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第126話 秘密の図書館

 真琴が魔術師と紹介した怪しい全身黒タイツの女性 壇野(だんの) 彩芽(あやめ)、誰もが虜になってしまうような美貌と色気を放つ彼女は宙を浮く魔術を解除すると、ゆっくりと着地する。


「初めまして、あなたがマジカルピンクでそこにいる猫さんがクラフトね、ようこそ私の図書館へ、まだ未完成だけどそれなりに楽しめるとは思うわ」


「あ、はい・・・って私の正体知ってるんですか」


[あのね真琴信頼している人とは言え、あまり正体は明かさないでくれ]


「言っておくが私は何も話してないぞ、今回の依頼もいきなり電話で「凪ちゃんだっけ他の子も一緒に来てちょうだいミスティラウン」って」


「え、なにそれこわ」


[魔力探知と真実の目か]


「なにそれ」


[そう言う魔術があるのさ、他人の魔力量を見る魔術と変身や姿を隠している人間の本当の姿を見る魔術、どっちももう無いはずの魔術だ、一体どこでそれを覚えた]


 鋭い目つきで彩芽を睨む、そんな視線をもろともせず彼女は口を開く。


「そんな怖い顔しないで、ちゃんと話すわどにもち依頼の話をする以上必要な話だしね」


「真琴さん今回の依頼って…なんなんですか、なんか魔術とかの話が出てきて物凄く嫌な予感がするんですけど」


「簡単に言えば魔術書の搬入の防衛だね」


[ま、待ってくれ魔術書の搬入?]


「……場所を変えましょうか」


 慌てふためくクラフトと凪を横目に彩芽は手のひらに魔法陣を浮かべて両手を上にあげる、すると禁止エリアの廊下がグラグラと揺れ床がレンガのような四角形の切れ込みが入る。


「黒城王の遺物よ我が名の下に道を作りたまえ」


 そう唱えると床が崩壊し形を変化させ地下に続く階段を作り出す……柱も杭もない、なまるでマイクラで作ったみたいでバカバカな建築だ、よくコレで構造計算通ったな。


「え、すご…」


[……………]


「さあついてきなさい、しないときっと後悔するわよ」


 そう言いながら階段を降る彩芽になんの疑いや警戒もなくついて行く真琴、何が起こっているのか理解できていない凪は取り敢えず2人についていき、クラフトは警戒心を丸出しにさせながら階段を降りる。


 3分間ほど階段を降る、最初はなんやかんやでワクワクしていた凪だったが流石に3分も歩くとは思っておらず今ではただ無心に階段を下っていた。


 いつになったら着くんだろうと思っていると最後のダンを降り終えようやく目的地の真っ暗な場所に辿り着く。


「あ、つきましたと言うよりエレベーターとかつくらないんですかコレ」


「侵入経路はさっきの階段しかないわよ」


「え?じゃあ他の人ってどうやって降りるんですか」


「今みたいに私の後を付いてくるしかないわね」


 彩芽はそう言いながら壁にある電気のスイッチを入れ部屋の電気をつける、すると天井まで届くほどの無数の棚に並べられた魔術書や杖や箒に水晶や指輪、謎のミイラや強化ガラスに囲まれた20mはある竜の骨が入ったケース、そんな目を疑うような光景が凪達を出迎えた。


「な…これって…」


[ば、ばかなこんな大量の魔術書に魔術時代の遺物が大量に]


「簡潔に言うわね、私はある組織に属しているのよ、組織と言ってもショッカーみたいに国に隠れてコソコソやるとかそう言うのじゃないわよ、ちゃんと国の指示のもとに行動するし、給料も税金からきてる」


「なんか公務員みたい」


[ならこれは国の命令なのかい]


「ええ、組織の目的は魔術関連物の回収及び保管及び管理し研究すること、そして私の仕事は管理して全ての本や研究結果を頭の中に入れること、ここにあるすべての魔術書と研究結果が頭の中にある」


