第114話 鏡の中の征服者
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セミすら倒れてしまいそうな蒸し暑い今日、見てるだけで熱くなりそうな装備を着込んだ複数の警官たちがビルを登りある部屋へと辿り着くとその部屋の扉を開けて中に入る。
部屋には縛られてる4人の男とよくわからない黒い怪物2体とそれをガムテープで縛っているムイナがそこにいた。
「あ、やっときた久しぶりだね警部?怪我は…」
「大丈夫じゃなかったらここまでないさ、おい男頼む」
「はい!!」
「で…ハントの参加者が居るって聞いたが、それはなんだ」
「これ?」
【ガガガがガガガが!!!!!!!!!!】
1体の怪物がワニのような口に縛られたガムテープを口を開けて剥がし吠えるがムイナはその口を踏みつけ再びガムテープをぐるぐる巻きにし番線で縛り始める。
「大人しくしててよ、してたらすぐに動物病院に連れていくから」
「それは……その…なんだ」
「わ、わかんない、そこのおじさんたちとお話ししてたら、なんかいきなり鏡の中から出てきたんだ」
「鏡から?」
「言っとくけど変な薬はしてないよ、そこの人達はしてるかもしれないけど、私はしてないよ興味もないし、警部はなんか知らない?」
「本当に鏡の中から出て来たのか」
「うん、なんかそう言う鏡の世界を移動する能力者が居るのかな、ハントの報酬をそいつが支払ってるみたいなの」
「そうか…鏡か」
「なんかさっきから心当たりあるみたいな反応だけど、なに?」
「20年前ぐらいにそう言う騒動があってな、鏡の中から怪物が現れるって言う噂話だ」
「へ〜20年前って私が1歳の時じゃん」
「お前…21なのか」
「あ、ごめん忘れて」
「指名手配にされたのが2019年だから、16歳で…つまりお前高校生で全国指名手配されてたのか」
「あぁ〜いや…その……で都市伝説ってなに?」
「はぁ、分かりやすく話を逸らしに来たな、全く親御さんが悲しむぞ」
「いいじゃん私が何歳で何歳の時に指名手配犯になったとか、それより教えてよその都市伝説」
「最初は鏡に自分以外の何かが映ると言う話だったんだが次第に話が大きくなって、その何かが鏡から外に出てくるようになり、暁大学の生徒数名を殺したらしい」
「都市伝説だよね?」
「先輩方の話を聞く限りは実在してたらしい、実際に鏡の中から何かが出て来て人を殺したとか、出てくるやつは知性がないそこの怪物みたいな奴ばかりだったそうだ」
「そんな怪物が居たんだ、全く知らなかったよ」
「1年ちょっと出ただけの怪物だからな、気づいたら居なくなってたよ」
「そんな奴がどうして今頃?それに何が目的なんだろう、見たところ生物だし食欲とか縄張りとかそう言う理由はあると思うんだけど…」
「さあな、ただ暴れるだけだったと聞いてる目的なんてないんだろ」
「そうかな?目的もなく暴れる奴はないよ、どんな生物も理由があって暴れてる映画もそうだし、きっと何か目的があるはずなんだよ」
「どんな理由があるかは知らないが少し警戒をしないとだな、えーっとハントの報酬を鏡の中にいるやつが支払ってるんだったか」
「うん、その話をしてたら鏡の中に金色に輝く何かがいた、そいつが指を刺した瞬間にこいつらが出てきたんだ、口封じのつもりだったのかな?」
「何者かがわからんが鏡を使う能力者が犯罪に関わってるんだな」
「そうそう、何が目的なのかはわからないけど…なんだが嫌な予感がするよ」
〜〜〜バトルシップ会場〜〜〜
神川探偵事務所での作戦会議から50分が開花し参加する選手達の入場が始まっていた、司会の声がスピーカーから流れ観客の盛り上がりは開始前から前回で椅子から立って拍手や口笛をするほどに盛り上がっている。
始まる前から会場は大盛り上がり、凪と穂乃果は会場の雰囲気に押されて少し緊張しながら海賊船に続く橋を渡り海賊船に足を踏み入れる。
