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第122話 黄金でパワーな2人

 船の床に10mほどの大きな穴があき、演出のために仕込まれた小麦粉の砂煙が立ちこめる、なんて勿体無い。そんな演出だけで金を無駄にしている煙の中から何事もなかったかのように麻央が現れる。


 頭に乗っかった木屑を何事もなかったかのようにはらうとどこからか店の宣伝看板を取り出すとバク転をし観客にアピールする。


『おっと!!麻央選手まさかの無傷だ』


「えぇぇ…まじで あの人硬すぎない 流石にやりすぎたと思ったのに」


「もしかして手を抜いててくれてた、そんなことしなくてもよかったのに」


 麻央は看板をしまうとゆっくりと歩きながら2人に近づく。


「手を抜いて勝てるほど私は弱く無いよ、どうせ戦うなら全力で来てよ、ビーチで使ってた奴を出したら?ネットで話題になってるよ」


「いや…あれ使ったらルール違反だってここの人に言われたし…」


「別にいいじゃん、あと私しか残ってないし、それにその方が盛り上がるよ、ね!!(大声)」


 麻央は司会の方をガン見する、その視線に司会の男は『えーっと』と言葉を濁しながら手元のパネルをながめ少し操作する。


『いや〜それは流石に…』


『いいんじゃ無いかしらそっちの方が面白いだろうし、スポンサーも喜ぶし』


『ですがルールだし…』


『怒らないわよこんなことで、マジカル選手の武器の仕様を認めます』


『ちょっと勝手に』


『まぁまあ、みんな見たいでしょう爆発技以外で戦う姿』


「ねえ!!なんで私それしか無いみたいに思われてるの?そんなに爆発して無いでしょ!!」


「そ そうかな なんか私爆発してる姿しか見てない気がするよ」


「ファンさんもそんなこと言うの…もう……」


 凪は少し落ち込んだ表情を浮かべ肩を落とすが一呼吸挟むとキリッとした表情に変える、肩を上げ再び深呼吸を挟むと右腕を高くあげる。


 ゴロゴロと雲ひとつなかった40度近い会場の天空に黒い雲が立ち込みはじめ、雲と雲が摩擦を生み雲の中で雷の音がなり始める。


「やっていいなら本気でやるよ、ファンさん少し下がってて」


「りょ」


「今こそ戦いの時」


 バチバチと凪の腕から電気が放たれ、その電気は一瞬で全身を燃やし尽くし、天空の雲を突き抜け上空から黄金に輝く剣 ゴッドウォーズ が雷のように墜落し地面に突き刺さる。


「それが噂の…」


 凪は燃える体でその剣を握ると剣から黄金の光が溢れ出しその光は凪の火を掻き消し、凪を目に悪い光を放つ強化形態に変身させる。


「聞くといい、コレが私の(とき)の声だ」


 テレビの中継では急いでテレビから離れてみてねと言うテロップが流れ、会場では息を殺していた観客達が歓声の声を叫ぶ。


『きた!!!!!これが噂の新形態!!』


『さっきまでダメダメ言ってたのが嘘みたいな盛り上がりね、しかし相手は引退したとは言えヒーロー崩壊期に自警団として戦ってた人よ』


『ずいぶん詳しいですね彩芽さん、確かにマジカル選手のあの姿がどれほどの力を持っているのか不明なところを見るとこの試合どうなるか見ものですね』


『だからOKって言ったのよ』


「さっきのセルフ自分で考えたの」


「き、気分を上げるためにその……」


 凪は少し恥ずかしそうに顔を赤くさせると目線を下にさげる。


「いいじゃんカッコいいよ、さて始めようか」


 麻央はそう言うと常人では捉えられないスピードで凪に接近する、その速さはそこら辺に転がっていた瓦礫や木片を吹き飛ばし、会場の壁にぶつけ、その風圧は会場のカメラを大きく揺らす。


 もはやマッハに到達していてもおかしくないスピード、そんなスピードで麻央は頭を狙おうと顔を見ると自分を見つめる凪と目があった、このスピードに対応していることを悟った麻央は攻撃の中断し、真横から振るわれる剣を右手で防ぐ。


