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第101話 作られた茶番劇

「マルチスキンはこの世には居ない10年前に死んだ犯罪者だ」


「懐かしい名前だね、私が大学生の時から都市伝説的に語られてたよ」


「え?そんな有名なんですか」


「触った生物を変装マスクみたいな姿にする犯罪者だ、俺が新入りの時から暴れててな、能力も触るだけで人を殺せるし、他人に変装できる、危険な犯罪者が警官の皮を被って警察署を襲撃したこともあったとても危険なやつだ」


「そ、そんな奴が居るなんて」


「本名 有山海堂(ゆうやまかいと)、ただ本名が判明していない時期の方が長いせいでマスコミがマルチスキンって名前をつけた」


「複数の皮って意味だよね、人を簡単に殺せてその人に成りすなんて…少し怖い」


「しかし四宮くんその犯罪者は死んだんじゃないか、新聞でそう書かれてたけど」


「ああ、確かに死んだこの目で見た」


「でもそいつ 他人に変装できるんでしょ どうやって本人だってわかったの」


「突然警察署に連絡して来てな」


 そう言いながらその時のことを詳しく語り始める。





 プルルルルルと警察署に通報が来る、その通報内容は自分がマルチスキンだと言う物だった、マルチスキンと名乗る男は本名を名乗り自身が通っていた学校名を言い、警察のファックスに自身の卒業写真と今の写真を送りつけた。


 長年暗躍した男の突然に自白に困惑する中、男は自分がマルチスキンという証拠を次々と警察署に送り、その証拠を確かめる時間を2日与えると言い始めたのだ。


「何が目的だ」


 そう答える当時の炎二の同期にあたる男はそう答えると男は


『手を出してはいけない物に手を出した、このままでは殺されてしまう、だから匿って欲しい』


「匿うだと、貴様…俺の母を殺しておいて匿って欲しいだと」


「よせ北九(ほくく)


 怒りをあらわにする同期を炎二は大人しくさせながらマイクを口元に近づける。


「一つ聞きたいが何故電話で自首した、直接証拠を持って警察署にくれば良かった話だろ」


『あまり外に出たくないんだ、出たら殺されてしまう、だから迎えに来て欲しい』


「…迎えにこいだと」


「よせ北九」


『フユカイな気分なのはわかる、だが俺も殺される(ひど)(みにく)い殺され方をする、そんな殺され方されるぐらいなら警察に捕まった方がマシだ』


「…マシ?マシだと」


『証拠が本当なのか確かめる時間を2日やる、だから2日後に金坂第3倉庫に迎えに来い、わかるなガソリンスタンドが近くにある所だ2日後の午後5時だいいな』


 電話越しに男が切羽詰まった状況なのが伝わってくる、警官達は急いで送られて来た証拠を確認した、男の言う通りその証拠は全て正しく有山海堂がマルチスキンだと言うことが確かなものになった。


 そして2日後20名を超える警官を連れて男が指名した場所に行く。


 その場所には送られた証拠と全く同じ顔をした男がそこに居た、どこからどう見ても有山である事は全ての警官が目視で確認した。


「これはこれはご足労いただき…」


 バン!!


「ぐおおお」


「おい!!」


「それ以上近づかな」


 北九は引き金を引き有山の足をうち、有山に右手の拳銃を向けながら左手の拳銃を炎二に向けた。


「何を考えてる北九」


「こいつはここで殺さないとダメだ」


「やめろ、奴を逮捕するためにここまで来たんだろ、証拠も揃ってる奴を刑務所に送って自分の罪を…」


「償わさせるとでも言いたいのか、この男にそんなつもりはないただ逃げたいだけだ、奴は償うつもりなんてさらさらない、そんな奴を生かす価値はないここで」


「よせ」


「はあ、はあ、はあ、やめてやめて助けて」


 有山は足を押さえながら逃げ始めその有山を北九は追いかける。


「はあ、はあ、はあ…」


「懺悔しろ」


 有山は隣にあったガソリンスタンドの給油機にもたれかかると北九はそんな有山に拳銃を向ける。


「よせ!!北九」


「……すまない」


「そんな、そんな、そんか、嫌だ嫌だ嫌だ、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、あ…」


 バン


 北九が引き金を引きその弾丸は後ろの給油機に命中しその中のガソリンに引火して大爆発を引き起こす、その光景を炎二を含めた20名を超える警官は眺めることしかできなかった。


