人間はいるものよ、禁酒法と同じようにね」


「隠し持ってる奴がいたのか、まあ家電を使うなと言われて全人類が持ってる家電を捨てるかと言われればしないだろうな」


「でも家電と違って危険なんですよね、さっき国が滅んだとか」


「少なくとも20国以上は滅んだと言われているわね、それでも捨てない奴は居るのよ」


[だとしてもこの数は以上だ、それに魔道具やアーティストにアバターやゴブリンの死体まで、魔術書だけならまだ、まだ理解はできるがそれ以外の物がこんなにあるのはおかしい]


「どんな時代にも面白い人は居るのよ、タイバー・フォン・コレクターて名前の変な収集家がね、著者のスティーブンは魔術書とかを燃やす立場の人だったそうよ、だからタイバーのコレクションを燃やそうとしようとしていた

だけどそれを知っていたダイバーは全てのコレクションが破壊されないよう世界各地に拠点を作り、魔術書は魔道具や魔力時代の遺物をコレクションした」


「そのコレクションがこれ?凄い量」


「タイバーだけじゃないけどほぼタイバーのコレクションよ」


[なるほと、タイバーの各地のコレクションを集めたわけか、で君が魔術を使える理由はなんでだ]


「魔術書の中には近くにあるだけで相互作用を引き起こして様々な事象を引き起こす物があるのは知ってるかしら」


「え?知らない、食べ合わせみたいな話?」


「君じゃない、クラフトくんに聞いてるんだろ」


[相互作用は魔術書そのものではなく魔術書に書かれている情報が引き起こすものさ、だから魔術は闇雲に覚えて良いものじゃない]


「私の能力は忘れる事ができないこと、私の頭の中にはここの本以外の本も入っている、さっきあなたが言ったように相互作用は魔術書ではなく情報に宿る、もちろん私の頭の中でも」


「頭の中でその相互作用が起こったんですが」


[そんな話は聞いた事ないぞ]


「普通は忘れたりして起こらないけど、私は忘れないから引き起こった、相互作用が何回も何10回も引き起こった結果、相互作用が私の肉体に変化を与えた、この世で1人だけの魔力を生み出せる肉体に」


[かなり危険なことをしたな、下手をすれば死んでいてもおかしくない]


「偶然というより奇跡に近いわね、これを再現しようと研究をしたみたいだけど成功例はないわね」


「なんかよくわからなかったけど、要は彩芽さんは偶然生まれた魔術師で魔術書とかを集めて保管している人ってことですよね」


「そうよまとめるのがお上手ね」


[感心できないな、かなり危険なことをしているぞ、さっき話してただろう魔力がない世界じゃここにあるもの全てがダイナマイト以上の危険物だ]


「火を近づけなければ爆発しない、それに気づいているあなたもそのダイナマイトを使っているのよ」


[そ、それは…]


「自分だから問題ないと、人間なんかの下等生物とは違う僕は優れた存在だから魔術を使っても問題ないし小さな子供に使わせても問題ないと」


[言い方は悪いが…大体そんな感じだ、今の人類には大きすぎる力さ、スティーブンがやったみたいに全部燃やすべきだ]


 クラフトのそんな言葉に彩芽は舌打ちで返答するとゆっくりと立ち上がり本を投げて元々あった場所に仕舞う。


 表情には出してはいないがかなり怒っているような雰囲気を身体中から放っている、見るからに怒っている彩芽になんでお前が怒るんだと不満げなクラフトを見て真琴はため息をこぼす。


「クラフトくん今の言葉はないんじゃないかな」


[なんの話だい、少し言いすぎたかもしれないがコレは人間が関わるべきことじゃない]


「そうじゃない、彩芽の頭には全ての本がある、つまりここにある本全てを燃やしても彩芽が死なない限り真の意味で無くなったことにはならない、君が言っているのは彩芽に死んでほしいと言っているようなものなんだぞ」


[…それは……]


「クラフトさん」


[そ、そんな目で見るな、別に僕はそこまで言ったつもりは……]


「いいわよ事実だし、それに私は依頼さえこなしてくれれば問題はないから」


「なんかごめんなさいクラフトさんが、ほらクラフトさんも」


[いや…その……]


 クラフトの全く心がこもっていたい謝罪を遮りながら彩芽は依頼のことを話しだす、彩芽の依頼それは


「魔術書の搬入の手伝いよ」

どうもmmdに手を出しそうになってる作者です、最近になってmmd作品のレベルが上がっていてこのレベルのアニメを作り出しなと言う感情が湧いてきましたが絶対に自分じゃ無理だと悟りました。


5時間ぐらいやってたんですが私が見たみたいな動画を作るには程遠いですね、頑張って作ろうとしたら10年はかかりそう、誰か私に時間とやる気をください。

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