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108話 選手入場

「………はい、もしもし………」


 シスターは大会の入場をしている2人を横目に見ながら電話に出る。


「………ええ、今の所問題はないわよ、うん…うんうん、わかってるってムイナも少し離れたところに配置させてるし問題はないわよ、うん、はいじゃあ切るわね…………」


 そう言いながらシスターは電話を切りポケットにしまうとテントの中から会場に居る2人を視界に入れながら周囲を見渡す、会場では選手が入場が終わり各々の選手の紹介が始まっていた。


 凪は少し緊張しながらも他の選手に手を振り、穂乃果は全身から汗を流し体全体を物凄い勢いで震わせていた、女に使う例えじゃないと思うがバイ…いやマッサージ機みたいに震えている。


「だ、大丈夫?」


「帰りたい 帰りたい 帰りたい 帰りたい」


「…あ、えーっと…うん頑張ろう」


『さて選手の入場が終わり各選手達は準備体操に入っているようです』


 司会の声がスピーカーから流れ観客の盛り上がりは開始前から前回で椅子から立って拍手や口笛をするほどに盛り上がっていた、これはビールがよく売れそうだ。


 ちなみにこの大会にはビール会社も参加しており、もちろん出店でいろんなエリアに店を出している、なんて稼ぎ方がうまい会社だ。


『さーて、この大会で出場する選手を紹介するぜ!!』


『まずは1番、暁大学から猫族の体育教師 相川(あいかわ) (めい)と水泳部顧問 吉良宮(きらみや) 吉松(よしまつ)!!』


「いえー!!見てる!!」


 猫耳に尻尾を体に生やす猫のような女性はジャンプしながら観客席にいるだろう生徒に手を振る、そんな命の隣にいるゴリゴリマッチョの体は男で心は女の吉松は死んだような目をしながら外を見ていた。


 おそらく参加したくはなかったのだろう、哀れなり南無三。


「せ、生徒じゃなくて先生が出るんだ」


『さて2番は全国にチェーン店を構える喫茶パンキンより創設者の愛川(あいがわ) 麻央(まお)とかつての大体育祭にて優勝高校の選手としての出場経験もある作業員の1人、天野(あまの) 久詩(ひさし)


「チッ、何年前の話をしてんだよ」


「20年前だっけ?それより忙しいって聞いてたから、来てくれるとは思ってなかったよ、最近元気?」


「ああ、まぁ…元気バリバリだよ」


 真夏なのに黒い長袖に長ズボンを着た少し童顔で女装が似合いそうな顔つきをした男は足の紐を解けないように縛りながら、白のシャツとブラウンのダボッとした見た目が特徴のバギーパンツを着た麻央と話す。


「どうやる気ある?」


「まあどうせやるなら狙うは1番だな」


「そう来ないとね」


 そう言いながら麻央は手を差し伸べ久詩はその手を握り立ち上がる。


『気合いは十分な模様、さて3番 難波機械創作大学より新島和美の愛弟子とも言われる、大城(おおしろ) (かえで)と新たな統率者とも言われる山田(やまだ) 彩月(さつき)


「いいか作戦通りに…ん?山田」


 軍服のような制服に眼帯という厨二病一歩手前のような格好をしている女の楓は隣にいるはずの沙月に話しかけたが隣に沙月はおらず、ゴスロリのような格好に人を殺すのかと思うほど長いネイルをしている山田は隣にいる凪達の写真を撮っていた。


「初めましてですわね、山田 沙月ですはまさかこの試合に貴方様が来るとは思っても見ませんでしたわ」


「そ、そうなんですね」


 パシャ パシャ パシャ


「わたくし貴方達のファンでして、こうやって一緒の大会に出れることを嬉しく思いますわ」


「あ、あの…」


「はい?」


「なんでさっきから無言で写真を」


「おい山田!!こっちこい」


「ちょっと引っ張らないでくださいまし」


 楓は山田の服を引っ張ってスタートラインに立たせ足を縛り始めた。


「…………」


「ん? どどど どうしたのさっきの人をじっと見て」


「いや…なんか、既視感というかデジャブを感じるんだよねあの人に」


「気のせいじゃないの?」


 まあ、彼女の正体が何者かはこの試合で関係ないし、気のせいだと言うことにしておこう。


『そして今大会の大目玉と言ってもいい、最近巷を騒がせる魔法少女の2人がダメージセーブルズの枠で登場だ!!』


「そこまでして勝ちたいか!!」


 観客席からイエロージャケットの黄月社長がヤジを飛ばす、まぁ…気持ちはわからなくもないどころかど正論だ。


『4番!! 驚異的な再生能力の持ち主だがこの大会で生かすチャンスはあるのかマジカルピンク!!』


「司会にも言われてるじゃん」


「本当に私再生能力だけの女だと思われてる」


『配信者として活動をしながらも魔法少女としてマルチに活躍する変幻自在の虹色卵ファンランド!!』


「あ、変幻自在の虹色卵だって、最後にあれ言ったのいつだっ……けってファンさん!!」


「ほ ほげー」


 穂乃果はあまりの恥ずかしさに口から煙を吐き出してながら地べたに座り込んでいた、正直に言って少し恥ずかしい名乗りをあんな大音量で全員に聞かれているのだから仕方ない。


