第113話 夏はやる気がなくなる季節
バトルシップそれはドームの中に設置された60mほどの大きさを誇る巨大な海賊船を模した建築物の上で戦い最後まで残ったチームの勝利という大会である。
船は水の上に設置されており、水の中に10秒以上入った選手が退場という至ってシンプルなルールである、簡単に言えば船の上で突き落とし合うゲームである。
この大会の起源の話をし始めると長いため簡単に言うと、時々話に出てくるラスベニア国で伝わる祭りで、日本と交友関係を進めていた時期に日本に伝わって来たと言う。
そんな大会の開催まであと1時間だが凪と穂乃果はというと
「あ ちょそこ確キルいれて」
「え?どことご」
「後ろ後ろ」
[って!!何してるんだ!!]
神川探偵事務所で遊んでいた。
今日は真夏も真夏で気温は40度だが体感気温はとうに45度を超えている、温泉の温度ぐらいと聞けば聞こえはいいが水があるのとないとでは話が違う。
もちろんこの祭りでも熱中症で倒れ運ばれてる人間が5名ぐらいおり、そんな馬鹿みたいに暑い中外でブラブラしてたら確実に倒れるため急遽新川探偵事務所に来ていたのだ。
「だって、暑いんだもん、休憩所テントでクーラー無しの扇風機だけだよ」
「ほんとクーラーぐらい用意しろよ パリじゃないんだから」
[こら、そう言う話はやめた方がいい、それよりいいのかいこんな所にいて]
「大丈夫でしょ、時間になったらクラフトさんが運んでくれれば」
「「お前らバトルシップに出るんだろ」「随分舐め腐ってるわね」」
「だって落とすだけでしょ 任せてよ私フォールガイズとギャングビーストのプロだよ」
「そう言えば事務所顎門さんだけなんですね、真琴さんと暫さんはおでかけですが」
「「あのチビは浮気調査で出かけてる」「暫ちゃんは倒れて今寝室で寝てる」」
「倒れたって…何かあったんですか」
「「いきなり気分が悪くなったみたいなのよ」「呼吸も荒くてずっと耳を押さえて何かに怯えてた」「まあ寝たら治るとおもうぜよ」「治るかねぇあれが」」
「何があったんだろう」
「「今は寝かせてあげましよう」「ちっ依頼人がこねぇからっていいゴミ分だな」」
「で、バトルシップがなんかあるんですか」
「「バトルシップは複数のチームが同時に戦う大会だ」「その意味がわかるか?」」
「えーっとわかんない」
「「二人三脚が1位で」「今話題で尚且つ強いとならば」「しかもある程度の道具の使用が認められてる」「全員から狙われるぜあんたら」」
[あの大会は見たことあるけど、全員から同時に狙われると考えると大変だぞ]
「た、確かに」
「そっか真っ先に狙われるのか なら逃げるのに専念したらいいんじゃないの」
「「逃げる?」「船はそれなりに大きいが揺れるしだいぶ狭い」「そんな中逃げ切れるの?」」
「あ…あぁ……た、確かにどうしよう遊んでる場合じゃなかったかも」
「どうする?話し合う?」
「話し合うって言っても…ね 出場選手は二人三脚のメンバーとそんな変わらないでしょ なら行けそうじゃない」
「音を消すサイレントと石を放つロック、それと水を使う人とめちゃくちゃらわらかい人、花火を出す人と血を操る人、煙幕を出す人と………、あと何か凄いパワーを持つ人とよくわかってない人」
[一応他にもでるさ]
「でも警戒するのはこの人達ぐらいだよね、そう言えば2人は能力わかってないね」
「「オソヒコールの光だろ」「フォトンプラズマって言われてるヒーローの息子だ」」
「え?そうなの、ヒーローのプラズマって……だれ?」
「「昔いたけど死んだやつだ」「確か光を出すだけの能力者だ」「閃光と煙幕ってコンビね」」
「へー 全然能力使わないなとは思ったけどそんな能力だったんだ 全然知らなかったと言うか使ってないよね」
[まあ後ろにいたら使う機会がなかったんだろう、だけどバトルシップなら存分に使ってくるだろうね]
「光の目潰し…か…」
「どう転んでもめんどくさそうだな と言うかゲームしてる場合じゃなくない 作戦考えないと一斉に襲われて1番最初に脱落じゃん」
「「だから言ったんだよまぬけ」「間抜けは言い過ぎでござるよ」「あっ……ごめん2人とも」」
「いいよ」
[ま、まあとりあえず作戦たてようか、まだ試合開始まで50分はあるそれだけあればいい作戦はでてくるさ]
カチっと時計の針が10分をさす、50分後にはバトルシップが始まる、凪達はそのバトルシップで優勝するための作戦会議を始めるのであった。
どうもやる気がない作者です、凄いやる気がないですめちゃくちゃ眠いし体が重い、だから遅れました……いや作品情報のあらすじの所に1時30分に投稿って書いてあるので遅刻ではないんですけどね。