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第104話 フェスティバルガラ

「どうかな、悪い話ではないだろう」


 そう言いながら書類を机の上に置いた。


「なるほど、私達の活躍があなたの会社の活躍になるわけですか」


「言い方は悪いけど…まあそうだね………この話はやめようか汚いお金の話になって来た、ともかく契約をすれば君達は自警団ではなく警備員のような立場になる

と、言っても今までとやる事は変わらない、変わるとするなら事前の連絡ぐらいさ」


「「真琴よこやつの事を信じるのか」「いい話じゃん徳しかないよ」「利益しか考えてねぇ顔してやがるぜ」「あとあとグッズの販売で儲ける気だ」」


「………ちょっといくらなんでも馬鹿にしすぎよ、私達をなんだと思ってるの………」


「…まぁ、特許とってストラップかメガネを作ろうとは思ってたけど」


「………おじいちゃん!!………」


「別に得た利益を独り占めするつまりはない、6対4で4の方を…」


「………おじいちゃん………」


「わかった6の方を…」


「………そう言うことじゃない………」


「ど、どうするの真琴(まこと)おばさん」


「おばさんはやめて、そうね…空いてる部屋1つと特許の権利を私達も使えるようにすること、私達の正体を世間に明かさないこと、コレらを守ってくれるならあなたと協力関係を結んでもいいと思います」


「それが条件かい」


「そうですね」


「本当に?」


「はい」


 ヘンリーはバッグからもう一枚の書類を取り出しそれを机の上に置いた、その書類には『活動のための部屋の提供、特許権利の行使、正体や個人情報などを外部に漏らさないこと』コレらを誓うと書かれていた。


 端的に言えば真琴が言ったことと同じ内容である。


「驚いたね、私の想定内だ、契約の内容はコレでいいかな、もう少し欲張ると思ってたよ、私の周りがそうだったから」


「欲張る理由がありますか?別に私は札束風呂やワイン風呂に入っても体は綺麗にならないし、札束を燃やさなくても懐中電灯で充分」


「………無欲ね、別に馬鹿にしてるわけじゃないけど、契約したいでは月に300万を要求することもできるのに………」


「結婚願望はあるけどこんな幼児体型を好きになる人は正直に言ってあまり関わりたくない、それに今のところは何の問題もなく生活できてる、無理に生活水準を上げても寝てるだけの政治家の給料をいっぱい払わないといけないだけだから」


「そうかい…ならいいや、君達の条件がこれでいいなら、私達の条件も言ってもいいかな、と言ってもそこまで難しいものじゃない」


「どのような」


「君達でるフェスがあるだろ、そのフェス1日目の能力フェスに出て欲しい」


「フェス?」


「………通称M(無駄に)D(大規模な)T(体育祭)…B(文化祭)だっけ?………」


「どっちでもいいが…そのフェスで私の会社が出場することになっている、と言うか毎年出場している、毎年ライバル会社が1位で2位が近くの大学で5位に私会社だ」


「なるほどそろそろ勝ちたいと」


「端的に言えばそうだね、君達に出場メンバーとして出場してほしい」


「それがあなた側の条件ですか」


「そうさ、嫌なら別に出場してくれなくてもいい、出場するかどうかは君達次第さ」


 真琴は少し考えながらペンを手に取り机にペン先をトントンと叩きながら書類に手を伸ばす。




  〜〜〜能力グランプリ会場〜〜〜


 あれから2日後。今日は能力グランプリの開催日。


 能力グランプリは1年に1回開催される祭りのようなイベントだが秋と冬にもほぼ同じ内容のイベントが開催されており、秋と冬にも1年に1回の祭りが帰ってくると宣伝されている。


 正直に言って1年に1回の祭りという響きだけで宣伝したいようなだけである。なろうの書籍化のおびかな。


 そんな事は放っておいて、このイベントは大きな町を1週間貸し切って行われており、機械部門、ゲーム部門、化学部門、能力部門、ヒーロー部門と別れており様々な企業が出店しており、ゲーム部門には穂乃果のようなYouTubeの部門がある。


