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第118話 NOデータ

 新たな新兵器を使用し変身した楓を前に凪は困惑を隠さずにいた、スーツの悪性を取り除き魔法少女と同様の力をえたと言うエスプクリプス、その力を一般公開し更なる研究資金を得ようとする楓は手のひらにエネルギーを集め、それを放つ


 楓の全ての動きに警戒していた凪はそれを回避して手に持っていたタライを投げつける、しかし楓はそのタライをキャッチして凪に投げ返す。


「はや!!」


 まるでプロ野球選手の豪速球のように飛んできたタライは凪の頬をかすめて後ろの壁に激突して半分以上が、壁にめり込む。


「うっそ…」


「よそ見してる隙があるのかな」


 楓は手のひらでバチバチと小さな花火を作り出すとしゃがんでキッチンに隠れると手のひらの花火を激しく燃やし部屋中に煙を充満させ自分の位置を見つけづらくすると、しゃがんだ状態のまま駆け足で走り出す。


 視界が煙によって妨げられ、さらにしゃがまれた事で余計見つけづらくなった楓を探そうとキッチンの上に乗って周囲を見渡す、しかし周囲は煙だらけで何も見えない。


「ゴホ、ゴホ…ゴホゴホゴホ煙酷いよこれ、それにど、どこにいるの…全然みえ…」


 ドカーン!!


 周囲を見ていた凪の背後を狙い楓が爆弾を投げつける、その爆弾は凪背中に当たると同時に爆発し、その爆風で吹き飛ばされる。


「きゃああああ」


 吹き飛ばされた凪は壁に叩きつけられ、床に倒れるるが直ぐに凪は立ち上がるのと前からキランと何か光物が飛んでくる。


「あぶな!!」


 そのキランと光る物を両手で掴む。


「え?フォーク?」


 飛んできたものは2つのフォークで刺さったら確かに痛いけどなんで爆弾を投げなかったんだろうと思っていると、ギュイーン!!とフォークから不気味な音が鳴り響くと同時に眩い光を放ちながら爆発した。


「…え?」


 ドカーン!!!!!!


 音に比べてそこまで大きな爆発ではなかったが、凪の手が爆発の衝撃で曲がってはいけない方向に曲がり、さらに手が炭のように真っ黒に焼け焦げ異質な臭いを放っていた。


「ぐっ…」


 その痛みに堪えながら楓がどこにいるのか探そうとしたがその目は爆発する寸前の眩い光でやられて見えなくなっていた。


 痛みに堪えながらも凪は考え、煙で視界が妨げられているのは私だけではなく楓さんも視界が妨げられているはず、なら…


「ごほ、ごほ、ごほ、いったいな!!もう」


 凪は外に聞こえるぐらいの声をあげ、その声である程度の位置がわかった楓はバチバチと手のひらから花火を作り出すとそれを投げつける。


「きた」


 凪は爆誕して花火を回避する、しかし回避することを読んでいたのか楓はその着地地点に爆弾を投げていた、どこに着地しようが爆発を避けることができない。


「私の勝ちだ」


 ドカーン!!


 とそんな音と共に爆発音が響き渡り勝利を確信した笑みを浮かべる。だが爆発音の中に凪の声はない、その事に楓が疑問に思ったその瞬間目の前から凪が走ってくると、再生した手で楓を殴った。


「ぐっ…」


 そんな馬鹿など驚きながらも次の攻撃を恐れた楓は右手のひらから花火を作りそれを至近距離でぶつけようとしたが凪は手を上方向に蹴り花火を天井に放たせる。


 凪の右ストレートが飛んでくる前に左手を伸ばしその左手から爆発を引き起こすとその爆風で右ストレートを回避し、勢いを殺さないやうに側転して距離を置く。


「くっ…あともう少しだったのに」


「どうやった」


「え?なにが」


「あの爆弾をどうやってかわした」


「煙が酷いから変な所に飛んでいったんじゃない」


「確実に当たるように5個投げた、その5個全部をどうやってかわした」


「それは…ほら秘密ってことで」


「話す気はないか、私の勝ちに変わりはない」


 そう言いながらボタンを押す仕草をした瞬間、凪の足元にあった皿がギュイーン!!と不気味な音が鳴り響く、この音はさっき飛んできたフォークからした音だと気づき咄嗟に後ろに下がろうとしたが後ろからもその音が聞こえ足を止めた。


 だが聞こえた音はその2箇所だけではなく、凪の周囲を囲むように音が鳴っていた、それだけではなく凪の足からもその音が鳴っていた。


「な、なにこれえ?私の足からも!」


「教えておいてやろう、強化された私の能力は爆弾を作り出す能力と触れた物質爆弾にする能力だ、言ってもそこまでの威力はないし、爆弾になるのは20cmの範囲だけだが足に直接触れたし、その数だまともにくらったらどうなるか」


「そ、そん…」


 ドドドドドド!!ドカーン!!