「おっと」


「くっ…嘘でしょ…」


 凪は力を込めるが麻央は右腕をプルプルと振るわせるだけで剣は全く動かなかった、そんな麻央に少し恐怖を覚え、少し後退り距離を置くと剣先を麻央に向ける。


「ん?」


『おっとここでマジカル選手距離をおいた』


「サンダー!!!!」


 そう叫ぶと剣がバチバチと電気を纏い、剣先から雷のような電撃が放たれる、なんボルトか興味もないがくらったらひとたまりもないような見た目をしている電撃が麻央を襲う。


 普通なら頑張って避けたりするのだろうが麻央は違う逆に電撃に向かって走り出した。


「え?」


「そんなもの」


 放たれた電撃を右手で防ぎながら凪に接近し殴りかかる、電撃を受けながら殴って来るとは思ってなかった凪は拳をまともにくらい後方に飛ばされ場外に行きそうになったが剣を床に突き刺しことなきを得る。


「ふう」


「そんな隙見せて大丈夫?」.


 ため息をついたのも束の間、目の前まで接近した麻央が少しジャンプした状態での踵落としを凪の脳天にくらわせようとしていた。


「ハッ!」


「もらった」


「ゴ…ゴッドイリュージョン!!」


 踵落としが凪の頭に命中したその瞬間、凪の体が煙に変化する、その煙が2つに分かれるとその2つの煙が凪の姿を形作る。


「うっそ」


『ふ、増えた!!』


 2人に増えた凪は左右に分かれ攻撃を仕掛ける、しかし麻央は床を思いっきり踏み船を大きく揺らし2人の凪の体制を崩させる。


 体制が崩れた1人の凪の頭を掴むともう1人に向かって投げつける。


「「ぐべ!!」」


 2人の凪がぶつかると2人は転がりながら融合し1人の人間に戻る。


「いてて」


 転がり続ける凪は壁にぶつかるとすぐに立ち上がり呼吸を整えると腰のベルトにつけた青い剣のストラップを手に取る。


「武器は使っていいんだよね、ならお願いスペルコード」


 ストラップほどの大きさの剣は手首のバンドにかざすと同時に元の大きさの剣に戻り、その剣を左手で握りしめる。

どうもようやく1日だけまともに休める時間ができた作者です、いや〜ものすごく久しぶりの投稿になりましたねもう12月ですよ、本来の予定なら最終回直前ぐらいまで行って、次回作にバトンタッチしているはずだったんですがそう上手く行きませんね。


さて、いつも通り長い長い後書きが始まるのですが、投稿してなかった間何をしていたかと言うと仕事です、普通に仕事です2週間ぐらい休みゼロです、後は疲れて寝てるとかでまともに書けませんでした、みなさん働いたら負けです。


こんな事はどうでも良くてですね少し作品の方向性を変えようかと思っています、今まではこの作品がそこまで伸びてないと言うこともあり無駄な話を無くして早く完結させて別の作品を投稿しようと考えていました。


ただ、今回みたいに仕事でまともに投稿できない事を考えても別の作品を投稿しても1ヶ月に2話投稿みたいな事になり、そんなのでこの作品より伸びるのかと言われればそんなわけがないんですよ。


結局新しい作品を投稿しても同じような結果なら、この作品を急いで完結させる必要性はないなと思ったわけですよ、なのでここからは急いで完結させずにゆっくりと進めていこうかと考えています。


それに急いでた理由もできる限り作品の時間と現実時間を合わせるためでもありました、ただ仕事のせいで大きく時間がズレたため合わせることが不可能になりました、実際作品ないはまだ8月の40度ですからね、今やもう12月ですよ。


長くなったので簡単に言うと

1.【早めに完結させようとせず少しゆっくりに作品が進むよ】

2.【現実の日にちとできるだけ合わせようとしてたけど無理になったよ】

ですね、特に2番に関しては痛手ですね、少しでも感情移入ができるように合わせていたんですがそれが不可能になりましたし、やっぱり真冬に真夏の話を書くのは少し気が滅入るところがあります、皆さんも寒い中で小説を読んでるのに作中の人達がプールで遊んでたら少し違和感じゃないですけど感情移入が少ししずらいと思います。


と言うわけです、私自身も久しぶりの投稿で小説の書き方を少し忘れかけた中で書いたので読んでると違和感があるかもしれませんね、さて本編よりも長くなりそうな後書きはそろそろ終わりにしましょう、では皆さん次の投稿をお楽しみに、次回は何日後になることやら。

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