「頭の中って・・覚えてるんですか、コレ全部見た感じ5万冊以上はありますよね、覚えれたとしてもデータ化した方が便利だし早いんじゃ・・」


「便利じゃだめなのよ、ここにあるもの1つだけでも世間にバレたら大問題、データ化してハッキングされたらどうなるか」


「だからって頭に入れるんですか、そもそも入るんですかこれ」


「普通なら無理でしょうね、ただ私なら出来る、見たものを忘れることができない、それが私の能力よ、データ化できないから私を人間pcとして使ってるのよ」


[色々聞きたいことがある、そもそもどうしてこんなに魔術書があるんだい、ほとんど消えただろ]


「あ、あの〜」


 ずっと不機嫌なクラフトの質問に凪は手を上げてさらに質問を重ねる。


「そもそもなんで魔術が消えたんでしたっけ」


「クラフトくん曰く原因不明だったか、人間の中の超能力因子が魔力を破壊した説、何者かが消した説、科学が発展して次第に使われなくなった説とか色々話してたな」


「そ、そうでしたっけ」


[僕はちゃんと話したぞ、この世界は魔力によって成り立ち様々な生物は魔力を使えていた、だけど突然魔力が消滅しそれに付随する魔術や魔法が使えなくなった]


「え?使えないならなんで私達は使えるの」


[それは僕と契約したからさ、基本的には僕との契約以外で魔法が使えることはありえない]


「でも彩芽さんは使えてるよね、それに他にも魔法使ってる人いた気が…」


[そもそも魔力が消えたのはこの人間界だけさ、天国や地獄や竜滅卿には今も魔力がある、使える人間はそう言う別の次元から来てるか、その次元の人間と契約することで使えている]


「なら彩芽さんも…」


「違うわ」


「え?」


「彩芽はこの世界育ちだしそう言う契約もしていないさ、最初に言った通りこの世界に1人だけの純粋な魔術師だって」


「なんだか余計わからなくなってきたよ、設定が複雑で長い文章なのは読者が嫌うよ」


「ならもう少し噛み砕いて話そうかしら」

どうも風邪気味で喉が痛い作者です、風邪というより乾燥しているからかもですね、さていつもの長い雑談が思いつかない、と言うよりいつも通りのマーベル系の話しか出てこなかったので今回は作品の話をしましょう。


この話で魔術や魔法とか色々出てきましたがそこら辺の違いの話です、作中でクラフトさんが早口で喋っていた話ですがあんなのを真面目に読んでる人はいないですからここで書きます。


基本設定ですが作品の世界は元々は魔力が存在していてそこら辺の話が未完成で恥ずかしい過去作の レベル99や忘却勇者やラストショットなどで描かれています、で作中では原因不明ですが突然魔力が消滅して現在に至ります。


原因不明ってそこまで設定考えてないだろと思われてそうですがちゃんと考えてしますしなんならどこかで書いたかもしれないので気になる方がいるなら探してみてください。


本題の違いですね、まず魔力は魔法と魔術を使うために消費するエネルギーの事です、魔法は簡単にいうとレベルが上がった時に覚える事が出来るものです。

魔術はレベルでは覚えられず、代わりに魔法陣と詠唱を使用すれば誰でも使えるものです、少し違いますがポケモンの技マシーンだと思ってください。


なので使う分には魔法も魔術も変わりません、ただ魔法は人間によって覚えるものが違い人によってかなり格差があります、なので全員平等に使用できる魔術がいい…わけではなく魔術を使用するための詠唱や魔法陣を作れるようになるにはものすごく勉強しないといけない。


長くなったので端的に書くと、才能と努力の魔法、勉強と努力と金の魔術、ですとは言えこの作品中ではあまり関係ないんですけどね。


補足ですが作中で主人公達が魔法少女と呼ばれていますが使っているのは魔術になっています、クラフトが契約でかけた魔術で変身している設定のため正確に言うと魔術少女になるのですが言いづらいなと魔術も魔法もさほど変わらないため魔法少女になってます。


ちなみに魔法を使っているキャラクターはスカルキングとボブの2人になります、一応2人とも両方使えますが魔術よりも自分の魔法の方が威力が高いので魔法を使っています。


それ以外は魔術か他の力で魔術や魔法を再現しているキャラクターが多いです、ただ何度も言ってるように魔法も魔術もさほど変わらないですので特に気にせず読んでください。





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