第125話 ソーサラーアローン
〜〜〜姫乃国立大図書館・Aエリア【新築工事中】〜〜〜
2022年の春から工事が開始された日本でも類を見ないほど大規模な図書館、中学校3校ぐらいの敷地があり、本があるABCエリアとフードエリア、そして一般客立ち入り禁止エリア、そして5年後にオープン予定の博物館と繋がるエリアもあるそうでかなりの金が使われている。
第二の国立国会図書館と宣伝されており、目標は世界一でかいと言われるアメリカ合衆国議会図書館を越えることだそうだが税金の無駄だと批判が殺到し現在も炎上中である。
2年経った今でも工事中でありAエリアと立ち入り禁止エリアしか完成していない、そんないつ完成するかわからない図書館に凪と真琴とクラフトは訪れていた。
「おおお、おおおおお!!」
完成したばかりのAエリアは例えるなら韓国にあるコエックスモールの図書館のように壁全体に本棚が並べられており、中央には巨大な桜の木が植えられいる。
もはや一種の芸術作品と言ってもいいほど見栄えが良く、2階はコーヒーショップと小さなカフェエリアになっており2階から桜と壁一面の本棚が一望できる。
まだ本棚には本がなくコーヒーショップも内装はできていないし養生のブルーシートがあったりするがそれでも心が惹かれる光景であり、私がそうであるように凪も目を輝かせてソファに座ったり壁に触れたりしていた。
[凄いな未完成でこれか]
「完成は3年後って言ってたかな、このクオリティなら他のエリアも心配なさそうね」
「ありがとうございます真琴さん、こんな所に招待してくれるなんて」
「あぁ〜忘れてるかもしれないけど、あくまで仕事だからね色々見て回りたいなら終わってからだ」
「はーい、あごんぎつねだ懐かしい」
[・・・仕事か・・君1人じゃないということは普通の依頼じゃないな]
「うん魔法少女の力が必要な仕事だよ、出来れば全員呼びたかったが予定があって猿渡くんしかダメだったよ、まったくヘンリーはいつまで太一くんを調べるつもりなんだ」
[一体何を調べているのか・・それよりなんなんだいこの場所は]
「え?ただの工事中の図書館だよクラフトさん、確かに図書館じゃなくて観光地みたいだけど」」
[そうじゃないよ、ここ何か変なんだ]
「変って・・間取りか何か変なの?窓もあるし人間ぶっ殺しゾーンもないし、少し大きな図書館だよ」
[そう言う構造的な話じゃなくて、こう・・なんだろうか・魔力の渦みたいなものを入る前からずっと感じるんだ]
「魔力の渦?もう少し分かりやすく言ってよ」
[そうだなぁ・・何もない暗闇から視線を感じるような・・・そんな感覚がずっとするんだ、こう鳥肌が立つようなそんな不気味な感覚さ]
「そんなのまったく感じないけど・・真琴さんは感じる」
「いや全く感じないが、クラフトくんのそれは恐らく依頼人が関係しているんだと思う」
「そう言えば今回の依頼人って誰なんですか」
「私の学生時代の数少ない友達さ、アギトくんの事もあって今も時々会うことがあるんだ」
「アギトさんと何か関係があるんですか」
「簡単に言えば母親」
「へぇ~・・・・ん?」
ここで凪の脳内に1つの疑問が浮かんだ、現在真琴は39歳でその学生時代の友達となれば同年代である、だが真琴の助手である顎門は現在大学生、年齢は不明だが20歳前後になる、つまり18~20で顎門を産んだ事になる。大人の目線で見れば有り得ない話ではないし、成人式で子供が出来たと報告する人間が1県に1人はいるのではないだろうか。
だが中学生の目線で見ればドラマやアニメでよくある、教師と生徒の関係やスクールなんとかみたいな複雑な三角関係みたいな、あまりよろしくない物に見えてしまう、そんな情報に目を泳がせ呼吸を荒くさせる。
「え?え?ま、待ってください、え?母親?アギトさん20歳ぐらいですよね、19で妊娠!?」
