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第105話 サボってないよ仕事中

 〜〜〜神川探偵事務所〜〜〜


「よいしょっと、これは…ここでいいかな」


「「はぁぁ、大会か」「今日も騒がしくな」」


 イベント会場が割と近い位置にある探偵事務所には外の盛り上がりが伝わって来ていた、そんな中真琴は部屋の掃除をしていた、理由は単純で依頼人がくるからだ。


「「まったくよ、こんな日に来るなんてな」「ゆっくり休ませてくれよまったく」」


「真琴さんは出なくていいんですか、太一くんも居ないってなるとあの2人で大会に出るんですよね


「まあ仕方ないさ仕事だし、今日は浮気の調査がある、休んでも居られないさ、えーっと今日来る依頼人は私が対応してその後は外に出るから2人とも留守番を頼むよ」


「分かりました、そう言えば真琴さん今日くる依頼人ってどんな人なんですか」


「え?それは……あれ?」


 真琴は依頼人を思い出そうとしたが思い出そうとすればするほど頭の中が真っ白になっていくのを感じた、何も考えられず別にそれがおかしいこととも思えない。


 ただ、眠たくてぼーっとするような感覚が突然に真琴を遅い虚ろな目になり手を力なくだらんとさせた。


「依頼…人……いらい……」


「……真琴さん?」


「……………」


「…どうしたんですか」


「……………」


「「真琴殿?」「寝不足でござるか」「アルコール切れかたか?おいババア」」


 虚な目をしていた真琴だがババアの言葉には強く反応し持っていた本を思いっきり投げつけ顎門の顔面にめり込ませる。


「「いってぇえ」「仕方ないよババアはダメ」「やられて当然でござるな」「くっくっくっ、そんなものか運命を司りし者よ」」


「ババアはやめてくれ、君も浪人生と言われたら普通に嫌だろ」


「「それとコレは別だろうがよ」「ご、ごめんなさい私そんなつもりが」「テメェがその気ならとことんやってるからな!!」


「あれ?顎門くんって浪人生なんですか」


「うん、顎門くんの体に電気の痕があるのは知ってるよね」


「聞きましたリヒテンベルク図形でしたっけ、全身にあるせいで夏でも長袖長ズボンで見てるだけで暑苦しいですよね」


「実は中学…いや高校だったか?東京の修学旅行中に電気を使う能力者につけられたそうなんだ」


「「そうらしいぜ」「酷い事件じゃったよ」「覚えてないけど」」


「…覚えてないの?その傷をつけたんでしょ」


「「それが全くもって覚えてないんだ」「なんなら修学旅行の記憶も全部ない」「気づいたら知らない病院だったよ」」


「で、その犯人なんだが実は大学で同じクラスだったみたいなんだよ」


「え?そんなことあるんですか」


「「記憶がないから全然気づかなかったぜ」」


「その子が簡単に言えばいじめっ子でね、顎門くんを虐めてたんだ、で冤罪事件起こして私が解決して」


「「それでなんで俺なんだよって聞いたら」「その傷をつけたのは俺だからな」「みたいな事を言い出したのね、ほんと最低」」


「それを聞いた顎門くんはそのいじめっ子の顔面を殴る殴る、そして2階から突き飛ばしたんだよ」


「……何してんの」


「「仕方ねぇだろ」「私の中にある全ての感情が同時に殺意を覚えた」「煉獄の蓋を開いたのはあやつだワシは悪くない」」


「元を辿ればいじめっ子が悪いし、体の傷の件もあったから退学にはならなかったけど数ヶ月間の校内の立ち入り禁止でずるずるとしてたら留年」


「「しかもあいつの治療費俺が払うことになってよ」「どうしようかと悩んでたら」「真琴殿が助手にしてくれてのう」」


「そ、そうだったんだ……大学か、私も行きたかったな」


 そう言いながら下を向きポテトチップスを食べる、そんな暫に真琴は近づくと後ろから抱きしめる。


「べ、別に慰めて欲しいわけじゃ…」


「そうなの?」


 そう言うと腕を離す。


「その…大学には行けなかったけど、今後の夢を叶える手伝いはするよ、とりあえず依頼人がそろそろ来るから奥に行っててくれないかい」


「分かりました、ほら行くよ顎門くん」

 

 暫はまだ痛そうに顔をさする顎門の頭を軽く撫でると右手を引っ張って寝室に連れて行こうとする、それと同時に事務所の扉が開き男が入って来た。


 その男は前にも来た男で真琴に魔法少女の写真を撮影して欲しいと依頼した男だった。あの時と同じように綺麗なスーツに身を包み、高級な腕時計をつけていた。


「おはようございま……」


 真琴は挨拶しようとしたが男の後ろにいる女性を見て口が止まった。


「やあおはよう」


 なんの変哲もない少し良い企業に勤めていそうな会社員のような男、しかしその声を聞いた暫は動きを止め呼吸を荒くした、額からは汗が流れ、自然の体が震えた。


「「ん?どうした」「大丈夫?」」


「な、なんで…どうしてここに…」


 そう言いながら手に持っていたポテトを床に落とし寝室の壁にもたれかかる。


「「おい、大丈夫か」「ねえどうしたの?」」


 

「…ん?」


 男が寝室の方向に視線を向けた。


「どうかしましたか」


「この前来た時には誰もいなかったが…私以外の依頼人かい?」


「いや最近雇ったバイトの子だよ、顎門くん!!1()()で騒ぐな少し静かにしててくれ」


「「あ?何言ってるひと…」「ばか」「ああすまないねぇ」」


「全く、ほんとすみませんね」


「いや別にいいさ」


「そ、それより今日はお連れも居るみたいで」


「どうしても着いて来たいと言われましてね、全く可愛い子ですよ挨拶しなさい梔子」


 男はそう言いながら女性の背中を押すと女性は口を開いた。


「どうも、梔子 千歳です」


 男の隣には綺麗な身なりをし整えられた髪をした女性がそこに居た。


 暫は口を押さえ息を殺しながら2人を見る。間違いない男の隣にいる女性は千歳だと、その隣の男は顔や姿は全く違うが暫にはわかったあの男はマインドレスだと。

どうもスタレの階差宇宙でようやくルパードを集められた作者です、めちゃくちゃ強いんですけど手に入るの終盤でもっと楽しみたかったですね序盤で手に入らないかな。


そういえばニコニコが復活しましたね、皆さんは復活して何を見ましたでしょうか、私はいまだにサーバーが重くて入れていません。

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