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第12話 見た目は子供

     ~~~~港区 海岸付近~~~~


 殺人に強姦に盗み、その全てを行い現在逃走中の男が居る、その男は逃走中にも車を能力で強奪しその車の所有者を殺害、更に追ってきた警官5名を殺害、7名を重症にした。そんな人間に警察だけで対処するわけもなくフリーサイズマンが犯人逮捕に向かっていた。


 さすがは一流ヒーロと言うべきか到着から数分で男を車から引きずり出し、逃げ道のない海岸まで追い詰めた。男は複数の警官とフリーサイズマンに囲まれ焦る様子を見せ手をポケットに突っ込んだ。


「観念した方がいい、君は私に勝てない」


「お前は完全に包囲されている、大人しく投降しろ」


「俺は・・・俺は・・・」


 囲まれ絶体絶命な状況で男は不敵な笑みを浮かべながらポケットから片手に収まる大きさの星型何かを取り出す、警官は男の全ての行動に警戒し銃の引き金に指をかける。


「その道具を地面に置け」


 男は警官の命令を無視して星型の道具を腕に付けた。


 すると男の体が輝くはずのない黒色に輝き始め、警官は発砲を始める、その発砲は間違いなく男に当たったその筈なのに男の体は全くの無傷、それどころか男の体は膨張に見たことのない怪物の姿に変化した。


「な、なんだこれは」

 



                ~~~~通学路~~~~



 今日の天気は曇り、太陽の光も遮られ雨もないためとても過ごしやすい日だ、そんな過ごしやすい日に凪は何故か半日で終わったはずの学校に向かっていた。


 登校時間になると道路を埋め尽く程の生徒が通るが今の通学路には凪と部活動に勤しんでいる数名の生徒しかいない、別に凪は部活動をしていないなのにも関わらず学校に向かっていたその理由は・・


[全く何を考えているんですか、変身するためのバンドを教室に忘れるなんて]


「ごめんって、悪気があったわけじゃないだよ、ほら学校の規則で先生に見つかったら怒られると思ったんだって」


[だからといって教室に忘れる人がいますか]


「だからこうして取りに戻ってるじゃん、そんなに怒ら・・・ん?」


[ど、どうしたんですか途中で言うのを止めて]


「いや、そこに・」


 そう言い凪は足を止め指をさす。指差す先には140cm程の大きさをした少女が考え事をしながら突っ立っていた。


 その少女の第一印象はとても幼く見え可愛らしい印象を凪に与える、髪色は白くて腰の所まで伸びるほど長く格好は英国を思わせる白いシャツにブラウンのロングスカートで靴は光輝くほどに磨かれた黒い靴。一言で言えばまるで着せ替え人形のような可愛らしい姿をした少女がそこにいた。


 凪が通う夕日中学校の隣には夕日小学校がある、小学校に用事があるのかと思ったが少女が居るのは小学校の正門を超えた先で前に進むことなくスマホも何も見ずにただ突っ立っていた。


[小学生でしょうか、しかしこの感じは・・・]


「どうしたんだろうあの子、こんな所で止まって」


[考え事でもしてるんでしょうか]


「何か困ってることでもあったのかな、ちょっと聞いてみよう」


 白線の内側で止まって全く動かない少女に近づき後ろから優しい声色で話しかける。


「あの、大丈夫?」


 声をかけられた少女はビックと驚いたしぐさを見せながらゆっくりと振り返る。その少女は凪の顔を見ると少し驚いた表情を浮かべ3歩下がって口を開いた。


「だ、大丈夫ですよ、少し考え事をしてて、それよりあなたは・」


「私?私は猿渡 凪そこの中学に通ってるの」


「いえ名前ではなく、私に何か用ですか」


「用ってほどじゃないんだけど、見慣れない小学生がスマホも何も持たずに止まってるから何かあったのかなって」


「いえいえ私は小学生じゃなくてれっきとした大人で・・」


 少女はそう言うがどこからどう見ても大人には見えない、本人が否定しようがどこからどう見ても子供だ。ハッキリ言って子供が子供に思われたくないから言ってるくだらない噓にしか聞こえない。


 凪も頭の上にはてなマークが浮かんだような表情をしばらく浮かべ、「あ、そういうことか」とどこか納得したような表情に切り替える。


「そんな恥ずかしがらなくてもいいよ、そんなに年齢も離れてないんだし」


「ですから私は・・」


「それでなんでこんな所で止まってたの、なにかあった?」


「いえ、その・・・あ、姉がこの学校に通ってて、部活をしてる姿を一目みようかなと・・」


 少女は凪から目を離し少し照れくさそうに話した。


「もしかして少し恥ずかしくて止まっての」


「そ、そんなところです」


「ならお姉さんと一緒に行く?私も学校に用事あるし」


「ならお願いしてもいいですか、少し恥ずかしくて」


 少女は頬っぺたを赤くさせ凪の隣をついて歩く。手を繋いで歩こうと右手を出したがやんわりと断られ、左をポケットにしまおうとした瞬間に小さな段差にこけそうになり凪はその手を握り、少女は恥ずかしそうに下を向きながら凪の手を強く握り返した。


「えーっと、そうだ、名前聞いてなかったよね、聞いていい」


「名前ですか?私は真琴 神川 真琴です」

 今回の話は30分で書けた作者の神川 真琴です、なんで30分で書けたのかというと実はこの話使い回しなんですね、もともとこの作品は今回登場した神川 真琴が主人公になる予定で5話ぐらい書いてたんですね。


 書いてはいたんですが魔法少女要素がおまけだったり、一人称視点で書くには難しい展開が多かった、そこで主役を凪に変えて書き直したんです、で今回の話は没になった話を三人称で書き直しただけなのでかなり簡単に書けた訳です。


 ついでに作者と同じ名前なのには理由は全くありません。一様彼女は私の恥ずかしい過去作に出てたキャラクターなので良ければ見てください、2004年が舞台のこの作品に出てます→https://ncode.syosetu.com/n9374gm/

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