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第100話 協力者

「……マインドレス」


「脳無し?」


「私達の最終目標で雉兎くん世代の魔法少女達を倒した男だ」


 真琴はそう言いながら現時点で男についてわかっていることをボードに書き始め、暫はそれを見ながら机に戻りお湯を入れて5分経過したカップラーメンを食べ始める。


「「おい食べ過ぎだぞ」「まだ朝の11時よ」」


「炭酸水ない?」


「「あのなぁ」「いっぱい食べる事はいいことぜよ」「いくらなんでも食べ過ぎよ」「お昼食べれなくなるよ」」


「…大丈夫だからそれよりお昼はたこ焼きと冷やし中華かざるそばとトマトがいい」


「「太るぞ」「もうだいぶ太ってるぜ」「お腹もぷっくら」」


「顎門くん」


「「わかったよ」」


「ねえねえ 私その…マインドレス?って言うその…センスのかけらもない名前の男ことそんなに知らないんだけど そもそもなんで1代目の魔法少女達はそいつと戦ったの」


「ズルルル、それはね」


 暫は顎門が出した炭酸水を手に取るとそれを飲みながら答える。


「昔とある事件があったの、てるてる坊主事件って言われたやつ」


「何それ可愛いい名前、街中の家にてるてる坊主をつけたとか言う話?」


「あるクラスの女子高校生全員が白い布かぶって山の中で首を吊った事件だ、発見者がマスコミの質問でまるでてるてる坊主みたいだったと言ったことからこの名前がついた」


「……凪?」


「ごめん、そんな悲惨な事件だとは思ってなかった」


「明らかにおかしな事件だったから当時は話題になったが、俺達警察は何の証拠も見つける事はできなかった、周囲の防犯カメラに指紋に警察犬、使える手は残さず使ったが証拠は何一つなかった」


[だけどそんなのおかしいだろ、どう考えても自殺じゃない、だから僕達は独自に調査して見つけたんだ]


「あんな事件を起こした奴を自由にさせるわけには行かないからね」


「待て?見つけた、俺達がどんな手を使っても見つからなかったんだぞ、どんな手を使った」


「実はクローシアの壊した研究所にある装置があったんです、ウイルスを検出やウイルスの発生源を探せる装置なんだけど」


「ウイルス?」


[手がかりを探すために教室に入ったんだ、その時に装置を使ってみたら見たことないウイルスを発見したんだ、まさかと思って事件現場で使ってみたら同じウイルスが現場で見つかった]


「そんな馬鹿な」


「で、その装置を使ってウイルスの発生源を調べたら1人の男に辿り着いたんです、まぁ…結局負け装置も没収されたけど」


「待ってください、つまり犯人はウイルスを操る能力者なんですか」


[ああ、体からウイルスのようなフェロモンを出してそれを体内に入った瞬間に男には絶対服従、逆らう事はできない]


「最悪な気分よ、あの男のどんな事をされてもあの男の事しか考えられない脳無しに変わる、指を切り落とされようが犬に犯されようが、山の中を全裸で首輪をつけて散歩しようが友達の穴に…」


「もういい雉兎くん子供の前だ」


「…すみません」


「マインドレスだよね、その人の本名とかは…そもそもなんでマインドレスって名前なの?またクラフトさんがつけた」


[センス無い=僕じゃないからな、マインドレスは奴が名乗ってたんだ]


「とにかくその男が魔法少女を倒しその家族を殺害、能力に耐えきれなくなった水鳥 富吉 佐野 の3名に自殺を命じさせた

そして1月に雉兎くんに殺しをさせその殺しで能力から解放された雉兎くんを追って車に引かれたんだよね、間違いないね」


「間違いありません、この目であいつが跳ねられたのは見ました、思い出すだけで震えが止まらなくなる、能力が解除されたのに跳ねられたあいつを助けないとなんて思ってしまった、本当に…」


 暫は口を押さえながら拳を握りしめる。


「で、その後野上 佐山を殺害し今だに人を殺し、女を食ってるまるで色欲の化身だな」


「今月だけでも奴の物だと思われる事件が5件起きてる、奴は止まる事はないこの先ずっとこんな事を続ける、その前に止めないと」


「ねえねえ その…相手を操る能力なのはわかるけど でも証拠を残さずにそんなに人を殺せるの 体からでるフェロモンで操るなら接近しないといけないんでしょ それなら防犯カメラにも映るよね」


「それにその交通事故を調べれば犯人の顔が割れる、それで捕まえる事は…」


「………」


 凪と穂乃果の問いに炎二は苦虫を噛み潰したような顔をしながらため息をこぼす。


「真琴から事故の事は聞かされたからその事故を調べたよ、もちろん引かれる瞬間は防犯カメラにも映っていた」


「なら」


「だが、そのカメラに映っていた男はその事件発生の2日後に自分の体に火を放って死んだ姿が発見されている、他の事件もそうだ雄一見つかった指紋は5年前に失踪した奴だったり

被害者と遭遇した奴も目撃情報で見つけた奴もどいつもこいつももうこの世には居ない、探しても死人が犯人の候補に出てくる」


「な、何それ証拠は全部死んだ人ってこと」


「だから警察は自殺としか判断できないのか、見つかった証拠は既に死んだ人間の物、逮捕しようと思っても逮捕できないな」


「死人が事件を起こしたってこと? そんなことありえないよね だけどその死人しか証拠が見つからないんだよね 一体どうやったの」


「…あいつは常に他人の皮を被ってる」


「………どう言うことだ?」


「あいつには協力者がいるの、そいつが…なんて言えばいいのかな人の皮でできたスーツを渡してるの」


「な、なにそれ、人の皮でできたスーツって」


「え、えーっと…ほらスパイ映画で出てくるじゃない、他人に変装するマスクそれの全身番みたいな奴を男に渡してる奴がいる、男は外に出る時も行為をするときもそのスーツを着てるの」


「まるでいつも変装マスクしてる ルパン三世みたい」


「……ぜ、全身スーツって」


「なんかエロ同人みたい」


「それのおかげでどこ行っても他人のふりができる、指紋も髪の毛も全部マルチスキンが用意した…」


「待て!?マルチスキンだと」


 炎二はその名前を聞いた瞬間全員が驚くほどの声を上げ、座っている暫の肩を掴んだ。


「ど、どうしたんだ四宮くんいきなり」


「マルチスキンあいつがマインドレスの協力者なのか」


「なんか変な名前?これもクラフトさんが」


[待ってくれ、なんで変な名前=僕なんだ、別にそこまで変な名前つけてないだろ僕]


「え、う、うん本人がそう言ってた俺はマルチスキンだって…それがどうかしたの」


「マルチスキンはこの世には居ない10年前に死んだ犯罪者だ」

どうも変更しようとしているタイトル名が思い浮かばない作者です、アクセス数が伸びないのでタイトル変えてみようかなと思ったんですがまともなタイトルが思いつかない。


さて今回マルチスキンの話が出ましたね、実はマルチスキンの伏線はもう出してありまして、なんからもう登場してたりしてます、マルチスキンの正体を考察してみてください。

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