 中学生の時に書いた黒歴史ノートの一文を流されるようなものだ、哀れなり。


「だ、大丈夫?」


『おっとファンランド選手口から煙が出ているぞ』


『あれも変身能力の一部でしょうか、あんな漫画やアニメでしか見たことない絵面をこの大会で見れるとは思ってもいませんでしたね』


『5番は主にヒーローのスーツのデザインなどを担当し、その服を作る事を主にするイエロージャケットから、会社所属の宣伝担当のヒーロー、サイレントナイトとロックレイジ!!』


「いいそ!!必ず勝て!!」


 そんか社長の声援が届いたのか忍者のような格好をしたサイレントナイトは社長に向けてピースをし、全身が岩のようなロックレイジは静かに頷く。


「凄いやあの2人よく見るヒーローだよ……え?と言うかヒーロー出ていいの」


「アレじゃない あくまで宣伝担当だからとか」


「でもあの2人上位じゃなくても真ん中ら辺にいるヒーローだよ、それなのに出場できるんだ」


「あの社長そこまでして勝ちたいかとか言ってたくせに 自分はプロヒーロー使うのかよ」


『さて6番はアルコール類や飲料水の販売を主にしているオソヒコールより、風宮(かぜみや) 丹下(たんげ)南雲(なぐも) (ひかり)


「よしいくぜ!!」


「いえー!!!い」


 そう言いながら30代前後に見える男2人がたった2人で円陣を組んでいた。


『さて全ての選手の紹介が終わりました』


『選手の皆様はスタートラインに立ってください』


『今年もなんでもありの二人三脚が始まるぜ!!準備はいいか!!』


「「「「「いえーーーーい!!!」」」」


 観客席から大盛り上がりの声が響き渡り全ての選手がスタートラインに入る、そして今からこの6チーム合計12名の戦いが始まる。

どうも眠い作者です、今回の試合の登場メンバーですか新しく考えるのがめんどくさ……ごほんごほん、大変でしたので一部のキャラクターは過去作から登場したキャラクターをそのまま使っています。


その解説を眠いので雑にしますね、まず過去作主人公の同級生でメイクーンみたいな猫人間の命、と体を入れ替える能力者のせいで知らないオッサンの体た入れ替わってしまった吉松。


めちゃくちゃ強くて主人公にする予定があったけど忙しくなって小説書けない間に設定と話を忘れて没になった麻央と過去作でメイン級だからか取り敢えず出せばいいだろみたいな便利キャラの久詩

ちなみにこの2人の関係性は家無き子となった久詩を拾って世話をしたのが麻央で一応親子のような兄弟のような関係性です。ちなみに童顔と説明されていましたがそれめちゃくちゃ人気の女装メイドをしていると言う設定があるためです、もしかしたらメイド喫茶に行く話を書く余裕があったら女装メイドとして登場するかもですね。


さて新キャラの楓、まぁ今回限りの登場で終わりますけどね、ちなみに新島和美は第2章の準レギュラー枠になっています、驚いたんですがいくら探しても設定資料集になかったんですよ、なんで昔の私は準レギュラー枠を書いてないんだ?殺されるだけの奴すら書いてあるのに。

そして沙月ですねこのキャラクターは実はこの作品で登場してまして、と言うかほぼ準レギュラー枠ですね、正体が気になる方は設定資料集まで、ちなみに主人公と同じ104〜107に載っています。

見るのがめんどくさい人に誰かわかるヒントを言うと、めちゃくちゃ長いマニキュアで雑なお嬢様口調で魔法少女の写真を撮る変態のキャラクターが居ますよね、それです


他は新キャラになっています、いや〜過去作のキャラクター使うと楽ですね、全員新キャラになると説明文を考えたりで話書くのに2日はかかりますよ、本当設定資料集を作っておいてよかった、いちいち本編を見返さなくても簡単に調べられるし昔の自分よよく作ってくれた。


さて、使い回しの手抜きの事を明かした所で今日は終わります、では次回に続く。

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