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第98話 情報まとめ

  〜〜〜神川探偵事務所〜〜〜


 あのビーチの戦いから2日後、少し日焼けした真琴の元に魔法少女の関係者が集められていた。


 クラフト、マジカルピンクの凪、ファラントの穂乃果とその父の炎二、エボリューターの太一、そして探偵助手の顎門と元魔法少女で住み込みで働いている暫の合計8名、多いような少ないような微妙な数字だな。


 ちなみに今日は水曜日だが凪と太一が居るのは夏休みに入ったからである、時間が経つのは早いなゴールデンウィークが昨日のことのようだ。


「…さ、さてえ、えーっと」


 真琴はビーチの件がいまだに気恥ずかしいのか少し恥ずかしそうに全員に目を合わせないようにしながらホワイトボードに写真を貼っていく。


「き、今日呼んだのは今の状況をまとめ、情報を交換するためさ、四宮くんの怪我が治ったし、雉兎くんの情報もあるからね、ここで一旦まとめよう」


「そうだね、私もよくわかってないしね、クラフトさんも今回はちゃんと話したら」


[ちゃ、ちゃんととは何だ僕はちゃんと話してるだろ]


「その割には暫さんのこと隠してたよね」


[……………]


「一応俺の方でも進展はあるにはあったが…」


「進展って…パパ1週間前に復帰したばかりじゃん それなのに進展ってあるの」


「部下に調べさせたんだ、とは言え部下も忙しいからそこまで大した情報は集まらなかった、とりあえずお前達の持つ情報を聞かせてくれ」


「了解」


 真琴はそう言いながらドロップス達が所属しているクトゥーグの全幹部の写真とフリー素材の男の写真をボードに貼った。


「な、なんでフリー素材?」


「写真が手に入らなかったからコレで話す、まず私達の敵からまとめよう、今私達が敵対しているのは秘密結社クトゥーグ、メンバーは…今ごろ言わなくてもいいな」


「組織…なんだよね なんかいまいち組織感がないよね ほらショッカーみたいに全員で世界征服を目指してるわけじゃなしさ」


「うん私も思った、共通目的は無くてバラバラに動いてない?」


「言わなくていいと言ったがまとめた方が良さそうだぞ」


「…そうだね、できれば彼らとは和解で済ませて仲間にできたらいいなとは思ってるし、和解できそうかどうかも考えるか」


「え?和解するの」


「ドロップスを倒して警察に引き渡しても直ぐに逃げられたことを考えると、戦うことよりも和解で済ませたほうがいいと思う」


「た、確かに…そうだけど…できるの?」


「ま、まずドロップス【本名梔子 時雨】彼はクラフト君が私達よりも前に作った魔法少女の一人の実の弟、何者かに家族全員が殺された過去がある、行動目的はその復讐」


「姉を見つけられず、家族を殺した真犯人を見つけられていない警察と姉を魔法少女にしたクラフトへの復讐、そして真犯人への復讐だな」


「ん? あれ? これクラフトが死んだらドロップスと敵対する理由がなくなる」


[ちょっと待て]


「…確かに」


[おい凪]


「別に恨んでるのはクラフトさんなんだし、クラフトさんが謝罪したら終わるんじゃない」


[言っとくが謝罪はしたからな]


「誠意が感じられなかったんじゃないの」


「と言うよりも怒りをどこにぶつけたら良いのか本人も分かってないんだろう、真犯人も見つからないそんな状況で怒りをぶつける矛先が君達たち魔法少女なんだろう」


「今ごろクラフトさんが死んでも意味ないのか」


[おいさっきから僕の扱い酷くないかい]


「次はラヴァニア・ブラッドフェイス」


「凄いね真琴さん噛まずに言ったよ」


「あの変態 そんな長いコードネームだったんだ」


「彼女の目的は…まぁ言わんでいいな」


「健全な言い方で言うなら君達で遊びたいだな、ある意味一瞬のファンだな」


「あんなファン()らないよ」


「だが…幹部の中では唯一仲間になってくれそうな奴とも言えるが…どうだ」


「「「「ぜったいにやだ」」」」


「そ、そうか」


「次はクローシア彼女に関しては…私よりも四宮くんの方が知ってるんじゃないかい」


「今の所わかっているのは幹部の中で雄一組織を持っていることだな、どの幹部も1人での行動が目立つがこいつには複数人の部下が確認されている

その部下を率いてやっているのは研究施設の攻撃だけ、その他にやっている事はない、おそらく研究施設の実験台にされた事があってその復讐をしているんだろう」


「研究のせいで全身に包帯を巻かないといけなくなった、みたいなことを言ってたよね」


「同情はできるが、かと言って今やってることは許せるものではないな」


「でも和解はできそうなんじゃない、他の人と違って私達そのものに敵意を向けてるわけじゃないし」


「だが彼女達の和解は研究所の破壊を見過ごすことになるだろう、和解は無理だな」


「そっか…」


「次はスカルキング、奴は幹部連中の中で1番強い危険なやつだ、だけど目的がわからない何がしたいのか何を考えているのか」


「目的ならボブさんに聞いたよ」


「ボブ…って あの時助けてくれた人? え?あの後あったの」


「うん、なんか妹を探してるんだって」


「余計わからなくなったな、なんで妹を探してるやつが街を破壊するんだ」


[破壊活動はその妹探しで溜まった鬱憤を晴らすためかもしれないね]