 その後鎮火作業が行われガソリンスタンドの店員を含めた3名の死体が発見された。






「これがマルチスキンの最後だ」


「そんな事が」


「目の前で死んだ事は俺を含めた20名の警官が確認した、奴が生きてるわけがない」


「で でもさそいつ他人を皮のスーツにできるんだよね なら自分の皮を剥がして他人に着せる事もできるんじゃ…」


「それは無理なことだ、奴の能力は触れた生物をスーツにできる能力だ、スーツになった人間は死ぬ皮だけ剥がす事はできない、もし他人に自分のスーツを着せたなら死んでないとおかしいことになる」


「そっか」


「それにマルチスキンの変わりに警察に捕まるやつがいるかい」


「それにだ、本物か偽物かは調べればわかることだ、少なくともあの場にいたのは間違いなくマルチスキンだ、実際奴が死んでからあいつの起こしたと思われる事件は1件も起きてない」


「で、でも暫さんはそいつがマインドレスと組んでるって…」


「少なくともそう言う協力者が居るのは確かよ、触れただけで人間を皮だけのスーツに変えてた」


「だがあいつは死んでる、火葬もちゃんと行われた」


「だが雉兎くんの話が本当なら証拠が一切出てこないのにも説明がつく」


「だが…あいつが生きてるとは思えない」


「兄弟とかじゃない? それか親の能力を受け継いでるとか」


「あいつの家族は全員皮のスーツにされて犯罪に利用されて死んでる、もし生きてたとしてもどうやったんだ、確実にあいつが死ぬところは見たし死体も確認した、偽物も用意できないなのに…」


「…マインドレスを見つけるのが大変になったね、そもそも捕まえることも難しいのに」


「「捕まえるね」「捕まえる意味があるのでござるか」「ちょっと」「当然でしょ」「当然?奴は人殺しだろ、現実を見ろよ証拠もまともにない、証拠がなければ警察は動かない」」


「…よせ顎門くん」


[いや、彼の言ってる事は正しい、マインドレスを逮捕するには証拠がない、もし僕達が倒しても証拠がなければすぐに釈放される]


「まあそれはそうだね、だけど証拠関しては安心してくれたまえ3ヶ月後ぐらいには必ず出る、奴を捕まえるのはその後でいい」


「証拠?まて真琴…証拠があるのか」


「ああ、だが少し時間がかかるんだ、その証拠が出れば奴を確実に逮捕できる」


「でも3ヶ月待たないといけないんですよね、その間にも被害者はどんどん出てくる」


「だからと言って殺してしまったらマインドレスは無罪のまま罪を認めないまま死ぬことになる、奴がやったことを私達しか知らず世間からは魔法少女に殺した善人と思われる、それはダメだマインドレスに自分の罪を自覚させ法の下で死なせる」


「…で、でも」


「どのみちマインドレスを捕まえる作戦を考えるのに時間はかかるんだ、逆に言えば3ヶ月でマインドレスを刑務所に入れて死刑まで持っていけるんだ」


「待つしかないのか」


「とりあえず今はマインドレスを捕まえる方法を考え……」


 ピーンポーン


 突然探偵事務所のチャイムが鳴り真琴はゆっくり立ち上がりながらドアに近づく。


「すまないが今日は休日だ別の日に…」


「いや、依頼をしに来たんじゃないここにエボリューターが居ると聞いたんだ、開けてくれないかな」


「は、はい?」


「え?(ぼく)


「………あの、どちら様でしようかご用件は」


「名乗ってなかったね、私はアント・ヘンリーだグラウストの血液に関して話たいことがある」

どうも3ヶ月以内に話を進めないと行けなくなった作者です、今回3ヶ月で証拠が出てくると言う話が出て来ましたが逆に言えば3ヶ月までに話を終盤までに持っていかないといけないと言うこと。

まあ別に日にちを現実時間に合わせる必要性はないから別に急いでやる必要性はないと言えばないので、最悪現実の日にちが11月でも作品の日にちが9月にすればいいんですけどね。


さて、証拠の話ですが時間がかかる証拠とはなんなのでしょうか、それにマルチスキンがなぜ生きているのか、実は答えは作品内に出しているので答え合わせを楽しみにしてください。


それと全く本編と関係ない話ですが予測変換が明らかにおかしいんですよ、しょうこ、と打ってるのに1番最初に出る予測が紹介なんですよ、おかしくないですかコレ何回か間違いましたよ私、なのでもしかしたら証拠が紹介になってる事があるかもしれませんので見つけましたら誤字報告をお願いします。

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