「うわぁ〜思ってたより大きい、コレならなんとか逃げれそうだねファンさ…」
「帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい」
「あ、うん…頑張ろう」
死んだ目をさせながら船の手すりに体を巻き付ける穂乃果はお経のようにただひたすら同じ言葉を繰り返していた、とてつもないデジャブを感じると言うか何回やるんだこのネタ。
そんな事を思っていると凪の背後からパンプキンの真央が声をかけて来た、凪は少し警戒しそうになったがまだ準備段階だし大丈夫かと思い警戒をといた。
「あ、どうも二人三脚の時の」
「うん麻央だよ、気軽に麻央ちゃんでいいよ」
「今何歳だよ」
謎の器具を背中に背負う同じチームの久詩からキツめのツッコミが入ったが麻央はそのツッコミにポケットから取り出したクッキーを物凄い速度で久詩に投げつけた。
久詩はクッキーを顔に当たる寸前に回避し、舌打ちをしながら麻央を睨むが麻央は子供みたいにほっぺを膨らませながら久詩を睨む。
「ちっ、だからガキかよ」
「人が気にしてることを言う方がガキだよ」
「事実を言っただけだ、そろそろ50だろあんた」
「それは2年後よ」
「四捨五入したら50じゃねえかよ」
「…なんか すごい喧嘩してるね」
「でも喧嘩するほど仲がいいって聞くし、二人三脚の時も息ぴったりだったよ、二人三脚とはお前ない速度で走ってた」
「そう?そう言われると嬉しいわね」
「2人は仲良いんですね、それより何にかあったんですか」
「いや、別に特にないよ、単純にいい試合にしようって事と、そこの友達大丈夫かどうか聞きに来ただけだから」
「帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい」
「見るからにダメそうだな」
『そろそろ会場の準備が整いました、選手の皆さんは各々好きな位置に着いてください』
「じゃあそろそろ移動しないとね、次会う時は試合でねじゃあねマジカルちゃん」
そう言うと手を振りながら少し距離を離した。
会場に設置されたモニターに試合開催のカウントダウンが始まり凪は手すりに巻きついている穂乃果を引き剥がし覚悟を決める、既に数名のチームが2人を狙っているかのように視線を向けている。
『さあ!!全15チーム30名によるバトルシップが始まるぜ!!!!お前ら!!ファイブカウント行くぜ!!』
カウントが始まり会場の熱気は最高潮を超えてくる、凪も穂乃果も息を飲みながらカウントダウンを見守る、そして……
『3!2!!1!!バトルシップ開幕!!』
どうもとてつもなくお腹が痛い作者です、理由はカレーの食べ過ぎですね、さて今日は…アレですよ特にないんですよね話すことが、あるとするなら2日前に前々から行ってみたかった温泉に行ったことですかね。
か…いや近くの駅でバスも出てて、写真を見た感じかなり広くて楽しみにしてたんですが…人が多すぎてまともに休めなかったですね、無料の休憩スペースが人だらけで休めない、仕方ないから追加料金を払ったんですがそこの休憩スペースが外か岩盤浴しかない、あんな暑い中寝れるわけがない、一応あるにはあったけど相変わらず満員と災難でしたね。
人が居なければそこそこいい温泉かなとは思いましたが、だとしてもクーラーが効いてる休憩スペースが20人ぐらいしか入れないし、寝転がれる椅子はあったんですがそれは外の出入り口の真ん前にあるせいで外の熱気が伝わって来て暑くて寝れるもんじゃない。
本当に人が全然居ない人に来たかった、1時間ぐらい待って休憩できる場所を確保しても、私以外の休憩場所難民がうろついててその罪悪感で休めた感じがしませんでした、体を休ませるつもりが全く休まらなかったです。
それぐらい人気がある温泉と言うことです、ただこれなら家で昼寝してた方がよっぽど良いと思った作者でした。