「なんかやだな ストレス発散に街を壊すって そんなOLみたいな理由で壊されても」


「結局は危険な奴だな、次はユカイだな、こいつの目的は…よくわからんな」


「本人もユカイユカイ言ってるだけだしね、ただ遊びたいだけなのかも」


「暇人かよ めんどくさいなぁ もう大人しくお家でゲームでもしとけよ」


「だが実力は確かだ、奴が何かしらの目的があって行動していたら1番の脅威になったかもな」


「私達が遭遇したのはこいつで最後だな、ビーム」


「ビーチで太一くんが戦ったんだよね、どんな敵だったの」


「そうだな、本人(ほんにん)(つよ)人間(にんげん)(たたか)いたいって()ってるけど、(たたか)って(おも)ったのは(たたか)うよりも()つことを目的(もくてき)にしてる(かん)じがしたかな」


「それで正しいな、実際ムイナが奴と戦って勝ちそうになった時には奴は逃げてた、戦うよりも勝つことがあいつの行動理念なんだろう」


「なんか姑息だなそいつ 逃げるな卑怯者!!って事でしょ なんかそんなやつドラクエに居たよ 俺は戦うのが好きなんじゃねぇ勝つのが好きなんだよおおおお!! って」


「まんまそれだな」


「だが奴の実力は確かだ、勝つことそのものが目的な分ユカイよりもタチが悪い」


「到底和解は無理そうだね」


「後は私達は会っていないがマックスだな、正体不明で私達も会った事はない、四宮くんはやつについて知ってるかい」


「……さあな、いかんせん情報が少なすぎる」


[彼に関してはボブの方が詳しいとは思うよ]


「え?なんでボブさんが出てくるの」


[僕の知ってる情報を話そう、彼は魔法がまだある時代から生きてる人間…いや、その人間が作った分身だなダークサイドダイアリーの副作用を無くすために本物が作った]


「クローンってこと?」


[まあ…少し違うがそんなもんとでも思ってくれればいい、理由が不明だが彼は自身の力を使って世界中からある時代の記憶を消したと言われている]


「え?なにそれ、世界中の人達の記憶を消したの」


[そうさ、彼にはそれができる、なんの記憶を消したのは僕にはわからないけどね]


「その…彼の目的はなんだい、世界から記憶を消すことなのかな」


[少なくとも正義のためだと思うよ、聞いた話によると昔はボルバと魔法少女の力を作った男と協力関係にあったそうだし、少なくとも彼のしている行動は世界のためだと言えるそうだよ]


「なんかさっきから そうだよ とか 思うよ とかでなんか適当に言ってる感じがするんだけど」


[僕も聞いた話をそのまましてるだけだからね、僕が知ってるのはクトゥーグが活動に使っている空間を作ったのと、D-タウンの住人や身寄りがない子供をそこに住まわせている事ぐらいさ

特に悪さをした話は聞かないし、そもそも作った空間から外には出ない、少なくとも現時点では悪いやつではないと思う]


「…だが、周りの悪ガキたちを匿っているし、犯罪者のドロップスの逃走を手伝った、警察の立場からすれば無罪ではないな」


「でも和解はできるんじゃない、どんな人なのかは知らないけど」


[いや、多分無理だろうね]


「なんで」


「どこに居るのかわからないから協力関係を結ぶ事はできない」


[そう言うことさ]


「なるほど、つまりは全員和解は無理なんだね」


「現時点ではそうなるな、まあマックスを倒せば奴らも逃げる方法がないから最悪マックスをどうにかする事を考えないといけないな」


「そうだね」


「さて、次は私達の最終目的の…」


[いや待ってくれ]


 真琴がフリー素材の写真に手をつけようとした瞬間クラフトがボードの前に立つと空白の位置に禍々しい魔物の絵を描き始めた。


[その男と幹部達の他に僕たちの敵はいる、いつ襲ってくるかわからないやつだ警戒はしないとな]


 そう言いながら魔物の絵を描き終わりその絵の下に魔物の名前を書く、コンプレックスと。

どうも遅れた作者です、理由は前と同じですね家に帰って来たら疲れてて書けなかったです、さて今回のエピソードはまとめのような話になります。

丁度この話で半分ぐらいなのでここらでまとめておかないとあれですしね。

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