 そんなイベントが開催されている街で凪と穂乃果はダメージセーブルズの立てたテントの中にある椅子に座っていた。


「………暑い」


「うん」


「……暑い 暑い 暑い暑い!! もうなんでこんな暑いのよ!!!!!!」


 穂乃果は持っていた団扇を地面に叩きつける、この能力グランプリの会場はもちろん外である、そして現在の温度は39度、外にいられる温度じゃない32度ですら洗濯物干すだけで汗が出てくるのに39度とか馬鹿じゃねえのか。


 そんな怒りを解き放ちながら水をがぶ飲みする。


「暑いよ!! なんでこんな暑い中で待たないといけないんだよ」


「仕方ないよほら座って」


 なぜこうなっているのかと言うと、さっきの話でヘンリー側の条件にフェスに参加する話があったが凪達はそのフェスの能力グランプリにセーブルズの枠で参加することになっていた。


 そもそも能力グランプリとは能力の競い合いをする大会である、様々な企業や学校から代表者を選出し能力を競い合う大会、もちろんこの大会で優勝した会社には賞金が与えられる。


「つまりさ あのヘンリーって人私達を出場させて賞金頂くつもりだよね」


[どうやら上位ヒーローは別の部門で大会が開かれてるらしいからね、自分が参加できないから君達に参加させたんだろう]


「ほんま汚い大人やで」


「…………おじいちゃんにもおじいちゃんなりのプライドがあるのよ…………」


「あ、シスターさん来てたんですね」


「………もちろんよ、この大会にはおじいちゃんのライバル会社が出てるのよ、それにどうしても勝ちたいのよ………」


「そうなんですね、それより私達参加してもいいんですか」


「………そこら辺は色々根回ししてあるから大丈夫よ、だから安心して暴れて来て………」


「暑いしやだよぁ〜 と言うか太一どこいったんだよ マコさんも居ないし」


「太一くんは能力の件でヘンリーさんの研究を手伝ってるみたいだよ、真琴さんはほら仕事があるから」


「くそ 2人はクーラー効いた部屋にいるわけか いいないいな人間っていいな」


[まあまあ仕方ないさ、これで君達が警察に逮捕される恐れがなくなったわけだし、おそらくこの大会に出場させたのは君達がセーブルズの一部と言うのを世間に知らせる意味もあるんじゃないかな]


「なるへそ で私達が出場するのは…二人三脚マラソンとバトルシップと…フェスティバルグランプ」


「二人三脚か…まったく練習してないけどやれるかな、それにバトルシップって大きなプールの上の船で落ちたチームが負けだよね、でフェスティバルグランプは能力で芸術作品を作るんだよね」


「最後だけ心配だね 私達に芸術性があるんけないのに それにまだまだリアルイベントの方があるしもう!!最悪!!」


[でもこれで僕達は自警団ではなくなるさ]


「別にいいよ自警団でも クラフトの魔法があればバレないし」


「でも堂々と胸を張れるよ、だから頑張ろ穂乃果さん」

どうも洗濯物を干しただけで汗がだらだらな作者です、いくらなんでも暑すぎますね、休日にどこか出かけようと思いましたがそんな気分が一瞬で消し飛ぶ暑さです。


さて、今回はエピソードタイトルの小ネタを話そうと思っています、タイトルなんですが第1話以降のタイトルは語呂のいいタイトルにしようと思ってつけていました。


口に出して気持ちがいいタイトルですね、ただ…後半からそんなタイトルじゃなくなりましたよね、具体的にはマッドでクライマックスな奴から、理由は単純で思いつかなくなったからですね。


逆に第1話はなんで違うんだよと思うかと思いますが、第1話は真面目に行こうかと思ったからです。


それと話も後半になって来て前半と後半が分かりずらいと思いますので前半を第1章にして後半を第2章にして分かりやすくしようかなと思っています、別にあれですよタイトルに第1章完結済みと書くためではなく分かりやすくするためですからね。勘違いしないでくださいね。

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