 楓が作り出した爆弾が一斉に爆発し、凪の足から爆発して吹き飛び、爆発で飛んできた皿やまな板とかの残骸が身体中に突き刺さり、足も足の肉が溶け骨が飛び出し身体中に激痛が走る。


「ぐ……ああ」


 常人なら死んでる威力だがこの程度で死ぬ事はなく気絶もしないのは事前の調査で知っている楓は追撃と言わんばかりに近くのタライを手に取りそれを爆弾に変えるとそれを思いっきり投げつける。


 フリスビーのように飛んでいくタライは煙の中に消え激突し爆発する。


「君の再生能力は研究済み、再生するのにも時間はかかるし体力も消耗する、君に勝つ方法は単純だ、回復させて体力を消耗させればいい」


 楓はバチバチと手のひらで花火を出しながらゆっくり近づく。


「終わりだ、このまま船に穴を開けて落としてやろ…」


 ガシッ


 煙の中から突然手が伸び、ゆっくり歩く楓の手を掴んだ。


「なに?」

 

 楓は驚き手を引き剥がそうともがくが引っ張られ凪に強く抱きしめられる。


「ぐっ…が……」


 凪の抱きしめる力は強く、ギリギリと体を締め上げられ骨が軋みだす。


「は…はな……せ」


「ふふふ、どうよこの状態で爆発させてみてよ、確実に自分も巻き添えをくらうよ」


「な、なぜだ…連続爆発の傷は回復できても、タライの攻撃は回復してないはずだ、確実に命中したし、回復する時間は無いはずだ…」


「え、えーっとね、それは……」


「(今だ!!)」


 質問に答えようとしている隙に楓は足から花火を放ちその勢いで天井を突き破り空高くに飛び立つ。


「うわぁ!」


『おっと!!調理室の天井を突き破ってマジカル選手と楓選手が飛び出した』


『煙のせいで映像が使えなかったからどっちか倒れたかと思ったけど2人ともいるのね』


『ただ直ぐに決着はつきそうですね』


「あばばばばば、GがGがかかる」


 凪は突然の爆発に驚き手を離してしまう、楓はそんな凪を踏みつけ足から出る花火を至近距離でくらわせさらに高く飛ぶと手のひらにエネルギーを貯める。


「クベ!!」


『おっとアレは映像が使える時に見せた!!船に穴を開けた技か、しかしアレを人に使うのは反則でないのでしょうか!!』


『もちろん殺したり大きな怪我をさせるのは反則になるけど、マジカル選手相手なら問題ないわね』


『なるほど』


「ねえ!!私の扱い酷くない」


「そんなじゃれごとを言ってる場合か、コレで君は脱落よ」


「はぁ…仕方ない、やるしかないか」


 凪は目を瞑り腕を伸ばす。


「なに?」


『おっとマジカル選手何をしているんだ』


『空中だし防ぐ手段がないとは言え目を瞑るなんて彼女らしくないわね』


「何を考えていようが無駄だ、外す事はない、くらえ!!」


 楓が手のひらに集めたエネルギーを解き放ちレーザーを凪に向かって放つ、レーザーが凪に当たる瞬間に凪が目を開けるとその当たる寸前にレーザーが止まった。


「なに?」


「ふっ」


 凪が止まったレーザーに向かって息を吹きかけるとレーザーが綺麗な花びらに変化した。


 上空にレーザーだった花びらが散らばり観客席にまでその花びらが届く、そんなおかしな光景に楓も観客も解説も口を開いた。


「……何をした、そんな能力はないはず」


『ま、魔法でしようか』


『魔法の使用はルール違反よ、流石に痛いのは嫌だとはいえルールを破るとは思えない、一体何が起きたの』


 困惑が伝染する中凪は何もない空中に着地すると空にいる楓を見つめる。


「研究したって聞いたけど、これは研究データにあった?」

どうも、せっかくの休みが散髪に消え、さらにゲームのダウンロードが出来ずに色々調べていたら時間が消えた作者です、現在時刻23時30分もう寝る時間ですね。


さて、バトルシップの話ですが元々書く予定がなかったこともあり出す予定がなかった設定がどんどん出て来ていますね、レインボーとかエスプクリプスとか凪の能力とかですね。


コレ全部後々に出す予定だったんですよね、ただレインボーは出せたらいいなぐらいの予定で、エスプクリプスは唐突な登場で凪の能力に至っては書く予定のない3章の話ですから出ないと当然だったんですよね、ならここで出してやろうと思い登場させました。


ちなみに楓さんが変身したエスプクリプスですが、実は名前は1回だけですが出てるんですよね、え?どこに出たっけと思った方ぜひ過去の話を見返して探してみてください、ヒントはユカイの登場する話です。

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