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第110話 追い越せ追い抜け

 二人三脚が始まり3分が経過、サイレントナイトの妨害もあり凪達は最下位に落ち着いていた、5位のオソヒコールから10mほど離れている凪達は少し焦りを見せながら少し速度を上げる。


『さて現在の順位は1位をイエロージャケット、そこから3mほどの距離まで近いた暁大学が2位、そこから5mほどの位置にパンプキン

パンプキンから5m離れた距離に難波機械創作大学とオソヒコールが並び、最下位に魔法少女達、試合はまだ始まったばかりだがここから追いつけるのか』


『未だ魔法少女達に動きは見えないけど、どう言うつもりなのかしら』


『[僕が思うに様子を見てるんじゃないかな]』


『なるほど、ですが様子を見ている場合ではなさそうですよ』


「山田仕掛けるぞ」


「分かりましたわ」


 難波大学の2人はそう言うと動きを見せる、山田が自身の爪を手のひらに食い込ませ血を流させるとその血を地面に落とす。


「え?あの能力って…」


 その血は徐々に広がり血溜まりになるとその血溜まりが5体の赤いゴブリンのような生物を作り出す、そのゴブリンは後ろを走るチームに襲いかかる。


【ぐげげげげ!!】


「な、なんだこいつ」



「ゴブリンを作った」


『山田選手の能力は血液を消費することで他の能力や生物を作成する能力、それでゴブリンを作ったようね』


『しかし前方を走るチームではなく後方のチームを狙いましたね』


『いくら距離が離れていたとしても能力を上手く使えば挽回はできますから、挽回できないように後方を攻撃したのでしょう、しかしあまり上手くは行かないでしょうね』


「こんなもんで俺たちの邪魔ができるかよ」


 後方にいたオソヒコールの丹下はそう言うと大きく息を吸い吐くとその息はスモークのような黒い煙になっており、その煙でゴブリンをまくことに成功する。


『おっとオソヒコール華麗にゴブリンの追手をかわした』


「あらあら意外にやりますのね」


「言っている場合か、もういい私が相手をする」


 楓は手のひらからエネルギーを放出させてバチバチと小さな花火を発生させると、手のひらを後方に向けると手のひら花火のような明るく輝く火球を放出させる。


 その火球は花火のように拡散し、鮮やかだけど恐ろしい大爆発を引き起こす、その爆発に後方は足を止めその間に楓と田中は後方と距離を離す。


「くそ、なんだこれは」


「進まねえじゃねえかよ」


『楓選手は花火を作る出す能力ですから、花火が空ではなく地上に放たれれば驚異的な物になるでしょう』


【ぐげげげげ!!!】


「まずいよ、どうしようゴブリンが来た」


『おっとオソヒコールがかわしたゴブリンが魔法少女に狙いを定め走り出した』


「ファンさんお願い」


「お願いって…え えぇ…」


「だってどうにもできないんだもん」


「えーっと……そ そうだ少し速度落とすよ」


「うん」


 2人は速度を落とすと穂乃果の体が虹色に輝きを放ちその姿を変えていく


「変身!! エボリューター」


 背が小さくなり性別すらかわり穂乃果はエバリューターに変身すると向かってくるゴブリンに青色に輝く手を向けるとゴブリン達が動きを止めた。


「よし このまま…」


 穂乃果は手を握りしめると動きを止めていたゴブリン達の情報が書き換えられ赤い体色が緑色に変化し、身体中から青い光を放ちながらその姿をカードに変化させる。


「おおおお!!うまく行ったね」


「うん…このまま」


 穂乃果は姿を元に戻すと速度を元に戻し走り出す。


『コレは一体!!』


『見た所同じメンバーのエボリューターの能力を使用したのでしょうか』


『[エボリューターは生物の情報を書き換えて仲間に変える能力があるのさ、その力を使ってゴブリンを仲間にしてモンスターが居るモンスターズエリアに送ったのさ]』


『なるほど』


「そ そらそろ し 仕掛けてもいいんじゃない」


「そうだね行くよファンさん」


「えーい だいしゅきホールド」


 そう叫びながら穂乃果は自身の体を極限まで伸ばして伸びた腕や足などを凪の腕や体の全身に巻きつける。


『こ、これは』


『ファンランドの体がマジカルピンクに巻きついている』


「おいおいなんだあれ」


「体を伸ばしてまるで布みたいに纏ってやがる」



「くくく コレこそ秘技!!二人三脚なんて真面目にやってられるかだ!!」


 穂乃果の体が凪の全身に巻きつきた状態で凪は全力疾走を始めた、他の選手は右足と左足を縛られ2人で走っている中、穂乃果が体を限界まで伸ばすことで1人で走り、オソヒコールと難波大学を軽々と追い越した。


 まぁ…周りが二人三脚をやってる中普通に走るのだから普通と言えば普通か。


『コレはどう言うことでしょうかクラフトさん』


『[ファンランドは自身の体を伸ばしてピンクの走るのに邪魔にならない所に伸ばした体を巻きつけて、ピンク1人に走らせているね]』


『しかしそんな事をして大丈夫なの?体を伸ばしているとは言え巻きついているのは1人の人間でしょ、かなり重いはずよ』


『[問題ないさ、マジカルは他のメンバーよりもそもそもの体力が多い]』


『ピンクの能力は脅威的なまでの再生と聞きましたが』


『[そうだけど、そもそもマジカルは他のメンバーより体力が高いんだ、他のメンバーに激しい動きをまとめられていないし、彼女は近距離での戦いに適しているか体力が高いようになっているんだ

それに体はクローンみたいに同じ物じゃなく、再生される体は全く新しい細胞なんだ、その細胞が度重なる負傷からの再生で新しくなり強化される

それを何度も繰り返し、さらにゴッドウォーズの加護によってマジカルの身体能力は最初に比べてかな強化されているのか]』


『なるほと、それで50kg以上はある人1人を体に巻き付けながらでも走れるのね』


『[まあでもずっとは無理だろうね]』


「よしこのまま一位まで走りぬければ…」


「ん? あ 危ない」


 穂乃果は巻きつけた腕を少しだけほどくと手を金属のように変化させると後方から飛んできた花火を弾いた。


「あっつ!!」


「大丈夫?」


「行かせると思うか」


 さっき抜かしたばかりの難波大学の楓は先頭にいる2人に向けて花火を放っていた。


「難波大学…やっぱりそう簡単に前には行けないか」

どうもなぜか設定資料集の方がアクセス数高くてびっくりした作者です、この作品が40なのに対して投稿していない設定資料集が60とかでびっくりしました。


私が設定を忘れた時用の物なので誰も見ないだろうなと思いながら投稿してたんですが、意外に見ているものですね、自分で作っていてアレですが便利ですねあれ、年齢とか身長とか忘れることが結構あるんですよ。


例えばフェイスの年齢ですね、私20前後かなと思っていたんですが18歳だったんですね、他にも本編で一瞬しか登場しなかった奴とかもあったりしてかなり助かっています。

とは言え書くのがめんどくさいんですよね、かけるほどのキャラ設定があるキャラなら余裕なんですが、海回で登場した太一の友達達はそこまで設定がないので書く文章に困るんですよ。

まああとあと登場させる可能性もありますのでどこかでは書かないとなと思っています。

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