[ん?わりかし当たり前じゃないか]
「普通じゃないよ」
「・・・まあ正確には違うけど……まあ説明すると長いし複雑だから母親と表現しただけさ」
「本当は違うんですか」
「ほぼ母親みたいなもの、血も…多分繋がってるだろうし、まぁそこら辺は本人が来てから落ち着いて話そうか」
「ど、どんな人なんですか、やっぱりアギトさんに似てるんですね、体に桜みたいな傷があったり?」
「あれは遺伝じゃないぞ、それに彼とは似ても似つかないさ、ただ言えるのは慌てず騒がず冷静に」
「なんで火事の三原則?会うのって人ですよね」
「まぁ…そうだけど」
そう言うと真琴は腕時計を見つめ時間を確認する。
「そろそろか」と呟くと同時に立ち入り禁止エリアの扉が開き足音1つたてずに頭以外の全身黒タイツに身を包んだ薄い緑色の髪をした女優のように美しく華麗な女性が現れた。
「エッ!!」
タイツ以外の服を着ておらず、そのタイツも少し薄く目を凝らせば肌が見えそうなほど薄く、その下にあるであろう下着のラインがタイツに浮かび上がっており、しかも女優に負けず劣らずどころか勝っているほどのスタイルのよさ、普通の服を着て居ても通行人が振り返って声をかけてしまいそうになるほどの美しさである。
女性ですら興奮する美貌に180cmぐらいの高身長に古い言い方だがボンキュッボンな体つき、それが薄い全身タイツを着ている、外なら間違いなく警察に捕まっていてもおかしくない格好に凪の心拍数がF1のレースカーのようなスピードで上がり、目線は彼女に釘付で開いた口が塞がらない。
「・・・・・」
「猿渡くん」
「・・・・」
「ダメだ反応がない、まったく・・ここは君の家みたいなものなのかも知れないがちゃんとした服ぐらいは着ろ」
「別に問題ないでしょ、ちゃんとした時にはちゃんとした格好をするわよ」
「もう・・まったく」
[・・・]
凪の隣にいるクラフトもしばらく口を開かず目を見開いていた、だがそれは凪のような美貌に驚いているわけではない、何故なら彼女は宙を浮いて居たからだ、そんな事はこの世界では些細なことだがクラフトは彼女から魔力の流れのような物を感じ取っていた。
だがそんなことよりも驚いたのは彼女の腕の中にこの世には存在するはずもない魔術書が握られていたからだ。
[ずっと感じていた嫌な予感が当たった、お前は何者だ!!]
クラフトは慌てた様子を見せながら手のひらから魔法陣を浮かべ臨戦態勢に移行する。そんな慌てたクラフトを見て凪は正気に戻りクラフトを止めようとする。
「ちょ、ちょっと待ってよクラフトさん」
「誤解がないように紹介しようこの施設の第一責任者であり、世界に1人だけの魔術師 壇野 彩芽だ」
「どうも」
どうも1番の歌詞と2番の歌詞がごっちゃになるせいで時々酷い歌が生まれる作者です、歌う時はノリと勢いに任せるですが勢いに任せすぎで変になるんですよね、例えが一つしか出てきませんがドラゴンボールGTのダンダン心惹かれていくは 何かあるとすぐに君に電話したくなるがごっちゃになって きっと誰もが君に電話したくなる と言うなんか皆んなに電話番号が流出した人みたいな歌詞になっちゃいます。まあ楽しければいいんですけどね。
さてみなさんライバルズやってますか、私はハマり中ですと言ってもクローク&ダガーしか使えないんですけどね、そろそろ別のキャラクターを使いこなせるようにならなくては
できればタンクキャラを使いこなせないんですけど…正直タンクは使っててあまり面白くないんですよね、追加されると噂のシングに期待ですね。
本編の話に戻りますが…特に言うことないんですよね、書くネタはあるんですよ、ただそれを今書くとネタバレになるようなネタしかないんです、なので今回の後書きはここまで次回までには書けるネタを考えてきますね。




